戦隊メンバー5人全員暴走族マンガ大好きやねんショウナンジャー

木村 翔

第1話 「明日からお前もう来ちゃえ。」

 注 この物語は全て架空であり実在しません。実在の何かを肯定したり否定しているものでも批判しているものでもありません。 くれぐれも現実の事象と結び付けて捉えないで下さい。


本編

 俺は悪である。故にいい話、や面白い話を思いつくだけで大金が欲しいのだ。わかりやすくいうと体を動かして、実直なビジネスはしたくない。肉体労働とか。最低だ。

 作家の才能じゃなくどれだけ悪いやつかで、作家の優劣がつくのだよ。

 ま、結果面白いと思われないと駄目だから同じ意味か。作家は皆悪い奴なんだ、ということを俺は言いたいのではない。

 モチベーションをまずは金に向けろ。創作ではなく金に。プロだろうが。

 熱量は面白い話を書くことより、お金いっぱい欲しいという思いに、その思いの強さは欲しいものだ。人はそうやって頭が良くなっていく。

 このことは最重要だ。そして頭の良さっちゅうのはなぁ、頭を使って、楽にお金を手に入れることに活かせ。俺の友達皆そうしてる、皆頭良い。俺はこーゆーヤツ以外信用しない。そーゆーやつはだいたい友達。親に迷惑、かけたなほんとに。

 昔バイト時代に真逆の奴がいたから啓蒙してやった。

「いつまでもシコシコ働いてんじゃねぇぞ。馬鹿かお前。」

ってな。

「こんな仕事やめちまえ。」

って。救ってあげた。

 頭がいい奴は皆知ってるそんなこと。そんなことどんなこと?こんなこと。馬鹿パンピーだけ有名人共の綺麗事鵜呑みにし、資本主義の豚の肥し。 どっちもカッコわりー。豚は太らせてなんぼ。今のうちはせいぜい生きてろ。パンピー風情はだいたい肥やし。

 愚かなパンピー共めが。俺はそんな奴らには俺の客になって欲しくはない。相手にしたくない。

 しかしプロの作家や監督がこれでやって行けるわけない、だから仮面を被っているのだ俺は。そしてプロとしてヤッている。

 故に周りの奴らは大キライだ。念を押すが、職場の人間の半分以上は敵だ、だがあいつ等とは揉めなよう立ち回っている、全員馬鹿で助かるな。

 あ、でも、さっきも言ったけと、俺ちゃっと友達とかいるからね。本当、本当。所で作家の俺がどんな作品を今考えているか気にならんか。気になれよ。 

「今、構想をねっているのには刑事モノとかもあるよ。」

 よく刑事にあだ名がつく作品あるだろ。知らんのかい?俺が考えたのは「大卒刑事」、と書いて「だいそつでか」と読む。主人公の愛称は「大卒」。他の仲間の愛称とかどうしようか。「高卒」とか?ヘビメタ好きな「メタル」とかどう?

 他にもあるぞ。セーラー服とイケない武器の有名作品知ってるか。その作品の題をまずは少しパクって「セーラー服と」、何を組み合わせたらお前等は面白いと思うかね、思いつくかい。

 ハイ、じぁ俺ならレスポール。「セーラー服とレスポール」。どう?レスポールも知らんのか?これは往年のレスポールの名手をパクるというか、転生したら女子高生だった的な。皆生きてるけど。ノリ的にはそんなヤツ。 

 まじでお前レスポール知らんのか?

「あんたバカぁ。」

レスポールはエレキギターだよ。現時点で世界一のギターらしい。

 というか誰とは言わないけどセーラ服着せたら面白そうなレスポール使いがいる。誰とは言わないけど。ヒントはワイルドな人かな。

 想像してみろ。

「イマジン。」

 あとはハット被ってる人とか。お前が家に帰ったら、いきなりこたつに座ってみかん剥いてテレビ見て居たら面白そうだろ。衣装のまま。誰のことかなー、

「俺わかんなーい(アイドル風イントネーション)。」

やばいときはバカのふりをしろ。亀も甲羅に入るだろ。大人に怒られそうなときは。アメリカ人なんかいきなり訴えてくる。何の前触れもなく。あいつ等危ないからね。

 あと一人一番有名な人はもう髪型が80年代の女子高生やん、パーマの具合が絶妙に。ちょっと手入れただけで。なのでスケバン風に。テルミンは絶対要る。ロングスカートとか。キャラの名前も80年代アイドル風にしちゃえ。ドラゴンスーツではなくドラゴンセーラー、いいじゃん、やっちゃえ、

「もうこれイケるだろ、え、無理?そーかなー。」

 他にもいっぱいあるぞ。えー、どうでしょうかー、えー、やはりーセーラー服とーうーんどうでしょうー、やはりーラジアルマウントブレーキキャリパー。とかですかねっ。

 

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