私と魔女のヒストリア
緑樹ユグ
第0話「魔女」
…この地球には、『魔女』と呼ばれる魔法を使える人間がいた
魔女は長生きをして、人々に暮らしを豊かにする魔法を備わっていた
紀元前、期限後、石の時代、道具の時代、青銅の時代、鉄の時代…たくさんの時代を生き抜いた、そんな人間とは違う種族
やがて暗黒の時代から帝王がいる時代まで、魔女と一族は生き残っていた。優秀で、人から愛される人間に
ヨーロッパ諸国にいた魔女は一族ののぞみどおり人々の平和の祈りを捧げて、魔女たち一族は幸せに暮らしていた
…ところがある日、中性時代…戦争により、魔女は悲劇のようなことになってしまう
『魔女狩り』
この魔女狩りはオルレアンの英雄ジャンヌ・ダルクがそうであって、魔女だと判断したら即座に処刑されるということになる
それだけではない。魔女とわかったら人々は魔女を軽蔑。そして暗殺に殺害。魔女はことごとく、死においやったのだ
ヨーロッパ諸国にいた魔女たちはこのことを危惧。色々な国の王にこの魔女狩りを止めるように呼びかけた
しかし、全く見向きもされず魔女狩りは更にエスカレート。次々と魔女たちは殺されてしまった
重く受け止めた魔女たちはこのヨーロッパ諸国を離れることを決意。世界へと散らばってしまう
ひとつの魔女の一族がいた。この一族も魔女狩りで大いに損害を受けて、一族全員で離れることとなる
ヨーロッパを離れて中東、アジア、中国、そして日本へと来た。長い旅路の果てに着いたのが日本であった
何十年、何百年と時を超えて、日本にたどり着く。その時はまだ戦争があった日本である
日本に着いた魔女の一族はなるべくかかわらないように隠れ家を作り、住む。魔女だからそういうのは得意分野であった
その一族は一族の魔法を大切にして、また時が過ぎることになった。江戸時代、幕末から明治、大正へと
昭和時代になってから少しずつ彼らは人と接するようになる。もう魔女狩りなんてなかった時代である
だが…その後に待ち受けていたのは世界大戦。全ての国が銃を持ち、それぞれの正義をかざす、戦争になったのだ
もう、魔女たち一族はうんざりだった。魔女狩りから始まり、どうして戦争が始まってしまうのか
人とは欲望のある生物…そんな欲望に着いて行けるはずなんてなかった。また一族は黙って隠れ家に住んでいた
やがて全ての戦争が終わり、平和な時代がやってきた。そしてその隠れ家には1人の魔女がいた
親は寿命でいなくなり、残った魔女は戦後の日本を改めて見ていた
まるで全てが終わったかのように。これから始まる平和な時代があるように。そして…魔女として生きることをするために
魔女はとりあえずしばらく住んでた家の整理をしていた。これからまた人間との関わりを持つことになるだろう
山奥で暮らしたこの家を手放すことにした。そして魔女は住宅地に移ろう。そう思っていた
本を整理、家具も整理をしたらとある1冊の本があった。これは一体なんだろうか?
親が残した本としてはなんだか怪しい。でも、なんとなく見てみよう。そう思って魔女はページを開いたら…
ピカー!
突然光があった。光の後、また突然魔女はその本に吸い込まれそうになった。まるでバキュームのように
慌てて逃げようとしたがもう遅かった。魔女はそのまま本の中に閉じ込められた。そして魔具も全てその本に送られた
魔女が消えた部屋。残ったのは本と静寂に包まれた部屋のみであった
~
時はかなり流れる。ここは現代日本。令和の時代である日本であった
コロナウイルスという厄介なものがだいぶおさまり、マスク無しでも十分に外出できる時代となった
この国は平和な国となり、まあ厄介事や事件はちょくちょくあるものの、決して揺らぐようなことはない
ある日、1人のOLが本の街神保町へと着く。神保町はこの女性の会社の近くであり、そして大好きな本がいっぱいある街だ
今日も色々なことして疲れたな。でも本があれば十分に回復できるや。そう思ってその女性は歩いていた
さあ、今日はどんな出会いがあるかな~。なんて思って神保町を歩く
その女性と魔女との出会い
それが全ての始まりだった
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