家族で遊園地に行く予定だったのに39度9分
明鏡止水
第1話
明鏡止水は朝イチ体温を測りました。
39度9分でした。
父に見せたら
ああん?!
と凄みました。
母は、
隔離ね……。
と言いました。
昨日の夜から熱があるから本当は12時間くらいたってからコロナやインフルの検査に行った方がいいらしいのですが。
明鏡止水は、何を思ったか電話口の受付のお姉さんに食い下がり、またしても朝イチで検査を受けることにました。
三千円くらいかかりましたね。
しかも風邪薬が効くから病院に着いた時には37度1でした。
高熱で相談に来たのに、なんかばつが悪いです。
そして、あの長い綿棒でくるくるして調べてもらったんですがね。
コロナでもインフルエンザでもないと。
ついでに。
もうちょっと後に調べるなら分からないけれど……、と言われて。
えっ、じゃあなんか、選択を誤ったか。
まあ、風邪薬が効くなら扁桃腺とかはれてるのかな、と思ったら。
その医者特に口の奥も見ないし、風邪薬がきくなら薬もいらないよね。
と言うので。
私も。
そうですね、と。
なんだこのやりとり……。
仕事は休んだし高熱で後になってから喉が腫れて頭痛もするし。
コンタッ◯は効くけどル◯は効かないし。
おまけに、2日後に家族で遊園地に行く予定で、私は1ヶ月前から希望のお休みの日付をシフト作成の人に伝えていたのです。
優しい父が早朝にポカリや飲むゼリーを買ってきてくれてクーラーボックスに保冷剤と一緒に部屋まで運んできてくれました。
母もおにぎりを選んでくれたようです。
神!
でも、どうしても、熱が下がらない。
お風呂にも入れていない。
家族で、遊園地……。
延期するか?
と父が言ってくれましたが。
母がチビちゃん(孫)たちがかわいそうでしょ!
とおばあちゃん節炸裂。
確かにきょうだいや姪や甥たちも一ヶ月前から楽しみにしていたのです。
ところで今日は黒執事の新刊の発売日だったのに。
なんだろう。
ウイルス? 細菌?
もう一回あの医者に行くのもな……。
でももう一方の医者は不調を訴えるとすぐ妊娠を疑うのでモラハラみたいに感じてる。
あと心療内科も行かなきゃ行けない。
熱よ、下がれ。
不思議と高熱でも動けるので、なんだこれ、って感じです。
家族で遊園地に行く予定だったのに39度9分 明鏡止水 @miuraharuma30
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
「天国」はわからない/明鏡止水
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます