第7話 宇野選手、引退!
フィギュアスケートの宇野昌磨選手が、引退を発表しました。私の中ではビッグニュースなのですが、世間的にはどれくらいのニュースなのでしょうね。
日本男子フィギュアと言えば、なんと言っても羽生結弦選手ですが、その後ろでちょこまかしながらしっかり実力をつけて、五輪の表彰台に二度も上り、ついには世界の頂点まで駆け上がった宇野選手が、私は大好きなんです。
宇野選手の魅力は、なんといっても群を抜いた音楽表現の高さと、それに伴う技術力の高さ、ではありますが、それ以上に私が好きなのは、彼の人柄なんです。
いつも朗らかで、切羽詰まった場面でも、彼が苛々しているところを見たことがありません。怪我をして、思うように練習が積めなかった時でさえ、笑顔を絶やしませんでした。怪我をした自分が苛々して、支えてくれる人たちに気を遣わせる事が嫌い、と言って。
羽生選手の強さが剛ならば、宇野選手の強さは間違いなく柔。自分のためより、誰かを喜ばすための方が強くなれる選手なのです。
まだ中学生だった弟が怪我をして手術をしなければならなかった時、夕方まで飲まず食わずで、一人で手術を待つのは辛いだろうからと、ベッド脇の椅子に座り、ずっと一緒にいてあげた宇野選手。
優勝がかかった世界選手権直前の大事な時期に、交際報道が出て、それがまた、相手の方に対して、少し意地悪な記事だったこともあり、すぐに交際を認めた上で、記事には少し誤りがあると付け加えることを忘れなかった宇野選手。その上で、しっかり金メダルも取る宇野選手。
試合で、格下の選手が靴に使うテープがなくて困っていたら、自分は余分にあるからと、ぽんと渡して驚かれた宇野選手。
自分の演技にはとても厳しい宇野選手のことですから、プロになり、さらに素敵なプログラムを滑ってくれるだろうと、楽しみにしています。
そして恐らく、これまで以上に、色んな人を助けたりするんじゃないかな。
だから、私もまだまだ、宇野選手を追いかけるつもりです。
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