現代創作怪談【甘口から辛口まで】

野口マッハ剛(ごう)

第1話 甘口、若い女の子が好き

 この世の中はインターネットが発展していますね。インターネットは実際に会わずとも、気軽に異性と交流出来たりもします。今回は、とある小説投稿サイトの創作怪談です。


 女の子はペンネームで創作活動を小説投稿サイトでやっていました。自分の年齢を学年で公表して創作活動をやっていました。女子中学生です。この小説投稿サイトでは優しいコメントがいっぱい書き込まれます。小説の更新を楽しみにしてます、等々です。


 女の子は学校に通っています。いつも通りに放課後の帰宅後にスマホ片手に創作活動をやっていました。ダイレクトメッセージが一件、内容は次回作を楽しみにしてます、でした。女の子は見ず知らずの相互フォロワーのダイレクトメッセージにありがとうございます、そう返信をしました。


 女の子は次回作を書こうとして勉強やら遊びで一ヶ月は執筆が出来ませんでした。


 女の子は相互フォロワーのダイレクトメッセージに気付いて開きます。今日の昼に受信していました。


 内容は次回作まだ? でした。


 女の子は、ごめんなさい忙しくて、と返信しました。けれども、ダイレクトメッセージがまた。早く読みたい。女の子はダイレクトメッセージを無視しました。


 女の子は夜道を買い物帰りに歩いています。電柱にある街灯で急いで帰宅中なのです。足音が聴こえます。自分以外の足音が。女の子は怖くなって足早に帰宅の道を急ぎます。しかし、足音がすぐうしろにまで迫って来ています。女の子は恐怖のあまりに振り向きました。


 女の子はそこで目が覚めました。朝です。女の子は怖くなっていたものの数分で悪夢であることを確認して安心します。スマホ片手に小説投稿サイトの画面を見ます。そこにはダイレクトメッセージの通知が。


 今、あなたの家の前で待っています。


 女の子は変な声が出ました。すぐに、相互フォロワーのブロック機能を使いました。


 だが、ダイレクトメッセージがブロックしたはずの人物から送られて来ます。


 次回作まだ? ねえ? なんで執筆しないの? 外で待っています。来てね。


 女の子は恐る恐るお母さんに家の前を確認してもらいました。誰も居ないわよ? お母さんは笑っています。


 女の子は安心して登校します。でも、ブロックしたはずの人物から送られて来たダイレクトメッセージは何だったのでしょう?


 女の子は心のどこかで怖いと思って、小説投稿サイトの創作活動をいつしか辞めました。




以上が甘口創作怪談です。

不定期です。次はいつ執筆するかはわからないです。みなさんもインターネットはお気をつけて。

では、また会いましょう。

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