第20話 

私は最近、怒りに駆られる日々を送っている。その原因の一つは、何度も耳にしてきた中国の猫虐待ビジネスだ。このビジネスは、子猫を虐待する動画をネットでライブ配信し、収益を得るというもの。どうしてそんな残酷なことができるのか、理解できない。世界中の愛猫家たちが声を上げているが、中国では動物愛護法の制定が進んでいない。この現実に私は胸を痛め、怒りを感じる。


もう一つの怒りの原因は、高齢の両親の介護問題だ。弟夫婦は何も手伝わない。私は躁うつ病を患っており、実は私自身も介護を受ける立場にある。しかし、そんな私が両親の介護をしているのだ。これは非常に辛い。何が辛いのか?体が辛いのだ。精神薬は基本的に眠気を誘うため、私は眠気と戦いながら仕事をしている。仕事の最後には失神しそうになることもある。


仕事が終わると、駅前のデパートに食材を買いに行く。広い売り場でどこに何があるのかわからず、店員さんに聞かなくてはならない。魚のコーナーでは、養殖の魚はあるが天然の魚はないなど、いちいち確認が必要だ。疲れ果てた状態で帰宅し、料理を手伝うこともある。


弟は一度こう言った。「お兄ちゃんは病気になって散々親に迷惑をかけているのだから、親の介護をして当たり前だ」と。私はその言葉に激怒した。この病気は自分の意思でなるものではない。不慮の交通事故で後遺症が残り、親に面倒を見てもらうのと何が違うのか。そして、先日母親のラインを覗いてみると、「あの人(私のこと)は、自己中心的で付き合いきれない。他人のことを考えていない」と書かれていた。他人のことを考えない人間が親の介護をするのか!親のことを考えずに生活しているのは弟夫婦の方ではないか。


そんな日々の中で、私はふと南野陽子のInstagramを思い出す。彼女は56歳だが、本当に可愛くて美しい。小泉今日子も良いが、今は彼女の画像と動画に私は癒されている。彼女の存在が、私の怒りを和らげ、心を落ち着かせる光となっている。怒りに満ちた日々の中で、顔所の笑顔に救われる。世の中には理不尽なことが多いが、少しでも心の安らぎを見つけることが大切だと感じる今日この頃だ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る