ファミコン版ドラゴンクエスト4 クリア記念雑感書き散らし

泉 とも

第1話 完走した感想ですね。

 何かゲームやるかなーと思ったが、この度我が家のスーパーファミコンが息を引き取った。長い間お世話になりました。じゃあ俺屍でもやるかと思ったがPSP版もPS版も紛失。敢え無くファミコン版に逆戻りしたため、まだ遊べた本作『ドラゴンクエスト4 導かれし者たち』に手を出した。私もある意味ではこのゲームに導かれし者の一人という訳だ。フフフ。たぶん今この瞬間だけなら、日常系四コマに登場する駄目なお姉さんキャラみたいな一コマになっていたことだろう。


 3に比べて尺が長くなりストーリー性も増し、関連商品により設定が増え、ジュヴナイル感も増した今作。正当進化に見えて所々劣化していたり調整不足が散見するものの、ナンバリングのシリーズ作なんだから、比較も交えたりして感想を書いて行こうと思う。


 ネットの無い頃のレトロゲームって、調べながら遊び直せるのが良いんだと思う。



 キャラクター使用感


 解説というほど遊び込んでないし、仕様や設定にも明るくないから、どこまで行っても感想止まり。4は馬車の登場により大人数での行動が可能になった。後続の5みたいに『最後までは戦えないキャラ』のような割り切りができておらず、ただただ煽りを食らっただけみたいな奴もいる。お気の毒です。



・勇者


 悲劇性を盛られ過ぎている。彼を超える不幸さのために、5の主人公が生み出されるのだが、素性で言えば神(天界)も悪魔も敵に回す資格がある。3の勇者ベースで元気が取り柄だが足が遅く賢さも低い。しかしレベルを99まで育てて見るとHPは500を超えるしMPも300を超える。今作は味方が言うことを聞かないため、サポートを自分で行うか、サポートキャラで固めて自分で戦うか。でも今作は味方に命令が出せないため、勇者をサポート役にしたほうが遊び易い。力だけはレベル50以降も良く伸び、吟味無しでも255に到達する。賢者の石や皆殺しの剣を使う手前、呪文の出番は減って行く。強いんだけど、強いんだけども!


 外見は愛嬌のあるハンサム男子か、鳥山明がちょくちょくやるモジャモジャヘアー女子。この愛嬌って大事で、特に男性キャラのイケメンが、女性キャラとおせっせするのは違う気がするというクレームに対する、一つの答えだと思う。RGB配色じゃないけど、ハンサム・イケメン・愛嬌の濃度が、使う側のレベル内に納まってないといけないんじゃないかな。でもこの説で突っ張った場合、読者のレベルが低いと男性キャラの外見レベルも低くなっていくから、最終的には画面の半分以上を埋めるおっさんが実質的な人気コンテンツということになってしまう……。

よそう、ウルトラマン。



・ライアン


 小国にまで伸びて来たピサ朝鮮の拉致から子どもたちを守り工作員をぶち殺した英雄。そして狙われている幼い勇者を助け、諸国を魔物共の手から守るために暇乞いをした好漢。古き良き正義の人。3の戦士をベースに大幅な改善を受けており、レベル一桁からHPが10伸びるようになる。レベル50で力200HP500を迎え、成長が衰えるも最後にはきっちり力が255になり、HPも600を超えるという非常に安定したキャラ。


 素早さが鈍足のため最遅行動が取り易く、魔人の鎧と奇跡の剣、後は鉄仮面と風神の盾と守りも硬く、如何にもボス戦要員というポジションを確立していく。またスネ丸出しのピンク中年が、豪華な装備によってかなり格好良くなる(妄想)のは中々素敵なものがある。盾だけはダサいが。


 また刃の鎧とミラーシールドを両方装備できる唯一の存在であり、メタル狩りでは先手こそ取れないが、棒立ちでも十分存在意義があるため、それで出陣させるのも良いだろう。愚直を絵に描いたような性能だけど、それが良いと思う。王様も餞別に経験値を3,000もくれるし、心配してくれるし。案外女勇者とのカップリングもあっていいと思うんだよね。



