燃える刃、漆黒銃、そして復讐者〜〜旧タイトル 刀と銃と能力者
こめたろう
第1話 厄日
ザァァァーーー
土砂降りの中、傘も指さずに一人の制服姿の青年がある墓の前に佇んでいる。
墓にはこう書かれている。
絶望の中立っているのは弟である
つい先日14歳を迎えたばかりだった。
そんな時、姉の凶報が届いたのである。
姉は、日本政府の懐刀である
政府による説明では、事故で死亡したと説明を受けたが、不可解な点が多すぎた。
姉だけが死亡し、その他同僚が生還していた点。世界に9名ほどしか居ない、SS級能力者である姉が、単なる事故で簡単に死んだ点。
姉の副官___
いくら歳半ばの涼にも不審に感じた。
姉の死後1週間後
ようやく死後処理が終わってきた頃、姉の率いていた同僚の1人スーツ姿で涼を訪ねてきた。
「……お姉さんの件は残念だった」
「ありがとうございます…今日はどのような件で来られましたか?」
「……単刀直入に聞こう涼くんお姉さんの死について不審に思っていないか?」
「…‥思っていますよ、あんなに強かった姉がこうも簡単に死ぬなんて」
「そうだよな、今日はそれの説明をしに来た」
同僚の人は胸ポケットから紙を見せてきた。
我々は盗聴されている、真相を話すから合わせてくれ
「そうですか……それじゃとことん説明お願いします」
「お姉さんはとある場所に隊を率いて向かっていたよ、目的地に着いて順調に作業を行っていたが、その時山岳部で連日雨が降っていたせいだろうか、土砂崩れに合ってしまってね。
我々能力者は、苦もなく土砂崩れから逃れたが作業員達は、C級やB級などの身体強化率が低い人達が多かったんだ、君のお姉さんは土砂崩れに戻り、ほとんどの人を救ったが……お姉さんは帰ってこなかった。」
既に卯月の手には茶封筒があり中身を読んでいた。
お姉さんは殺された、敵ではなく味方に殺された、しかも同僚だ私も関わってしまった……殺してくれ
関わったのは隊全員だ。
S級能力者9人には敵わなかった、主犯は副官の西道と6人の同僚
私を含めた3人は半ば強制だ、忠誠誓う踏み絵みたいなものだ。
3日後に事故死になるように俺を殺せ。
準備は俺がする。
「そうですか……分かりました姉は正義感の強い人でしたから。」
「納得して貰えたかな?
最も政府による援助やその他諸々は、後日話があるはずだ。
それじゃ俺はここら辺でお暇するよ。英霊に敬礼」
姉の遺影に敬礼をし帰って行った。
テーブルの上には、手付かずのお茶と4つの茶封筒があった
1つは先ほどの告発文
2つ目は先ほどの同僚が事故死する為の計画書と詳細文
3つ目は保険金などなどの金品や遺品の受け取り方法の詳細だった。
4つ目は姉を殺した人物の各々のスペックや能力詳細が書かれた内部機密情報だった。
こいつらが姉さんを…‥殺したのか
第3特殊チーム
古今東西
指揮官・主官
卯月 咲江 能力 大元帥
副官
西道 未口 能力 剣闘士
副指揮官
サポーター長
副サポーター長
隊員
この時 涼はとある事を決意した。
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