【第2部】放浪者

 この年、この地には飢饉があった。

 前年から越冬した浮塵子うんかの大発生により稲穂は徹底的に痛めつけられ、急いで田畑に油を流したもののもはや手遅れだった。虫祈祷も行ったが、それもまるで効果はなかった。近年稀にみる凶作だ。

 よって物価騰貴と、強者による略奪は自然発生的に起こり、農村はますます飢えてゆく。里に食べられるものは少なくなり、人々はひえぬかさえもかき集めて石臼で挽き、水と混ぜて団子にして食べるほどだった。これは栄養価がないどころか消化されるものですらない。単に腹を大きくするだけの代物だった。

 大人も子供も、人は山に分け入って食べられるものを求めた。

 といって狩人でもないので、獣を効率的に得らえるすべも道具も持ちあわせていない。だから集めるのは野草である。茸や山菜から草根木皮に至るまで、およそ少しでも食べられそうなものはなんでも口に入れた。

 とにかく噛めればいい。水気があればいい。苦くなければしめたもの。口に入れる基準はそんなところだから、それらの毒にやられて山中で苦しみながら息絶える者も決して少なくはなかった。

 村々の男女、子供問わず頬はこけ、眼窩は窪み、肌は土色になり、手足は痩せこけた。村のどこかで牛馬が斃れたと聞けば殺到し、それを捌いて脂気の失われた肉を分け合った。分け合うなどはまだいいほうで、肉をめぐって血を見るような争いが起こることもあった。

 道には餓死者が累々と斃れていた。村の辻には、青い顔で泣きながら壁によりかかる子供が何人もいた。泣き声は、やがて静寂に呑みこまれていった。

 それは息苦しいほどの、圧倒的な静寂だった。



 里に降りては絶対に駄目だ、と男は思った。

 男は一度、小屋の近くの川で死体を見ている。その時、男は小屋にあった兎用のくくり罠を持っていたので、川のほとりに妙な形の枯れ木が倒れており、その枯れ木に黒い毛の兎が隠れているのを見て小躍りして喜んだ。ここを水場にしている兎なら、足跡を目安に罠を仕掛けることができる。そうしたら新鮮な獣の肉が食べることができるのだ。

 男は木の陰で息をつめ、兎の動きを見た。少し硬そうな毛がふわふわとなびいている。と、違和感を覚えた。毛以外の部分はまったく動いていない。死んでいるのかと思い、枯れ草を踏んでわざと音を立てても兎は動かない。意を決して近づくと、それは兎ではなかった。人間の頭だ。枯れ木に見えたのは、痩せさらばえた屍の胴体だったのだ。

 それにしても、と男は唸った。一体にこれが人間の肌の色なのだろうか? ここが異国なのは間違いない。自分達とは異なる、黄色い肌の人種のことは知っている。

 だが、これはそんな色とも大きく異なっている。まさに枯れ木の色だ。肌も乾いてがさがさになっており、それがまた木の表皮を連想させた。毛がなびいているように見えたのは、頭にたくさんの黒い死出虫しでむしがたかっていたからだった。

 うつ伏せに倒れていたが、近づいて顔を見る気はしなかった。

 触れることも恐ろしい。ひょっとしたら、餓死ではないかもしれない。どんな病気で死んだかもわからないのだ。

 とにかく、骨と皮だけになった村人が山に分け入って来ている。里は恐らく尋常ではない。自分のような人間が降りていって無事で済む気がしない。まだここに食べ物があるうちは、もう少し様子を見た方がいいだろう。

 男は死体をそのままにして、かなり上流から水を汲んだ。そのまま川をさらに上流に向かって歩き、藪の中へ分け入って、最近見つけた新しい食料の前に立った。

 男の読み通り、木にはたくさんの実があった。桑の実だ。これに狙いをつけていた。

(これくらいの量があれば造れるはずだ)

 男はほくそ笑む。そして指先ほどの小さな赤黒い実の、よく熟しているものだけを選び摘み取っていった。摘み取った実は瞬く間に手籠いっぱいになった。

 収穫を手に男は小屋に戻った。戸口には小さな木樽が置いてある。樽の中をよく見て完全に乾燥していることを確かめると、男はそれを持って小屋に入った。そして採ってきた桑の実をあまさず樽にぶちまける。深さ三十センチ程度の樽の半分までが実で埋まった。

 次に男は、汲んできた水をいったん水桶に全部あけ、ひしゃくで一すくい取ると両手を洗った。そして手についた水気を切った後、やおら木樽に手を突っ込んで桑の実を握りつぶした。ぐちゃり、ぐちゃりと音を立てて桑の実はどんどん潰れてゆく。やがて桑の実はかさを失ってゆき、血のように赤いどろどろの液体になった。

