ミミクリー・ウィザード 第1章【10日間】
詣り猫(まいりねこ)
序・1
立ち昇る炎に地面から飛び出す岩。そびえ立つ氷の柱に切り裂く風の刃。
(ここは何処なんだ?)
魔物と人が入り乱れての激しい攻防。叫び声と血と魔法が飛び交う。
(どこかの戦場なのか…?)
魔導士が対峙している。
漆黒のローブに身を包んだ黒魔導士が杖を構え、火、氷、風、大地の魔法を連続で次々と放った。
深紅のローブに身を包んだ赤魔導士がそれらの魔法をいくらか受けながらもいなし、何とか防ぎきる。
(何を見せられている?)
「ほぉ、やるではないか。だがまだ私を凌駕するほどでもない…」
そう言った赤魔導士は杖を構え魔法を放った。強烈な白い光が辺り一面を覆い始める。
「何をした…!」と、黒魔導士が叫ぶ。
「またここに戻って来れたらお前の話を聞いてやろう」
白い光は黒魔導士も覆い、彼は光の中へと消えていった。
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