前のエピソード――第4話　宮古島の旅

帰宅後、みかげは宮古島で得た経験を生かし、地元の文化祭でドラゴンフルーツをフィーチャーしたブースを開くことに決めた。彼女は、地元コミュニティにこの魅力的な果物の多様性と可能性を広めたいと考えた。家族や友人たちも彼女の計画に賛同し、イベントの準備を手伝ってくれることになった。

文化祭の数週間前から、みかげは高橋さん夫妻から教わったレシピと自身でアレンジしたレシピを試作し続けた。特に人気を集めそうなのは、ドラゴンフルーツを使ったフレッシュなサマーロールと、ドラゴンフルーツのゼリーだった。

当日、みかげのブースはカラフルなドラゴンフルーツのデコレーションで飾られ、訪れた人々はその明るい色とユニークなディスプレイに引き寄せられた。みかげは来場者にドラゴンフルーツの成り立ち、栄養価、そして料理方法について熱心に説明した。彼女の情熱と知識が伝わり、訪れた人々はこの新奇な果物に興味を持ち始めた。

サマーロールとゼリーは特に好評で、来場者からは「こんなにもフレッシュで美味しい果物だったなんて！」や「色も鮮やかで目を引くね」との声が多く聞かれた。みかげはそれぞれのフィードバックを大切に聞き入れ、さらに改良を重ねるためのアイデアを練り始めた。

イベントの最後には、地元の小学校の先生から、学校で健康食としてドラゴンフルーツを取り入れるプロジェクトについて話を持ちかけられた。みかげはこの提案に心から興奮し、地域社会における健康意識の向上に貢献できるチャンスに感謝した。

文化祭での成功を経て、みかげは自分の情熱が他の人々にも良い影響を与えることができると実感し、今後もこの道を探求し続ける決意を新たにした。彼女の冒険はまだまだ続くが、既に彼女は多くの心を動かし、自分自身の世界を変え始めていた。