花束

◯行雲◯

第1話 渡したい私から。

誕生日、記念日、イベント。

華やかな日には、花。


花束を贈る=男性。

そんな思い込みはいつからだろう。


しかもそれを望んでる私もいる。


うん十年生きて

もらう回数は片手くらいか。

多めに言った (見栄)


花束って、いい。

とてもいい。


私の1番近しい人に花を贈りたくなった日がある。この間、花屋へ行ってきた。


この色好きかな。

明るすぎ?

いやいやお祝いだし

カラフルに、、



すごく悩む。


花束を渡したことない

相手へだから。


さて、買った。

花束を持つ私。

なんか嬉しい顔してると思う。

電車の窓に映る顔、にやけてたかも。


とくに用意した台詞もなく


(お疲れさま、本当おめでとう!)

と言い、ソソっと渡した。


「きれい」とひとこと彼が言う。


慣れないことした二人だから思わず笑った。

なんだろ、すごく幸せだった。


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花束 ◯行雲◯ @suemama

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