カジノギャンブラー ショットガン・ゼロの優雅な日々

愛田 猛

第0話 プロローグ   ルーレット


マカオのカジノの、ハイローラー専用テーブル。

俺は動き、ゴールドブラックのチップを一枚賭けた。



球はルーレットの溝を回り続ける。何周かしたのち、数字盤の上に落ちて跳ね返る。

そして最終的に球が落ち着いた数字は00になった。


沈黙が支配していたテーブルで、上品なご婦人が「ワーオ!」という。


ディーラーの女性が「ゼロゼロ」という。声がちょっと上ずっていた。


ディーラーは、00の上に当たりの印を置いた。

そして、レーキ(熊手のような道具)で俺の賭けたもの以外の場のチップをすべて掻きあて、チップを納める穴に落とし込む。


そして、彼女は手元のベルを鳴らした。先ほどの支配人がすっ飛んでくる。

支配人がテーブルを見て、状況を理解したようで、顔が引きつっているのが丸わかりだ。


支配人がディーラーに対し、うなずき、一度その場を離れる。程なく戻ると、彼女にチップを渡し、紙にサインさせた。


そしディーラーは、俺のチップの上に、今支配人から受け取った17枚のゴールドブラックゴールドのチップを置いた。



ほかの連中の賭けはすべて没収。そして俺は1800万パタカ、すなわち36億円を手にしたことになる。




これは、ショットガン・ゼロと呼ばれる日本人ギャンブラーの物語だ。



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新シリーズです。


ギャンブルに興味がなくても、異国情緒をお楽しみください。


読者の反応を見ながら、ゆっくり更新していこうと思います。




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「カジノ当てたい」

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「愛田さん抱いて」(女性のみ)←これ最重要!


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