第12話 クエスト報酬ですか?大金ですよ!


「で?なんで優雅にくつろいでんの?」


「何がですか?」


「お前だよ、なんで椅子に座って優雅に紅茶飲んでんのよ」


「紅茶は嗜みですから」


「そうですよ、大人の女性紅茶を飲んですから」


 え?なんで俺が悪いみたいに言われてるの?あと、アイリスは大人じゃないよね?なんで、自分もそうですよ感出してるの?


「そんなことより、クエストの報告しに行かないと」


「そうですね、大体どのくらいでしょうか?」


「ん〜そうだなぁ……大体金貨40ぐらい?」


「凄い大金ですね〜」


 40ぐらいあれば杖も買えるし、そのほかの魔具やら魔道具やらを帰るのでちょうどいいぐらいの金額だろうな。


「よし!じゃあ行きますか!」


「もう行くんですか〜?体が痛すぎます……」


 アイリスは戦闘経験が無いものの、合計数時間以上のワンオペ戦闘は流石にキツかったか。


「セレネは?」


「私はまだ大丈夫です」


「分かった。よしじゃあ行くか!」


「え?リムちゃん話聞いてました?」


「え?どした」


「私は体が痛くて動けないんですよ!なのにこっからギルドまで徒歩は、流石に体が爆発しそうです!」


 ギルドまでそこそこ距離があるからなぁ。おぶっていく事も出来なくは無いが……アイリスだってお前の胸が……大っきいんだもん


「じゃあアイリスはお留守番でいい?」


「いいですけど、くれぐれもほかの女の子を見たり考えたりしないでくださいよ?」


「怖い怖い!目のハイライトどうやって消してんのよ!?」


「消しゴムで消してます。あとセレネさん?リムちゃんはのものなので手を出さないで下さいよ?」


「えぇもちろんのリムちゃんですから」


「いえ、のですから」


 凄いこれが修羅場というものなんだぁ。怖いなぁ〜一人で行きたいなぁ〜


「「逃がしませんよ?」」



 閑話休題それは置いといて



「リム様はギルドに行かれるんですよね?」


「うん、そうだね。袋いっぱいの証拠を渡すんだ」


「それでしたら、私の冒険者登録をついでにしたいのですが……」


「確かに、早めにやっておいた方がいいしね。先にやろうか」


 ギルドに行きながら、セレネに今後の目標とやっておきたい事を説明した。

 まぁ今の所第一の大きな目標は、学園に入学をすることで、日々その為に勉強をしている。

 入学の試験は日本の季節で言うと4月の春に行うらしく、少し遅めの試験なのだ。まぁ魔法があるので採点等は簡単なのだろう。


「セレネはやってみたい事とかあるの?」


「そうですね……今すぐやりたい事があるんですけど……」


「お!ぜひ言ってみてよ!」


 俺がそう言うと、セレネは熟考しこちらを向いた。


「少しこちらへ……」


 俺はセレネに手を引かれ、路地裏へと連れていかれる。


「へ?」


 路地裏に着いた途端、俺は押し倒される。


 あの〜セレネさん?いくらなんでもここで暗殺はちょっと……


「私はこの姿になってから、急激に体が火照ってしまっています。いわゆる発情期のような感じでして……」


「あ〜つまり欲求不満って事?」


「……そうとも言えますね」


 そうとしか言いようがないです……


「で?私にどうして欲しいの?」


「襲ってもいいですか?」


 メイドさんが1番言っちゃいけない言葉だよ?

 まぁでも俺も、セレネとの戦闘で血を大量に使い今は貧血状態だから……


「……どうなっても知らないよ?」


 俺がそう言うと、直ぐさまセレネは自身の顔を近づけ、耳を舐めてくる。まぁ元がケモノだから、そういうのにやり方があるのだろう。


「んッ...///」


 小さく声が漏れる。恥ずかしさもありながら、少し気持ちがいい。


「ここ、やっぱし濡れてるんですね。私で何を想像してたんですか?」


「いや……何も?」


「何も、ですか……こんなに濡らして……」


「んっ...やめっ...///」


 セレネが下半身に手をやり、耳元で囁いてくる。


「セ、セレネ……んっもっと...///」


「もっとですか?」


「いや!今のは違っ!?」


 腰が跳ね上がる。力が入らない、息も荒くなり頭は考えられない。


「リム様も私のを……」


 セレネは俺の手を取り、自身の下半身に手を入れさせる。


「んっ!……いいですよ、気持ちいいです...///」


「ねぇセレネ……もっと来て?」


 俺は声を甘くさせ、腕をセレネの首に回す。完全に俺の体をセレネに委ねた。セレネはそのはだけた姿と声が、どストライクだったらしい……




――――――――――――――――――


「良かったですね、リム様♡」


「腰が壊れちゃうよ〜」


 腰がズキズキと痛む。まだ頭の中では、快楽が収まっていない。


「早く行かないと遅れちゃう!」


 ギルドは目の前なのであとは簡単だ。


「すいませーん、クエストの報告と新しい登録したいんですけど〜」


 俺はクエストとのカウンターに行き、声をかける。


「はい、では先にクエストを完了させていただきますねー」


「はい、よろしくお願いします!」


「えー、ダークウルフが362体ということで、金貨50、銀貨60銅貨120枚でお取替え致しますねー」


「え゙!?そんなにいいんですか!?」


「まぁそんなにも何も、Aランクの魔物を狩ってくる方が、ヤバいと思います」


 流石に受付嬢、常に冷静だぜ!そこに痺れる憧れるゥ!


「はい、こちらが報酬となっております。あと新規登録でしたら、こちらにお名前と種族の方をお願いしますね」


「はい、どうぞ」


 俺はセレネの名前をと種族を書き渡した。一応獣人と書いたがバレないか……?


「はい、お間違いないですね。ではセレネさん、ギルド:パーリクファへようこそ!」


 おぉギリ通ったか、良かった。ちなみに受付嬢に種族を嘘ついても、受付嬢専用の魔眼がありそれでバレるのでタブーなのだ。


「あと、ギルド長がお呼びなので、時間がある時にお越しください」


「ギルド長が?」


「はい、あなた方3人に用事があるようで……」


「分かりました、時間がある時にまた来ます」


「はい、お待ちしております」


 ギルドの用事も終わり、絶賛夕方になっている。この街の夕日はものすごく綺麗で、とても虚しくなるような不思議な景色だ。


「よし!早く帰ろうか!」


「…………」


「どうした?」


「帰りたくないです……」


「どうして?」


「アイリス様が……」


 

 あっ…………あっ(察し)

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