私は聖女と呼ばれています

@fallenopen

第1話

たまに死にたいという考えをしたりしました。


本当に死にたくてというより、自分の感情を持て余して、たまに思う事でした。


私というやつは根本的に死ぬことを怖がっていました。


死んでからばれる国は人間の本質です。


インターネットの使用記録とか、欲求を自分で解消するために毎日溜まっていく休止とか、あるいは自分自身を隠すためにやってきた嘘とか。


汚いものを覆うために、何でもあちこちに積み上げた形です。


それが私というぼろで、誰かを愛したことも、愛したこともない人間という名前の怪物でした。


自己嫌悪です。


ある人は私にそういう傾向があまりにもひどいといいました。


しかし、私という人間がそのようなことをどうすることができますか。


「あ-」


それでトラックにひかれる直前の今この瞬間にもです。


私の過ちがばれるのではないかと恐ろしいのですが。


走馬灯のようなものはありませんでした。 キーッ、バンッていう音もありませんでした。 水に浸かったように、すべての感覚が詰まるような感じはありました。


周りに人が集まりました。 倒れた日を見て何か言いましたが、聞こえませんでした。


今、この瞬間が私が死ぬ直前の目で見る最後の風景であることも知っています。


何を言い出せばいいのか、頭の中に真っ先に浮かぶ文章もありました。


私の死よりも大切なことです-


「ハード…」


消してください。と言いたかったのですが、言葉を最後まで終わらせることができませんでした。


自分の欠点のある人生の最大の汚点ではないか、と私は徐々に目を閉じました。


神様、私の部屋が火事になるようにお願いします。 私が切に願っています。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る