自分で作ったごはん

 今の住まいに越してきてから、1か月と少しが経つ。前の住まいより条件は良くないのだが慣れてきた。キッチンの狭さもその1つだ。


 この住まいのキッチンにはシンクとIHのスペースしかなくて、その間に食材を切るようなスペースがない。スーパーからも離れている。ガスコンロじゃなくて、IH(しかも出力が弱い)だ。


 これらの要素が重なり合って、自炊をするのが億劫になっていた。そして、晩ご飯を定食屋や牛丼屋、コンビニで済ますことが多くなっていた。そんな暮らしを一か月。


 飽きる。


 定食屋や牛丼屋あるいはコンビニがいけないのではない。また結果した金欠がいけないのでもない。なぜか外で済ませるご飯というのは、飽きてしまう。昨年の冬に、一か月くらいずっと家で鍋を食べていたときは飽きなかったのに。


 やはり、自分の好みというものは自分が一番わかっているのだろうか。自分で作ったご飯はなぜか特別で飽きが来ない。これがとても不思議だ。


 今日も焼きうどんを狭いキッチンで作ることにした。

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