第10話 色々とおかしい”友人”

あれは私が幼天使だった頃のこと。


とある出来事があって、私は”精神世界”で”イレギュラー”と相対することになった。


まあ、単純に肉体を”イレギュラー”に乗っ取られたからだけど。


”イレギュラー”は肉体を乗っ取った後、精神も乗っ取ろうとした。

しかし、私の精神までは乗っ取られなかった。


”肉体”は”精神”に作用するが、”精神”との結び付きは”魂”の方が強い事と、天使族という上位種族に生まれた私は元々”魂の力”が強い事によって、”イレギュラー”には精神を奪われなかった。


しかし、”イレギュラー”の意思は強く、”精神世界”に侵入してきた。


”イレギュラー”は私の精神を奪うため、私を”精神世界”で消そうとしてきた。

”精神世界”で死んでしまうと、魂が壊れてしまう。


ただ、”精神世界”はその”精神世界”の持ち主が例外を除き、絶対的な支配力を持つ。

当時の幼い私はそのの事を知らずに、”イレギュラー”との戦いを始めてしまった。


まあその後なんやかんやあってを持つ”友人”に私は助けてもらった。


❖ ❖ ❖ ❖ ❖


★この世界についてのちょっとしたメモ★


【天使】

神が生み出した、神の代行者となる者達のこと。

光り輝く輪と羽を持つち優れた容姿をした者が多い。

基本的に万能であり、人間とは隔絶した強さを持つ。

成長する事に種族が変わる。

幼天使、天使、大天使の順で成長する。

智天使や熾天使などは大天使に含まれる。

ちなみに匿名Nさんは天使についてこう供述している。

「とりあえず天使って『〜〜エル』つけとけば良くね?」


❖ ❖ ❖ ❖ ❖


「んー。んぅーん。んん?」


どうやら私は懐かしい夢を見ていたっぽい。


あの幼天使時代は大変だったなぁ…。


「あ、おはよ。起きた?」


「おはよう」


「うん。ご飯作っておいたよ。ここ天界もしておいたよ。それと、上級神とお茶会もしたよ」


うん。やっぱり私の友人は素晴らしい。

そういう所から私は友人に愛されているんだなって。

…ん?上級神?


「え?上級神って言った?」


「うん。なんか、”ミーティア世界団”の見回りに来たぞーっ!って来て、私がしっかりをしたら、なんか帰っちゃったよ」


ウチの友人が色々とブッ飛んでいる件について。


「ねえ、上級神って本当?」


「本当だよ?一応魔力量も確認したしね。大体1550垓ぐらいだったかな?」


「が、がい?」


何か恐ろしい単位を聞いた気がする。


「うん。1550垓でビビってちゃ駄目だよ。これからスイちゃんの魔力はそんな奴らよりも遥かに多くなるんだから」


うん。聞かなかったことにしよう。


「ところで上級神を呼んで欲しいんだけど。あの逃亡女神ゴミカスの処遇に付いて話し合いたいからね」


「あーごめん」


「ん?」


「上級神はちょっと…ね」


「んー?」


なんだか雲行きが怪しくなってきた。

そして、露骨に目を逸らしながら友人言った。


「もふもふにしちゃった!」


友人の腕の中には丸々とした真っ白でもふもふそうな狐がいた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ども、のこじです。

匿名Nって一体何者なんだ?のこじにはわからないや。(すっとぼけ)

一応天使はこの世界での天使ということでお願いします。

「愛されている」は親愛の方です。

百合ではありません。

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