第5話

10月27日のことであった。


あずさの両親がの父親の知人の弁護士さんと一緒によしえの家にやって来た。


あずさの両親はミツグが日本国籍を取得するための準備ができたと言うたが、あずさは『事情が変わったからできなくなった…』と言うた。


ミツグは、この最近キンリンの住民とトラブルを起こすようになった。


住民たちがミツグに対してよりし烈なうらみを抱くようになった。


今のミツグは、日本で暮らして行くことはできない…


ましてや、日本国籍を取得することもできない…


あずさの話を聞いた母親は、ものすごく困った表情で言うた。


「ミツグくんがペルーへ帰国したいと言いだしたって…困るわよ…」

「お母さん!!今のミツグさんは、日本で暮らして行くことができなくなったのよ!!この最近、深刻なトラブルを起こすようになったのよ!!…住民のみなさまがすごく怒っているのよ!!おかーさん!!」

「困ったわね…せっかくお話が出来る時間が取れたのに残念だわ〜」

「お母さん…大急ぎで大阪の入国管理局に電話してよ!!…早い時期にミツグさんを日本ここから出国できるように頼んでよ!!」

「あずさの気持ちはよく分かるけど、その前に…」

「(友好団体の)事務局は信用できないわよ!!」

「だけど、事務局の人と話し合いをして、それでもだめなら…」

「帰って…帰りなさいよ!!」

「あずさ…」

「おかーさんが(友好団体の)事務局と言うたから話し合いをやめると言うているのよ!!」

「それじゃあどうするのよ?」

「ミツグさんは日本国籍なんかいらないと言うてるのよ!!」

「日本国籍がないと困るのはミツグさんよ…おかーさんはミツグさんが喜んでいる顔が見たいのよ…」


(ガシャーン!!)


この時であった。


窓ガラスが割れる音が聞こえた。


その後、ミツグをバトウする男子中高生の声が聞こえた。


「ヤロー!!ぶっ殺してやる!!」

「ふざけるな!!」


この時、外にいたミツグが男子中高生たちと大乱闘をくり広げた。


「ミツグさん…ミツグさん!!」


さわぎを聞いたあずさが外へ出た。


家の外にて…


ミツグは、金属バットで男子中高生たちの頭を殴りつけた。


「ふざけるな!!ぶっ殺してやる!!」


そこへ、あずさがやって来た。


「ミツグさんやめて!!」


ミツグは、最後のひとりの頭を殴りつけたあとバットを振り回しながら叫び声をあげた。


このあと、ミツグは付近で暮らしている男性の住民たちとドカバキの殴り合いをした。


これにより、ミツグは日本で暮らして行くことが不可能になった。


その上に、ミツグは無断欠勤と早退けをヒンパンに繰り返していたので勤務態度が極力悪化した。


それなのに、あずさの両親はミツグに日本国籍を与えたいと言うているからなお悪い…


あずさの両親と一緒に来た弁護士さんは、話し合いができないと言うてサジを投げた。


結局、ミツグが日本国籍を取得するための話し合いは打ち切りとなった。

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