 果たして、男が造ろうとしていたのはワインだった。小屋の中には果実の甘酸っぱい香りが充満した。

(理屈では、これでこのまま発酵させれば勝手にできてゆくはずだ。酸味の効いた味も風味も、ブドウと少し似ているからな)

 異国の地で造る、見たことのない味の果実。果たしてこれがどんな味の果実酒になるのか。男は舌なめずりしながら、まずは完成を待つことにした。

 そのまま、男は竹でできた座敷にごろりと横になる。竹の上には大きな毛皮が敷かれてあるので、寝心地は悪くなかった。

 寝心地でいえば、どういう仕掛けが施してあるのかその小屋には不快な虫が不思議なほど寄り付かなかった。それが、小屋に使われている木の材質によるものなのか、何か虫よけのようなものが壁に塗られているからなのか。男にはわからない。しかし、一見粗末なこの小屋の中にある様々な道具といい、これを建てた人間の知恵は素晴らしいものだった。例えば小刀など、男が初めて手にした時には刃が幾分錆びているように見えたが、川の石でほんの少し研ぐだけで凄まじいほどの切れ味が蘇った。干し肉のような硬いものでも、粘土のように切ることができる。そんな切れ味の刃物を、男は自分の国では見たことがなかった。製鉄、刃付けの技術が優れているのだ。

 そして、そんなすごい技術を持つ一方で、里から山に上がってくる人間はあのような枯れ木じみた死体になっている。飢えてそうなったのか病気でそうなったのかは不明だ。男はわけがわからなかった。

(とにかく、山に棲む者と里に住む者とでは、生活の様式にずいぶんと隔たりがあるようだ)

 そうは思っても、今は確かめる方法などない。

 目をつぶって考えを巡らせながら、男はとろとろと眠りに落ちていった。



 恐ろしい夢を見た。

 腰の高さまである真っ黒の泥の中を、自分がもがきながら歩いていた。泥はとりもちのように粘つき、一向に前に進めなかった。

 辺りは真っ暗だ。闇のあちこちから、もの凄まじい哄笑こうしょうが聞こえた。足が重い。渾身の力を込めても、まるで言うことを聞かない。もうすぐそばまで来ている。何かが。

 逃げ切れる気がしない。男は絶叫し、その声で目が覚めた。

 全身に汗をかいていた。そして目覚めても、やはり闇だった。深夜だ。小屋も周囲も真っ暗だった。

 男の体はおこりのように震えた。無理もない。今の今まで見ていた夢が、決して現実のものではないと理屈ではわかっているものの、すぐに実感などできるはずもなかった。

(……怖い。怖い。私は一人だ。怖い)

 祖国へ帰るなどと決意したものの、広い海を何日もかけて渡れるほどの船など一体どこで手に入るのか。港へ行けばそのような船があったとして、自分が乗せてもらえる保障などどこにもない。自分で作るか? 非現実的過ぎる。

 やはり自分はこの、名も知らぬ蛮地の粗末な小屋で朽ちて死んでゆくのか。

 誰にも知られることなく。

 男は自分の想像に鳥肌を立てた。そして昼間見た朽木のような死体を思い出すと、勝手に声が出ていた。

「ああああああああっ」

 久しぶりに声らしい声を出した。そう思った刹那、男の気持ちのたがが外れた。上ずったような唸り声は、どんどん高くなっていった。

「うわああああああああ! うわああああああああっ‼」

 男は絶叫した。恐慌状態に陥り、絶叫しながら小屋を転げまわった。そして小屋を飛び出すと、またも絶叫しながら辺りの木を力任せに殴りつけた。

「怖いんだ! 怖いんだ! 怖いんだ怖いんだ怖いんだ怖いんだ怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いいいぃぃぃっ‼ お願いだ、誰か助けてくれえっ‼ 私は……私はここに……ここにいるのに……」

 男はいつの間にか号泣していた。泣きながら叫び、叫んでは泣き、あまりにも気が昂りすぎて胃がおかしくなり、昼間食べたものを残らず吐いてしまった。むせ返り、咳き込んだ。そして男は自分の吐しゃ物を平手で何度も何度も叩いた。泣きながら叩いた。

 いつまでも涙は止まらなかった。



 気づくと、空が白んでいた。

 男は戸口の前でうつ伏せになっていた。泣き疲れて、そのまま外で眠ってしまっていたのだった。

 手足が傷だらけになっている。辺りかまわず殴りつけたせいだ。あちこちから血がにじんでいた。体は自分の吐しゃ物にまみれて、ひどい臭いを放っていた。

 男はそのまま川へ降りた。あの死体を見ないよう少し上流までゆき、服のまま水浴びして体中を洗う。水は冷たく、心地よかった。体中の傷から熱を奪ってくれた。男は両手で水をすくい、心行くまでのどを潤した。空気の澄んだ朝の森は美しかった。