・ホイミン


 店に連れて行くと『ひえー! まものとはとりひきしておりません…』と言われる。かわいそうだが死の偏在しているドラクエ世界では、こうなるのも分かる。3でも銅の剣を振り回した元気な青年(勇者レベル1)が普通に負けるからね。何気に回復の優先順位がライアンにあり、自分がピンチでもライアンにホイミをかけて、自分は死んでMPを抱え落ちすることがある。心に来る反面、ゲーマー的には『お前が適切な回復行動を出来ていればホイミを使い切る頃にはピサロの手先を倒し切れただろ!』ということもあるため、その自己犠牲は一概には褒められない。薬草は必ず持とうね。人間になったときのビジュアルがクッソエロい。



・アリーナ


 ドラクエ3武闘家をアッパー調整したような性能。力の上限が255なのがもったいないくらい力を垂れ流す。たぶん上限がなかったら闇ゾーマ並みの攻撃力で二回攻撃が可能になっていただろう。レベルアップ時には壊れた蛇口みたいに力を垂れ流す。持て余すにもほどがあるだろ。力・はやさ・運がレベル60にもならない内にカンストする。後は少しずつHPが伸びて500に到達する。そしてレベルが上がるにつれて会心の一撃が出易くなるのも変わってない。メタル狩りも尻上がりに会心を出すようになるし成長も早め。盾が装備できないので防御は低いが、そんなものは欠点にもならない。ガンガンいこうぜで最初から最後まで殴る以外のことはできないししなくていい。


 ストーリー的には大国の王女で、放蕩もとい漫遊をしていたおかげで国家転覆の難を逃れて、後に王座奪還を果たすという豪運と剛腕を見せる。というかゲーム的に世界一強いのが純潔の人間にして天才という、ジャンプだったら血筋が無いから駄目と言われそうな子。見た目は可愛いが脱いだら絶対バキかシグルイみたいな体してると思う。装備は光のドレスとキラーピアス、金の髪飾りはなくてもいいと思う。そうなるとアイテム欄ががっつり空くので、聖水をどんどん持たせておこう。余談だが二章の開幕当初、三人パーティで結構余裕あるなって少し進んだら、もぐら六匹に袋叩きにされるの、正直大人気ないと思う。



・クリフト


 僧侶だけど神官で表記されがち。奇跡の剣や全てのメタル装備が可能だが、そこまでする価値はない。力は最終的にミネアの半分で、ブービー賞をマーニャとせめぎ合う。育て切るとHPとMPが350と400前後。レベル50を超えてからすばやさと運がめきめき育つ辺り腑に落ちないものがある。学習AIの煽りを最も強く受けるキャラであり、賢者の石を持った勇者にその座を奪われがち。馬車の中からベホマラーが彼の役割。一応フォローをしておくと、盾の耐性がなくなるバグさえ無ければ、装備が二線級で完結したという利点がある。


 魔法の法衣でブレス耐性が、ミラーシールドで呪文耐性が得られ、幸せの帽子でMPを回復しつつ、マグマの杖でイオラを使うようになる。というものである。ブライとマーニャにマグマの杖を持たせる意義が無く、クリフトに剣を握らせる意味がないためだ。メダル交換も兜を交換したあとの12枚を有効活用すると、帽子三つとなる。奇跡の剣はライアンに一本有ればいい。そういう妥協とか兼ね合いを考慮した結果、耐性ばっちりで攻撃以外は全部ほどほどなキャラができるはずだったのである。なんで3で出来ていたことが4で出来なくなっているのか。


 だからまあ何ていうか、今作はドンマイ!



・ブライ


 勇者の老後みたいな髪型だなと思ったそこのあなた。天空の兜は髪型じゃありませんよ。マーニャが炎系魔法使いならこっちは氷系魔法使い。しかもちゃんとバフとデバフがある。勇者のモシャス先筆頭。いてつくはどうが馬車の中には届かないので、来るときには馬車に戻れば良い。例によってレベル50を過ぎた辺りで、運とすばやさが急成長する。しかも装備に恵まれているため、そこまで撃たれ弱い訳ではない。この辺は3の魔法使いと同じである。HPは少ないがそれでも場合によってはミネアよりも多くなる、この場合ミネアが少な過ぎるというほうが正しいが。


 使う魔法の耐性でマーニャと使い分けても良いが、無効でもないならずっとマーニャで良いわということもよくある。これは味方キャラクター全般に言えることだが、個別に動くという自由意志がストレスを呼び起こし、3のキャラに比べて高いステータスに反して弱いと感じられるのは、団結や統率という個人の消失が齎す戦力と最大化が没収されているからだろう。力を合わせているから4の勇者たちは強いのではない。強い奴らが集まっているから強いのだ。これほんとに勇者の集まり?



