吉備団子が美味しくてたまらない
乙島 倫
桃太郎の不満
桃太郎には不満があった。鬼退治である。吉備団子で動物たちを連れていき、鬼と戦う。よく考えてほしい。鬼は金棒を振り回してくるが、犬や猿が一体何の役に立つのか?雉が空を飛んだとして鬼退治の役に立つのか?まともに戦うのは桃太郎一人である。
桃太郎は他の昔話とトレードしたいと思っていた。鬼と戦闘がなく、部下の管理が必要ない英雄的な人物がよいと思っていた。しかし、そんな都合のよい話はなかなかなかった。
時代は変わり。昔話の鬼も英雄も、法治国家の枠組みに収まった。暴力に暴力で立ち向かうことはなくなり、鬼の人権も認められ、共生が始まっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます