だってアタシが彼女だから

みっくすP

第1話 入学1週間前 -西城亜貴-(有紗side)

―――結城有紗ゆうきありさ、それがアタシの名前だ。

高校も無事合格し、入学式まで1週間の日だった。

小学校からの幼馴染みで彼氏の五十嵐翔いがらししょうと一緒の高校に進学する。

今はアタシの部屋で一緒だ。


「…有紗、西条亜貴って人知ってるか?」


アタシはいきなり翔からその名前が出てきてビックリした。

だって翔がその名前を知っているはずがないからだ。


「う、うん…知ってるけど……でも、なんで翔がその名前を知ってるの?」


西条亜貴さいじょうあき…アタシが小学生になる前、仲の良かったの名前だ。

でも、小学生になる前アタシは転校したから、それ以来忘れていた名前だった。


「ああぁぁ~やっぱりかぁ~……」


アタシは翔が頭を抱えて机に突っ伏したのを見て、なにが起こっているのか分からなかった。

彼の名前を知っているのもそうだし、なんで翔がこんなに泣きそうな目をしているかも、アタシにはさっぱり分からなかった。


「ね、ねぇ翔…なんで西条君の名前を知ってるの?アタシも今その名前を聞くまで、西条君の事忘れてたんだけど…」


翔から聞くのが怖い…でも聞かないといけない気がする…



――――変更点4/28――――

『西条一馬』→『西条亜貴』に変更しました。

今後の展開で名前がストーリーに沿わなかったので変更しました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る