最後になるほどなラスト

もる!

花言葉

俺は、好きな娘がいる。

その娘は、俺に見向きもしないけど。

でも、絶対、振り向かせてやるんだ!

ちょうど、来月は、あの娘の誕生日だ。

花束とかプレゼントして、心をつかむぞ!

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あの娘サイド

もう、ほんとに、あの人、しつこいなあ・・・

うん・・・何ていうか、正直もう死んでほしいくらいなんだよな・・・

なんか家も貧乏みたいだし。

色々となんか汚いし。

私は、あの人のことが大嫌いだった。

しつこいし、第一はっきり言ってくれないとわからない。

いつも、学校に行くのが憂鬱で仕方なかった。

まあでも、しょうがないよね。

学校にそ~言うのはつきものだし。

それに、来月は私の誕生日!

誕生日に、あいつは一度も私になんかくれたことないから、今年もきっと何もくれない!

わーい!これで、ちょっと、気楽だな!

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みんな、この美湖の本性を知らない。

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来月・・・

「美湖ちゃん、はい、プレゼント!」

「わーい、ありがと〜!うれしーなー」

「これ、プレゼント!開けてみて!」

「ありがとー!でも、もうすぐ先生来ちゃう〜」

そして、その放課後。

美湖は、男子生徒Aに呼び出された。

校舎裏だ。

みんな、『告白かな〜???』とか、『アツーい!』とか言ってくるけれども。

まあそういうのも無視だよね。無視を決め込む。

そして、指定された時間の校舎裏へ行くと・・・

Aがいた。

「みっ・・・み、美湖さん・・・この花束、受け取ってください」

その花束は、キスツスだった。

「ぼく、言葉じゃ、表せないから、この花束でお願いします」

「まあ、ありがとう!嬉しいわ!」

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まあ花は大好きなので、純粋に嬉しかった。

まあ送ってきたのがあいつだということ以外ね?

でも、一番嬉しかったのは、この花の花言葉。

みんなは、知ってる?

キスツスの花言葉。

キスツスの花言葉は・・・

『私は明日死ぬだろう』だよ。

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