 絶叫したせいか、冷たい水を飲んでもまだのどが痛んだ。男は思い立ち、小屋へ戻って、まだ絞ったばかりの桑のジュースを飲んだ。

 気温のせいか、少しだけ発酵が進んでいた。ぴりっとした刺激が舌に残る。しかし、しみじみ甘い。体が、心が求めていた味だった。

 じんわりと染み入るような甘さを味わいながら、男は声を殺して泣いた。



 ある日、野草を摘みに行った帰り、夕方のことだった。

 小屋の中に人がいた。小柄な青年だ。

 木戸は開きっぱなしで、小屋の中が丸見えになっている。青年は、小屋の壁に掛けられた道具類を物珍しそうに見ていた。

 物音に気づき、振り返る。青年の表情は見る間に凍り付いた。明らかに恐怖していた。

「怖がらないで!」

 男は勢いよく、しかし努めて優しく言った。言葉が通じるはずがないことは十分わかっていた。しかし話すしかない。男は無理やり笑顔を作り、両手のひらを青年に向けた。

「何もしません! 危害は加えません。大丈夫、大丈夫です」

 青年は男に比べ、ずいぶん背が低かった。だから怯えさせないよう、男は殊更に背中を丸めた。

 初めての、現地人との接触だった。改めて男は、自分や自分が知っている人種と彼らとの見た目の隔たりを感じた。

 まず目がとても小さい。今は恐怖で大きく見開かれているものの、男のそれとは比べるべくもなかった。そして額が狭く、鼻が低く、顔が全体的に丸くて平たいと感じた。肌の色は、男にはやはり黄みがかって見えた。髪はまっすぐで黒い。

 それらすべてが、男にはとても特徴的に感ぜられた。

(私は国でも背が高く、体も大きい方だった。だとしてもだ。これは本当に成人男性なのか? それとも彼は少年なのか?)

「××××? ××! ×××××、××××××××。××××××××!」

 青年の声は震えていた。押し殺すように出している。顔は汗みずくで、小さな目には涙が光っていた。そしてもちろん、言葉は何一つ理解できない。男は焦った。

「お願いだから、そんなに怖がらないで。何もしません。私はとても困っているんです。どうか助けてほしいんです」

 男はさらに腰をかがめ、青年に一歩踏み出した。男が進んだ分だけ、青年は小屋の中へ後じさる。すぐに後ろの壁に背中がぶつかり、それより下がれなくなった。青年はそのまま地面にぺたりと座り込む。

 さらに後じさろうとした青年の膝が、桑のジュースの入った木樽に当たった。

 青年は横目で木樽の中を見た。中にはどろどろの、血のように赤黒い液体が満たされている。青年の呼吸はさらに乱れた。

「……違う! それはジュースだ。木の実を潰したジュースだよ。ほら、いい香りがするだろう? 採った実で果実酒を造って……」

 男は思わず青年に詰め寄った。ひいいいいっ、と悲鳴を上げ、男の脇を転がるようにして抜けた。そして青年は、後ろも振り返らずに走り去った。まだ何か叫んでいるようだったが、男にはただの喚き声に聞こえた。

 やはりだ。目の当たりにしたら、あのような反応を取られるだろうという予想は当たった。

 大陸からこの国への渡海はもう何度も行われていた。唐からの使者は何十人と、様々な理由でこの地を踏んでいたはずだ。当時の唐の港はそれこそ人種のるつぼ、中には男と似たような風貌の人種も多くいたに違いない。

 しかし、ここは唐でもなければ港でもない。山で囲まれたこの国では、山を一つ、川を一本隔てるともう異国も同然である。男のような風貌の人間など見たこともない者が大半であることは容易に想像できた。

 だとしたら、無知な農民にしてみれば、自分の見た目は怪物そのものだ。

(この小屋にいないほうが安全だ)

 いつかそうなるだろうと踏んでいた男は、あっさりと小屋に見切りをつけた。そして食料と水と、身の回りのものだけを簡単にまとめて背負子にくくりつけた。帯に小刀を差し、水筒を持ち、もちろん果実酒も忘れずにもう一つの竹筒に入れた。

 そして夜明けを待たずに小屋を後にした。



 考えたくはないが、村人がもし追ってきたら。集団で山狩りを始めたら。

 自分は山歩きに慣れていないうえ、重い荷物を持っている。きっと追いつかれる。そしたらもう、どうなるかわからない。男は青年の形相を思い出し、身震いした。

(何としても逃げなくては。距離をかせがなくては)

 男は急ぎ足で、それでもへばってしまって動けなくなってはいけないので、一定の速度を守りながら山道を急いだ。とりあえずは、青年が逃げ去ったのとは逆の方向へ。

(でも……それでどうなる?)

