死の隣人
昔々、お山に住んでいて大切にされていたやんごとなきお姫様が家族で大都会に遊びに言ったとき、家族を殺され体を開かれて絶望し人から外れてしまいました。
そこに居た人間も、それを纏った人間も暫くして発狂して死に彼女は怪談の存在になりました。
お山に還った彼女は山のモノとなりお山から出られなくなってしまい、人として死ぬ事も出来なくなってしまったのです。
ある地域だと集団自殺の現場にふらりと黒尽くめの赤髪の少女がやって来て、死ぬまでの時間を引き延ばし、苦しい思いをさせた後、救助が間に合って死に切れず生きていく羽目になるというお話があります。
少女はその地域のかつてお山のお姫様に似た姿をしていると言われているそうです。
死の匂いがする場所にだけ彼女は山の外に出られ、死を振りまくか、死を奪うか行って満足して山に帰っていくそうです。
生きることに絶望しただけでは死んで逃れよう等としても彼女は許さず発狂してやっと慈悲を賜われ、逆に死ぬ事で他人の負担を減らす為なら、苦しみのない死を彼女から賜われるそうです。
彼女自身には死の救いは訪れず、あくまで近しい存在でしかないのでしょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます