『皿は空』(448文字)

見ろよ、UFOが飛んでるぞ。

白いのが飛んでるぞ、青い空に。

ゆっくり飛んでるぞ。

誰が乗ってるんだ。

武器はなんだろうか、マーズアームズ製のN3997式光線散布銃、かな。

すごいなあ。

なんか、すごいな。

あのUFOは、どうやって飛んでると思う?

俺は多分、スペシウムで飛んでると思うな。

君は、ダークマターで飛んでると思うか。

ん。

うわ、こっちきたぞ。

UFOこっち来た。

やばい、大丈夫かこれ、キャトルミューティレーションとかじゃないよな。

うわうわうわ。

「こんにちは」

日本語だ。

「我々は、萩島県から来ました」

はぎしまけん、なにそれ。

48個目があったのか。

おい見ろ、武器持ってるぞ。

あれは、おい、あれ、AK-47じゃないか、あいつら持ってるの、AKだぞ。

「そうです、詳しいのですね。」

AKなんだ、あれ。

じゃあさ、あのUFOはなんだろうな、こっちこそやっぱり、スペシウムだろ。

「これは、皿ですよ」

皿。

皿なんだ。

そっかぁ、皿なんだ。

夢がないなぁ、皿だもんなあ。

あ、ポテトももうないかな。

ケチャップ余ったね。

会計にするか。

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