施設介護という戦場は兵員不足を外人部隊に求めてみたのだが…

神稲 沙都琉

第1話 なにかあったら…

外国籍のスタッフたちも夜勤をします。

夜勤帯は特にトラブルがおきがちです。


利用者の体調の急変。

または利用者の脱走(何故かよくあります)。

など…。いろいろ起きますね。

ある程度予想して準備しててもそっち?ってこともある。


なので職員で主任以上の方3名が交代で当番となりもしもの対応に備えてます。


寮母室(詰所)にも

 どうしていいかわからないことが

 おきたらでんわすること

と貼り紙があり当番表の下にその人の電話番号が書いてあります。


ある日の夜のこと。

課長の携帯に着信が。

利用者がどうかした?の問いに違うと。

ん?なに、どうしたの?と聞いても要領得ない。大変と答えるだけ。


そうこうしているうちにカタカタ…っと揺れがきました。そう、地震です。


『携帯電話から大きな揺れがきます。

言いました。だからどうしていい、聞きたかった』


あまり大きな揺れではなかったので変化がないか確認して、異常がなかったらそのまま通常業務で、あったらまた電話してと、指示して電話を切った課長。


後日、

『地面動く、怖いね』

なんでも地震は初体験だったらしい。

ちょくちょく揺れるよと私が笑いながら言うと

『もう終わり』

とのこと。課長は課長で

『あれくらいで電話は勘弁して』


なにかあったらって書いてる貼り紙が悪いよね。文面変えたがよくね?とはウチラの意見でした。










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施設介護という戦場は兵員不足を外人部隊に求めてみたのだが… 神稲 沙都琉 @satoru-y

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