魔女の罠 メスの皮を着せられ、絶頂させられ続ける男
MenRyanpeta
第1話 格闘家ロン
格闘家のロンはその拳一つで賞金首を捕まえている、いわゆる賞金稼ぎだ。
男性だが中性的な見た目、痩せ型の体格に反してかなり腕が立つ。
最近大陸に上陸してきた新入りらしく、東方の呼吸法による奇妙な拳法を使うと巷では有名になりつつあった。
今日もギルドから仕事を貰うため、受付嬢と仕事の話をしていた。
「こちらはいかかでしょうか?最近この者を追っているのですがなかなか捕まらなくて困っていて…」
「あぁ、どれどれ。魔女…サラ?」
「はい、最近リストに追加されたんです。罪状は違法価格でのマジックアイテムの売買です。あとは街のいたるところに悪戯じみた魔法陣のトラップを設置しています」
受付嬢は説明しながらもため息をついていた。
「違法価格っていうのはぼったくりで売りつけてくるのか?」
「いえ、その逆です。市場より安価でマジックアイテムを売りさばいています」
「それならいいんじゃないか?旅の商人たちと同じようなものだろ?みんなの役にも立っていると思うし…まぁ悪戯トラップはどうかと思うが」
受付嬢はさらに大きなため息をつき、ロンの耳元で周りに聞こえない様に小さな声で説明した。
「商人商会が非常にうるさくてですね。商会登録してないだの、我々の正規品が売れないだの…結局自分達の利益しか考えてないんですよ」
「あぁ、そういうことか。目の上のタンコブってわけか」
悪戯トラップも踏んだら着ている服を吹き飛ばされたり、逆に変な着ぐるみのような装備を着せられたりしょうもないものらしい。
そのかわりと言っては何だが、トラップにかかった時、「実験に付き合ってくれてありがとう!」という置手紙とマジックポーションが置かれているなど茶目っ気もある。
依頼主は商会からで賞金額もそこまで高くはない。
実際、商会を通さずに安く高性能のマジックアイテムがサラから買えるため、誰もこの依頼に手を出さずにいた。
ロンも迷っていたが受付嬢が商会から色々言われて困っていたようなので仕事を請け負うことにした。
そんなロンに受付嬢は笑顔で受注カードを差し出した。
「ありがとうございます!これで一つ悩みの種が減ります!」
「あぁ、賞金がもらえれば別にいいよ。早速魔女を捕まえてくる」
「お願いします!お気をつけて!」
ギルドの受付の仕事も大変そうだと思いながらロンはギルドを後にした。
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