第23話 ヒット作の裏にあるもの
「今ここを生きる」
という言葉を時折目にします。
過去のことを考えるときよりも
未来のことを考えるときよりも
今ここに集中することが一番力を発揮できるそうです。
『今ここ』という状態をマインドフルネスともいうそうです。今現在の自分の心や体、その瞬間の自分の経験に集中して意識を向けるということです。
Apple社やGoogle社などの大企業でもマインドフルネス瞑想を取り入れているそうですね。それにより社員のパフォーマンスを上げる成果が出ているようです。
私は意識の使い方に興味があります。意識を上手く使えるようになると、現実が一番楽しくなるような気がします☆
*
『意識』と『小説にまつわる本音』とあまり繋げられる話題ではないかもしれない、けど無理くり繫げてみます(笑)
ちょうど1ヵ月位前『四月になれば彼女は』という映画を見ました。小説は読んでおらず一回映画を見ただけなので理解しきれてないかもですが、感想を一言で言えば、
『人間の心の中には闇も光もあって、それぞれの世界があって、それぞれの世界の中でみんな生きている。相手の心を理解出来ても出来なくても相手自体を認めることはできるだろう。そして、みんな心のどこか病んでるな〜』と思いました。
具体的に書くネタバレになりそうなので感想はこの辺で。感涙ポイントもありました。
その『四月になれば彼女は』の小説の著者で映画プロデューサーでもある川村元気さんの話が一昨日友人との会話で上がりました。
「川村元気って集合無意識の人でしょー?」
と友人が教えてくれました。私は映画の原作となる小説の存在や著者のことは何も知りませんでした。
どちらかと言えば藤井風くんの歌「満ちてゆく」目当てという短絡的理由で観た映画でした。
ネットで調べたら「集合的無意識にヒットした」と川村氏本人がコメントしていることがわかりました。
【ここで小説と意識の話と繋がった!】
集合的無意識を強く描いていると思われる作品として『君の名は』『天気の子』『すずめの戸締まり』『鬼滅の刃』などがあります。もしかしたら、ヒット作はみんな当てはまるかもしれませんが。
「集合的無意識」とは心理学者ユングが提唱した国や民族を超えて人類全体に共通する普遍的な概念。
川村元気さんは「みんなが潜在的に感じているけど、まだ言葉や物語化されていないこと」をかみ砕き、「作品を作る上で、それがどれだけ入っているか一番気を付けている」とコメントされているそうです。
うーん。わかるようなわからないような……
意識は顕在意識と潜在意識と集合意識に分類できて、潜在意識も集合意識も人類みんな繋がっています。私は集合意識を『多くの人の想いの集積』と捉えてましたが、もう一つの捉え方として、ゼロポイントフィールド、ワンネス、陰陽が統合された意識といった個人の経験を超えた意識とも言われています。
意味がわかっているかわかっていないかはとりあえず置いておいて、この『集合的無意識』はヒット作の裏側にあるように思いますし、これからの時代のキーワードになると思っています。
今回は私が今一番注目している『集合意識』について書いてみました。
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