どうも、音ゲーマーです。え?異世界転生ですか?簡単ですよ?〜音ゲーマーの俺がクリティカル1本で無双出来たらもうしてます!〜
つばさをさずけるぅ
学園入学前
第1話 え?事故ですか?無理ですよ?
ゲーム時代と言われる程の昨今、日本は絶大的な進歩をしていた。西暦は20**年、日本は今まで様々な事件があった、今では風邪と言える程のコロナウイルス、世界を揺るがせた南海トラフ大地震。
日本はこれらを経験し、そこから研究と進化を続けた。
日本は前進国となった、勿論様々な問題を解決して、総ての結晶と言えるほどの賜物はゲームであった。
今や完全フルダイブ形式のゲーム等の、様々なゲームがあるのだが…
「俺は何をやってんだ…」
音ゲーマーである俺は今まさにイベラン真っ最中、しかもこの時代に音ゲーと言うなんとも古き良きゲームだ。
だが勿論音ゲーも廃れた訳ではなく、昔を保ちながらも進化をして行った。
「だからなんでもやしなんだよ!」
今俺は、このゲームの最高難易度をプレイしながらイベントを走っている、これが一番効率がいいからだ。
だからと言ってやりすぎは良くない、
「あれ?もうこんな時間か」
時刻は深夜3時を回っている、俺は朝起きてからずっと音ゲーをしていた、不眠不休で
そりゃ勿論体調を崩す、だけだと良かったけどな
「あれ?視界暗くね?」
激しい立ちくらみを感じる、そして浮遊感。
と、言うより今まさに倒れている感覚だ。
「あ、無理かも」
壮大な音をたて俺は倒れる。あー俺の人生終わったな。
おい待て!俺まだイベラン走行中なんだけど!?
///
ん、ん〜ここは?何も見えない。
「おい!起きろ、起きろってば!」
「ちょっお前マジでいい加減にしねぇと海に放り込むぞ!」
うるさいなぁ、こちとら倒れて死んだばかりなんだけど?ってあれ?死んでない?
「ん、、ん〜〜〜!」
「おっ?気が付いたか、俺が誰だかわかるかぁ?」
聞き馴染みのある声、確かこの声は
「親父?」
「おぉよく分かったなぁ」
「俺、死んだんじゃ?」
「あ?お前は死んじゃいねぇよ、ただの栄養不足と睡眠不足な」
なんだ、良かった俺の人生がクソつまらない死因で終わるところだった。
俺はムクリと体を起こす。
「ここは?」
ここは確か、
「ここはリディアースの医務室だ。」
リディアースとは現在ゲーム会社の中でもトップの企業だ。
「なんでここに?」
「お前のヘルスが危なかったから、急いでここまで運んだんだよ」
では、なぜヘルスが分かるのかと言うと、今全世界で普及している量子化通信端末『QCT』が総ての個人情報や人の健康、GPSやらなんやらを管理しているからだ。
「で、なんで俺を助けた?」
俺の親父はゲーム開発の重鎮だ。なので昔からゲームに熱心だったのだ。
「そりゃたった一人の息子だからに決まってんだろ。」
よく言うぜ、俺は過去に母親を事故で無くした。親父も母親も親バカだった、それは物凄いくらい。
でも、俺は目の前で母親を亡くしてしまったショックからその日以来あまり笑わなくなった。
しかも親父は今まで以上にゲームを作っていた。
「そんな暗い顔をするなよ、俺は今までお前の為にゲームを作ってきた。」
親父が虚しい顔をしながら言ってくる。
「こんな時にあれだが16歳の誕生日プレゼントだ。」
親父が手招きをしてくる。
親父の後ろには、医療用のカプセルやらぶっとい配線等がある。
「これは?」
「これは最新型の医療用とゲームを掛け合わせた、完全フルダイブVRMMORPG。」
「名前は?」
「名前はまだ、決めていないんだ。まだ試作段階で、これをお前に体験してもらいたいんだ。」
「誕生日プレゼントが、ゲームのテストかよ」
「そんな落ち込むなよ、お前が一番最初にゲームが出来るんだよ。」
ゲームのテスト、それはゲームを公式リリースする為に重大な役割があるのだ。そもそも会社員がやるはずなのだが、そのテストが俺の誕プレって事
「あんまり気乗りはしねぇけどやれるだけやってみる。」
「あぁ、お前なら言ってくると思ったよ。」
俺は医療用の服に着替え、再び親父の所に行った。
「寒いんだけど、ここ本当に会社内か?」
「仕方ないだろ、医療用ポッドを置くんだから環境もそれ用に買えないといけないから、こんな寒くなるんだよ。」
「ふーん」
「ま、いいから早く、中に入ってくれ。」
俺は言われた通りに、中に入る。
中は特殊な液体で満たされていて、少し抵抗があったが慣れれば問題なしだ。
「よし、じゃあゲーム起動するぞ」
皆が緊張するこの瞬間、俺はあんな結果になるなんて誰も予想がつかなかったろうな……
『ゲームが起動しました。』
『データ装填完了、グラフギアを起動中』
グラフギア、そう親父が考えた、世界最高峰のゲームCPU。これはロードという概念はなく、過去の欠点を総て無くしたような夢の機械だった。
『ERROR ゲームの適用がキャンセルされました』
「は?バグか?」
耳をすませば、外からドタバタと色々聴こえる。
最後に見た景色はコードから炎が燃え盛り、辺り一帯火の海になっていた。
「はぁ、俺結局死ぬんかい」
そして最後に聞いた言葉は衝撃だった。
『絶対、バカ息子を生かせ!何をしてでもこいつを生きて返せ!』
親父が職員に大きな声で叫び、その時俺はほんとに愛されていたのだなと遅まきながら、実感した。
「親父……じゃぁな、ばーか」
壮大な音をたて爆発する。それは全てを焼き払うぐらいに。
『QCTのデータサーバーを変更しました』
『膨大なエネルギーを検知しました……量子化成功、別次元に転送させます……』
次に聞いた言葉は機械の不気味な音声だった
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