第27話 『永遠の二番手』
「……それはどういう意味かな?」
普段より『低い声』を出すレオ様。明らかに怒ってるよね……? (>_<)
「ん? そのままの意味だが? お前どのツラ下げて、ヒメナに会いに行ったんだ?」
「それこそ君には、関係ないことだ。これは『私とヒメナ』の問題だからな」
「あるさ」
言い切るイーグルにレオ様は、「何……?」た眉をひそめた。
「ヒメナ、お前なら『心当たり』あんだろ?」
イーグルが、私に視線を移した。彼の言う通り、心当たりはある。というのも……
「……確かにあるよ。私に一度『告白』したよね?」
「そうなのか……?」
これにはレオ様も驚いた。学園時代、私はイーグルに屋上に呼び出された。そこで彼に『告白』されたのだ。
当時、レオ様と付き合ってた私は告白を断った。それでもイーグルは、必ず俺に振り向かせてみせる! って、諦めなかった……
それからイーグルは熱心に私にアプローチするも、私はずっと彼を避けていた。
「……そんな事があったとはな」
「……黙っててゴメン。まさか『再会』するなんて思わなかったから」
私自身、イーグルを『振った』時は複雑な気分だった。まさか財閥の御曹司たる彼が、私に『好意』を寄せていたなんて……
「フム? それならイーグル、君も私のことは言えんだろ。見た目に反して、未練がましいな」
「なんだと……」
ギリッ! 奥歯を噛み締めるイーグル。レオ様、涼しい顔して毒吐くよぉ><
バッ! イーグルの片手に武器が収まった! いつの間に……!? あれはハルバード……槍と斧の長所を併せ持つ武器だ。
「所構わず抜くとは。相変わらず、君は『激情家』だな」
「テメェは昔からそうだ。『優等生』ぶって、内心見下してやがる。テメェがいた
学園時代のイーグルは文武両道、教師も目を見張る好成績を残した。けど、一度も『学年一位』になることはなかった。
常にレオ様が、イーグルより『上位』にいたからだ。
「フム? 『序列』がそこまで大事か? 私は特に意識したことはなかったが」
「
バッ! イーグルが、瞬時に距離を詰めた! あんな
――カキーン!
レオ様は、イーグルの一撃を受け流した! あれはガイオスさんの『パリィ』……!?
「……ッ!? なんでテメェが、盾の英雄のスキルを……!?」
「どうしたイーグル? 『データ』は、揃っているのだろう? ガイオスは『私の部下』だ。なら私が使えても、なんら不思議ではあるまい」
まぁ『理屈上』はそうなんだけど、恐ろしいのはその『精度』だ。本人と比べても、まるで
イーグルは激しく攻め立てるも、レオ様には『一撃も』届かなかった。これが、今の『実力差』なんだろうね……(;゚Д゚)
「クソが……! こんなハズがッ」
「軍勢を束ねる軍団長が、一部下より弱いとでも思ったか? もう気が済んだら、我々はいくぞ。これから、
ガクッと膝をつくイーグル。私たちは、宮殿を後にした。背後から、彼の『捨て台詞』が響いた。
「レオ……! 我は絶対に諦めんぞォ! 必ず貴様を下し、ヒメナを『我のもの』にするッッ」
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