・トルネコ


 この物語を後世から俯瞰したとき主人公と目されるのはまず間違いなくこいつ。やってることのスケールがデカすぎてマジで世界を動かしている。武器屋のバイト(下男とか徒弟)から始まって独立し、可愛い嫁さんを貰って店を持つ。それだけなら史書にも残らないだろうが、他の実績だけ見ると007か何か?ってことしてる。二国間の紛争を阻止し、エンドール王から資金援助(エンドール王のお使いで6万Gを用立てたものとする)を引き出したことによって大トンネルを開通させ、物流で以て小国同士の孤立を解消し、通商破壊の切り札とも言える大灯台に単身乗り込み、あわやという所で伝説の勇者が現れ九死に一生を得る。サントハイム城奪還にも参戦し、女だらけの蛮族の国で盗賊の濡れ衣を着せられた際には、唯一真面な身元を持っているのが彼だけだったこともあり(ジプシーの姉妹と難民同然の勇者は論外で、他国の王女や騎士を入れたら国際問題待ったなし)、自ら人質として牢屋に入るなど、その献身ぶりたるや大河ドラマができるくらいである。


 と、ここまで長々と書いたがキャラ性能的にはどうなのかというと、通常時は『ああ商人だもんな』というぱっとしなさ。本当の無駄行動は少ないけど、ままならないこのゲームの象徴的な存在でもある。とはいえレベルアップが非常に早く、レベル99までHPの成長は全く落ちない色褪せない。特に吟味せずとも800を超え、拘った場合900を超えることもある。素早さはほしふるうでわが有れば255に届くかどうかで、力も180程度で止まる。吟味してる動画を見ると230とか行ってて、コヤツこんなに強くなるのかと舌を巻く。道中で拾えるだけの力の種を食わせれば通常でも200,最高で255に到達できるポテンシャルを秘めている。


 装備も体力を活かして皆殺しの剣と刃の鎧だけで良いという有様。残りの道具欄がアリーナ並みにスカスカ。今作に隼の剣があれば商人呼びが6回攻撃とかいう浪漫砲になったかもと思うと中々惜しい。まあ剣のほうはルカナン欲しさに勇者が使ったりするから、そこんところは恵まれなかったりする。



・マーニャ


 ジプシー姉妹の姉のほう。かなりの美女で所謂スーパースター。アリーナが力を垂れ流すならこっちはMPが増え続ける。特に問題も無くMPが500を超えるので何か変だけど、何がおかしいか上手く言えないという気持ちになる。炎系魔法使いで完全耐性でないのならメラゾーマとイオナズンを連発する困ったちゃん。意外と体力も伸びる。メタル狩りでもドラゴラムを率先して使い1ダメをばら撒く。これが反射ダメージと合わさるとよく倒せるのである。武器はドラゴラムで殴りを選択したときの無駄に、どう向き合うかという好みの問題である。キラーピアスで殴りにかけてもいいし、毒針や毒蛾のナイフに賭けてもいい。


 装備も恵まれ運もすばやさも余裕でカンストする。非常にタフで図太い性格をしており、決して楽ではない暮らしにも関わらず、そうは感じさせない様子からすると、たぶん妹の稼いだ金を博打に注ぎ込む前に、自分の食い扶持だけは維持しているのではなかろうか。後年設定が増える度に『この人クソだな』という要素が増えて行く。お前それでいいのか。



・ミネア


 このゲームは難易度調整の一環なのか、ピンチにさせる要因として、後衛の体力をかなり抑え込んでいる。というか押さえ付けている。マーニャは除くが。そしてこのゲームで最弱なのでは? というのがこのミネアである。クリフトと並んでメタル装備を全て装備可能だが、それにしたってHPは少ない。レベル99で300に届かないとか真面目に頭を抱える。使える魔法も微妙で、タロットもおいしくない。リメイクで性能が改善されるのも納得である。レベルも上がらずトルネコの倍近い経験値が必要。力だけはそこそこ伸びるので、はぐれメタルの剣を持たせると、そこそこの威力が出る。でもそれだけ。使える魔法も『うん……』って感じでぱっとしない。


