現彼女が浮気したのだがそしたら昔の彼女だった女の子が...

アキノリ@pokkey11.1

悪夢

元カノと現彼女

第1話 逆さまになる世界

俺の名前は砂山一穂(すなやまかずほ)という。

そして俺の元カノの名前は赤星和奈(あかほしかずな)という。

それから最後に現彼女の女を富山莉愛(とやまりあ)という。


何で元カノの説明をしているのか。

それには理由がある。

俺が...元カノに未練がある中で...富山が浮気したから。

だから未練がまた強くなった。


あんなに好きな人に出会う夏はもうない。



富山莉愛が浮気したのを知ったのは富山の裏垢を見つけた事による。

何というか何人もの人と遊びまくっていた。

それで性感染症によくかからなかったもんだが。

俺はドン引きして別れる事にした。


それで思い出したのが元カノだった、という事だった。

俺と和奈は相性が抜群だった。

だけど...和奈がアメリカに行くという事で...和奈側から「別れたい」と申告があったから別れる事にした。


だけど後悔しか無かった。

家事も出来るし...何よりも一途だった。

無念だった。


「...」


7月。

俺はクラスで周りの男子達と喋りながら心を癒していた。

すると男子の1人が「今日さ。何だか転校生が来るってよ」と言っていた。

それで男子も女子もザワザワしているのか。

「そいつは何だか相当なあれらしいぞ」とも。


「美少女か美男子とかそんなんらしい」

「ああ。そうなのか。女子だったら良いな」

「...そうだな」

「それなぁ」


そして俺達はチャイムが鳴ったので席に腰掛けた。

それから俺達は夏の暑さに負けない様な興奮でそのまま待つ。

するとクラスの担任が入って来た。

「はいよー。んじゃお前らもう察しているかもだけどアメリカからの帰って来たばっかりの子女だ。歓迎してやってくれ」と言う。

俺は「...え?」と思いながら教室のドアを見る。


「え!?じゃあマジに金髪で!?」

「美少女か!!!!!」


とクラスが大騒ぎする中だったが。

俺だけは「...」と考えていた。

そしてドアが開く。

入って来たのは。

成長した...和奈だった。


「...赤星和奈です」

「うぉぉおお!!!!!めっちゃかわぇ!!!!!」

「ヒャッハー!!!!!」


そう言いながらみんな大暴れする。

だがその中で俺だけが固まっていた。

それもその筈。

だって5年も連絡も無かった赤星和奈が。

こうして目の前に居るのだから。


「...え?」

「...!」


俺を見てから暗かった和奈がパアッと明るくなる。

それから俺の元にやって来た。

「久しぶりだね」と言い...オイオイ!!!!?

俺は和奈を見ながら「お、おい!確かに久しいけど!」と慌てる。

すると教室の男子、男子の友人が嫉妬してブーイングを立てはじめた。


「お前彼女居るだろ!!!!!」

「ふざけんなコラァ!!!!!」

「殺すぞ!!!!!」


怒号が飛び交う。

その中で先生が「はっはっは。もしかしてお前ら太古の昔ぐらいから知り合いなの?」と聞いてくる。

俺は「はい。昔の幼馴染です」と答えた。

「5年ぶりの再会です」とも言いながらだ。


「5年!ほほう。片思い期間5年って事か!」

「先生も知っているでしょ!俺には今、彼女居ます!」

「うん?ああ。そうだったな」


教室が呆れかえっている中。

そんな会話をしていると目の前の和奈が少しだけ悲しげな顔をしていた。

俺は「和奈?」と聞いてみる。

すると和奈は「そうだよね。新しい彼女ぐらい出来るよね」と残念がった。

それから「でもおめでとう」とも言ってくる。


「...ああ...うん」

「彼女さんとは上手くいっている?」

「それはまた後でな。...後で全部話す」

「...そうだね。先ずはホームルーム受けないとね」


それから俺達は能天気な感じの担任のホームルームを受ける。

そしてそれが終わってから和奈と一緒に屋上に向かう。

誰も居ない事を確認して屋上のドアを閉めた。

そうしてから和奈を見る。


「...どうしたの?一穂。何だか複雑そうだね」

「...和奈。聞いてくれるか。俺の悩み」

「...う、うん」

「俺な。浮気されている」

「...え...」


和奈は数秒考えてからショックを受けた。

それから俺を見てくる。

俺はそんな和奈に「...裏垢があってな。本当に残念だけど」と全てを話す。

すると和奈はショックを受けた様な感じで俯く。

だが次に唇を噛んだ。


「何で。そんなの。すぐ捨てなよ」

「そうだな。そう思ったから俺は今日、別れを切り出そうって思ったんだ。そしたらお前に再会した」

「そうだったんだね」

「...」

「...」


無言になる俺達。

それから和奈は「...ねえ。一穂」と赤くなりながら顔を上げる。

俺は「?」を浮かべながら和奈を見る。

和奈は潤んだ瞳で「私...じゃ...駄目かな」と言ってくる。


「え?...へ!?」

「私も未練がある。...貴方に未練がある。だから私じゃ駄目かな」

「...」

「私は...」

「和奈。取り敢えず...もう少しだけ待ってくれ。...必ず答えを出すが今は全てを片さないと。面倒な事ばっかだしな」

「その後...考えてくれる?」

「...分かった。約束する」


そして俺は和奈を見る。

やっぱり俺は相性が和奈とは良いんだろうな。

そう思いながら俺は赤くなりながら和奈と握手した。

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