星月夜の黒魔女アリス

砂浜のゆうひ

プロローグ

 セレスツィ公爵家の末娘、アストリアは呪いに掛けられている

 右半身に薔薇の紋様が浮かび上がり、指先が黒く染まる呪いに

 彼女を産んだ公爵夫人は2日後に死亡し、公爵も2年後死去した

 まだ幼い長男を公爵にする為にはいかない為、公爵家を率いる為に夫人となったローレンス夫人が、公爵家の主です


 彼女の判断でアストリアは離れの館に隔離され、専用の侍女を付けられていない

 部屋も彼女を閉じ込める為に改築され、彼女が外に出なくとも生活が完結する作りになって居ます


 彼女はひとりぼっちだった

 手元にあるのは亡き母の形見である

''Cynthia《シンシア》''と、絵本の''黒兎と白兎''だけです


 死ぬまで独りぼっちなのかと憂う少女に転機が現れたのは、とある少年が本館に来た時

 少年から生きる希望を見い出した少女は、自身で呪いの解呪に努めようと努力します

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