第5話:女の子には分からないこと。

思春期のど真ん中。

性がなにかも漠然としてる年頃。


ある夜のこと、僕はいつものように布団に入って寝た。

そして朝、起きてズボンを履こうとしてパンツが濡れてることに気づいた。

漏らしたかって思って濡れた部分を触ってみたら、ヌルヌルする。

小便じゃない・・・なんだこれ?って思うよね。


よく分からないまま、めちゃ恥ずかしかったけど勇気を出して母親に

濡れたパンツを見せた。

そしたら母親は笑って「よかったね」って言った。


なんでよかったのかって母親に聞いてみたら、


「夢精って言って、あなたくらいの歳の子にはあることでそれはいいことなんだよ」


って言われた。


え?何がいいことなんだ?


大人になって奥さんをもらってエッチして子供ができる機能を持っている。

夢精ってそう言うことの証だったんだね。

僕は一人前の男だってことなんだ。


そんなこと誰も言ってくれないし・・・。

性教育は難しい。


つづく。



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