 金のない暮らしで浪費家の身内を持って苦労しているという生々しい苦しみ。後々で愚痴に姉と金のこと、特に姉と縁を切れたらみたいな台詞が増えたらしいことを踏まえると、これが姉妹一緒にいられる最後の時間なのかもしれない。親の仇も討ったし。


 ステータスは致命的なHPの低さ以外では、一応すばやさとかしこさと運はカンストするし力も150くらいには届く。でもパッとしない。好きで使う以外に彼女に出番が回って来るとしたら、相当何か不味ったときだろう。枠を持て余したんだなこれ。余談だが後年の別作品では露出が増えたとのこと。



・システム面について


 長尺となった今作では3にあった預かり所が途中まで使えなかったり、分かって見るとすごい突き抜けが無かったり、盾の耐性が消える不具合があったり、カジノのコイン以外に便利なバグが無かったりと、ちょっとパンチに欠ける。あとレベルアップ時のHPMPの下振れが多いのも気になる。何気に3だと最初から信用商売そのものといった預かり所があるけど、その点を踏まえるとアリアハンはだいぶ上手く行ってたんだろう。何せ海に囲まれて、ご丁寧にもロマリアに通じる地下道は閉鎖していたのだ。周囲の魔物も凄く弱いし。まあ青年が剣を振り回してもあっさり突き殺すカラスがばっさばっさ飛んでるんですけどね。治安が回復しないことにはできない商売ってことか。


 またプレイヤーの言うことを聞かないキャラクターというのも、斬新だったのかも知れないが、これが結構鬱陶しい。オート戦闘自体は今では珍しくも無いが、どうもドラクエの場合は命令の部分を長年引き摺って、この最適化しない方針に食い下がっているような気がする。結果的に命令させろが一番だけど、今時のドラクエユーザーはこの辺どうしてるんだろうね。



・ストーリーについて


 小さい頃は気にも留めなかった侵略の全体像と、そこに集まって行く勇者一行の動きが今になって分かって少し面白い。そしてネットを漁ると関連商品の情報から、ブレはある物の大枠に沿った設定が分かったりして、ようやくそういう話だったんだなと理解ができた。それもいつまで覚えてられるか疑わしいが。特に後付け設定で人格が歪められると非常に困る。まあそういうときは原点に帰るのが一番な訳だが。聞いてるのかエビルプリースト。



・ロザリー


 ゲームをやってると何か勇者たちがピサロナイト倒して悪いみたいな後味だけど、考えてみれば勇者サイドからすればピサロ側の心証は『最悪』の一語に尽きる。しかもその頭目が恋人を囲ってるってんだから、こちらがロザリーを手に掛けないのは優しさというより『甘さ』に尽きると思う。そのけじめが村人によって引き起こされたのも咎められない。彼女個人が悪い人じゃないっていうのも何かの理由になるかっていうと、同じ条件でもう結構人死に出されてる人間側からするとならない。しかもホイミンみたいにパーティ入りする訳でもないから、許される謂れもない。第三者的には只管外敵に攻撃され続けて死んだ気の毒な人っていう救いの無いポジション。だからかリメイク版だと助かるそうだけど、その贔屓はするべきじゃないと思うんだよな。迫害した人間の罪はそのままだし、ピサロの側に立つこともやめないんだから。



・デスピサロ或いはピサロ


 特に同情するような過去も無く人間を攻撃して来る魔王。小説版だと魔王の孫でお家騒動があるらしいんだけど、それだって人間界侵略の理由をする真っ当な理由にもならんから、やっぱり攻めて来たお前が悪いんじゃねーかって域を出ない。全容を知ると逆に可哀想とか戦いの虚しさみたいな要素がガンガン薄れる。魔族側からしてもロザリーに絆されていつ日和るかも分からないトップってのも洒落にならないしね、そう考えると傾国要素でしかないロザリーを排除しようと頑張るエビルプリーストの努力が偲ばれる。性格や周囲の環境を鑑みると結構人生詰んでる人。



