正しく『運命の女』と呼ぶべき魔性

『存在しないファムファタール』という言葉に惹かれて拝読しました。
表現力の高さ、心地よいテンポの良さ、どこか懐かしさを感じる情景描写など、惹かれる点は多いのですが、何よりもキャラクターの蠱惑さが表現されており素晴らしかったです。

読後感も良く、澄んだ湖のように浸れる小説でした。