 そうだ。逃げおおせて、それでどうなる? 誰も追って来ない所まで逃れたとして、その先は一体どうしようというのだ。結局はこの地で、目立たぬよう、人里から離れてひっそりと息を殺して生きてゆかねばならないのか。

(……とにかく、海を目指してみよう)

 どこかの海岸へさえ出れば、そこから海岸線沿いに歩けば港町が見つかるかもしれない、と男は思った。難破した時も、唐を出港してからかなりの日数を航海したのちに嵐に遭ったのだ。だとしたら、そもそもあの船が目指していた港からそう遠くは離れていない所に自分は流れ着いているはずだ。そう信じたい。

 男は歩いた。自分を励まして一日中歩き続け、夜になると火もおこさず、闇に紛れて干し肉を齧り、水を飲み、少しだけ果実酒を呑んで気持ちを癒してから寝た。

 そのまま二日間、男は北東に向かって歩き続けた。



 その日も真っ暗になるまで男は歩いた。

 今日はもうそろそろ限界だ、と男が思った時。月明かりが照らし出している道、と呼べるほどでもない山道の先に、人が倒れているのを見つけてぎょっとした。

 男は慌てて木の陰に身を隠す。そしてそろそろと顔だけ出して、倒れている者を伺い見た。

 体格からして女のようだった。うつ伏せに倒れている肩が上下に揺れている。荒い息をしていた。

 病気に罹っているのかもしれない。そう思い、男はそっと近づいた。

 やはり小刻みに、苦しそうに息をしている。気を失っているようだった。そばに風呂敷包みと背負子がある。様相からして旅の者かもしれない。旅の途中で病気になり、もう動けなくなったか。

 どっちにしても捨ててはおけない。そして、気を失っているなら幸いだ。自分の姿を見て悲鳴を上げられる畏れもない。男は女のそばにしゃがみ込み、二、三度肩をゆすった。それでも反応がなかったので、思い切って肩を掴んで上を向かせた。

 苦しそうに顔をゆがめる女を見て、男は目を瞠った。

(……知っているぞ、この症状は確か……)

 女の顔は赤く腫れ、ところどころ醜く崩れていた。片目は布で完全にふさがれ、黄色い膿がにじんでいる。赤くない部分の表皮は、木の肌目のように小さな瘤が無数にできていた。

(思い出した。これは白癩びゃくらいとかいう病気だ)

 唐の港でも、男は同じ症状の病人を見ていた。だがこの病気は、確か発熱することはないと聞き及んでいた。ならばこの女が苦しそうなのは、また別の病気か?

「……おい、大丈夫か? 私の声が聞こえるか?」

 ひどい汗だ。体中がじっとりと濡れている。とにかく水を飲ませなければ。男は女の肩を抱いて少しだけ起こし、もう一度揺すった。

「しっかりしろ。目を覚ますんだ。目を覚まして水を飲め」

 通じなくても仕方がない。男は自分の国の言葉で話しかけ続けた。と、呼吸の音が変わり、女がうっすらと目を開いた。男はほっとする。

「よかった、意識を取り戻したな。……ほら、飲んで」

 男は蓋を外した水筒を女の口につけた。そしてほんの少し傾ける。女は朦朧としつつもそれが水だとわかり、のどを鳴らして飲んだ。瞬く間に水筒は空になった。ほう、っと女は息をつく。

「……×××××。……」

 うつむいたまま女が何か言った。男は微笑んだ。礼を言われたのかもしれない、と思った。

 女が顔を上げた。

 月明かりが、女の瘤だらけの崩れた顔に陰影を与えた。それはこの上もなく醜かった。が、月明かりによって陰影が濃くなったのは女の顔だけではなかった。

 男の姿を見た女の顔が、みるみる恐怖でゆがんだ。

「……××? ……××! ×××××、×××××‼」

 女はふらふらと立ち上がると、そばにあった自分の荷物にも気づかず、よろけながら駆け去っていった。月は明るかったものの、女の姿は数十メートルも離れるともう闇に溶けて見えなくなった。

 男はしばし、呆然としていた。そして女の気配がまったくなくなり、また森が静かになると、思わず笑いだした。

 男はひとしきり笑った。笑うのをやめると、涙がこぼれてしまいそうだった。

 だから笑い続けるしかなかった。


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