雲のティータイム

桜田 優鈴

たどりついた答え

プロローグ

誰もいない真っ白な空間に甘えて

一粒だけ涙流してみた


四角く切り取られた空は

雲たちの通り道


ねぇ、


空は大きなものなのでしょう

ビルは高いものなのでしょう

一枚のガラスを隔てて 雲と私

・・・・・・同じ白なのに


あんなにも自由で

あんなにも世界を知っている


・・・・・・同じ白なのに


こんなにも縛られ

こんなにも無知だ


でもね、


ひとつだけ雲に無いもの

ひとつだけ私に有るもの


見つけた

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