第84話 原隊復帰…
とりあえず、使えない謎の兵装のことは置いといて…
さて、炉の動作チェックと、ユキカゼへの炉の移設などの作業が為されている間に、ワタシとマーキュリーズは、SS救出作戦を詰める事にした。
突入方法はちょっと置いといて、まず脱出方法。SSチームを回収後、私達は土星側に落ちる。
土星は今、運良く?100年周期と言われる嵐の時期に入ってる。極点で風速500㎞以上、それを利用する。どうやるか?、それはその時のお楽しみ、…楽しくはないけどね。まぁ、良くも悪くも全てが博打、もしそこで主機の再起動が叶わなければ、土星の重力に捕まり金属水素の層へ沈み圧壊するか、嵐で木っ端微塵になるかもしれない。
どちらにしてもそれだけのリスクを伴う。
だけど、ここでやらねば女が廃る、うん性別の定義はもはやないけどね。
作戦遂行にあたり、私達は部隊を分けることにした。
ナガト本隊
ユキカゼ部隊
フガク再構築部隊(仮設エノシマ基地)
の3編成。
フガク部隊には改修を進めてもらうために、8割のメンテロボ達を残していく。そのため本作戦ではゲッコウは艦内待機のまま私に随伴してもらう。シンデンに関しては16機中2機だけを私の下に残し、残り14機それぞれを、ユキカゼ部隊、仮設エノシマ基地の直衛とした。このシンデンの振り分けに関しては、ディーコンより「ナガトの護衛が少なすぎる」とプンスコ主張されたけど、β領域ではシンデンはまともに活動できないし、宝の持ち腐れになるよりは外で待機してもらい、いざとなった時に即応できるようにしてもらったほうがいいと考えた。今回ゲッコウを随伴させた理由は、最悪ナガトの船体を捨て、脱出艇として使用するため。マーキュリーズにとって本体の私が存続していればいいのでね。そこはワタシとAI群の総意、いざとなったら潔く自身の身体を切り捨てます。
総員、全力でサポートをお願いね。
すると全AI群より「了解」のコードが送られて来た。
マーキュリーズは私から切り離せないので、ディーコンの指示が届かなくなるユキカゼは、単艦自立行動となる。まだ経験値が浅く少々不安ではあるけれど、意思決定も自分達でしてもらう。ただし第一優先命令は「自己防衛」、第二優先命令は「厳に待機」、もし命令違反したら「解体処分」と、脅しをかけて釘を刺す。
そして…、もし私達が信号を絶ち、1万時間経過した場合、フガク部隊と共に
「深宇宙を目指し、生命体を探せ」
と、別命も付け加えた。
「生き残りの地球人を探せ」とすべきかと思ったけど、可能性は限りなく低いわ。だったら生命体を探しに行ってもらった方が浪漫がある。それが彼らを長く存続させるファクターにもなるしね。
…
ユキカゼの主機増設完了のコードがテイラーより送られてきた。
新たな心臓を持った、ユキカゼ改がタイタン軌道上まで悠々と上がって来た。今まで反物質ロケットモーターで、かっ飛んでいたからね。そしてワタシの横に並ぶと、ユキカゼからなぜか発光信号
“ユキカゼヨリ、ナガトへ、ワレ、ゲンタイニフッキ、キョカヲ”
うん、カッコいい。
私もあえて発光信号で返す。
“キョカシマス”
さてそれでは、サルベージ作戦を開始しますか。
ナガト、虹色サルガッソー領域への突入を開始します。
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