・エスターク


 寝ているだけで殺人光線を発光する地獄の帝王。こんなものが起きて散歩でもしたらその辺の村や町はそれだけで壊滅する。最早生物兵器だ。寝込みを襲ってでも殺さなければならない。休んでたんだから休み耐性が無いのは当然至極ごもっとも。ただ、ほほえみの杖で笑いながら殺されるのは流石に酷いとは思う。あの頃はまだワンピースが無かったけど、魚人が泣きたければ泣けばいいだろと言い、その後涙さえ奪う毒リンゴという尊厳破壊の話を読んだ今だと、やってて脳裏を過ったんだなあこれが。ほほえみのつえ。スマイルの杖……。



・アイテムについて



 せいすい


 はぐれメタルやメタルキングを狩るときにぶつける謎の液体。当時はまだそんな事件多くなかったけど、すっかり勇者一行が通り魔的な存在に見えてしまうようになって困り物。お値段も手頃で終盤のレベル上げには欠かせない。3だと薬草がゾーマにランダムではあるが大ダメージを与えられたことを踏まえると、地上世界も魔物にとって結構危険が溢れてるんだな。



・みなごろしのけん


 と言う名前のくさなぎのけん。使うとルカナン。勇者が使いライアンとアリーナが殴る。トルネコの最強武器だが自分で道具として使ったほうが遥かに有用である。色々やろうぜって言って全員が色々やりだすの困る。せめて個別に命令を設定させ、それだと命令させろになっちゃうのか。日本語って難しいね。



・はぐれメタル装備


 盾はカジノで量産でき鎧は買えるとして、それ以外は唯一品である。ミネアは水の羽衣があるからじゃあクリフトかってなる。でも剣は非力が過ぎるからミネアが持てよってなる。いっそトルネコならと思うとあいつは盾が持てない。一人に集中させるのにベストな人材がいないのだ。ふしぎのダンジョンだとトルネコは盾を装備できるのに。どうしてこう奇妙なバラけ方をさせてしまったのか。前作のような装備変更バグでもあれば良かったのに。



・音楽について


 たぶんプレステまでの通常戦闘のBGMが一番格好良い作品だと思う。異論は認める。3に比べて倍は収録されていて、各章毎に用意された曲の一つ一つが、キャラクターたちのイメージを増幅させている。先頭のメンバーを変えればまた聞けるというのも安心だ。勇者は別だが。全員揃ってちょっと重たいというか、物々しくなったことに疲れたら、先頭をライアンやトルネコにするのも良いだろう。長丁場のプレイとなると、暢気とか牧歌的な音楽のほうが続けられる。



・終わりに


 本当は書く予定無かったんだけど、自分の過去の不始末もあって、本当に吸い寄せられるようにこのゲームをプレイした。昔のデータが残ってたので、折角だからとレベルを99にして達成感に浸っていると、次の日にぼうけんのしょが消えた。最後の力を振り絞ったのかも知れない。折角だから再度プレイして、そしてクリアした。筋道が分かってベターな選択をすれば、昔よりもずっと早くクリアできる。時の流れとは恐ろしいものだ。そんなこともあったなと思いながら繰り返す冒険は、さながらホームドラマかロードムービーか。あの頃に比べてお前ら今こうなってんだぞって、独り言を呟いた先には、ブラウン管じゃなくて液晶のテレビ。まさかファミコンより先にスーファミが逝くとはなあ。世の中分からないものである。


 個人的にはリメイクするなら豪華にするよりも、ファミコン版の完全版みたいな奴を出して欲しいんだな。勿論プレイヤーに有利なバグや仕様はそのままで。神龍ならぬマスタードラゴンから『お前の両親は俺が殺した!』なんてメタルギアソリッド2的な追加要素は勘弁な。


 後は味方NPCを再結集して仲間モンスターのように育ててもみたい。二軍での挑戦でどこまでやれるのか、みたいな。もういい加減死に掛けのオーリンに悪いから無理か。


 意外性やプレイ時のドラマチックさは減ったけど、ノスタルジーは3より強め。

そんな本作ドラゴンクエスト4、やっぱりまだまだ、遊べます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ファミコン版ドラゴンクエスト4 クリア記念雑感書き散らし 泉 とも @izumitomo20231231

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