第7話 英才教育…ではないけど
「さ、クロウ様お勉強の時間ですよ?」
「…はーい」
朝の朝食後、クロウは自分の専属メイド「メイディ•マトリア」に色んな事を教えてもらう
本当は公爵家程の偉い地位にいる人たちの子供ならば色々な先生に教えてもらうのが普通らしいんだけど
「私の可愛いクロウちゃんに知らない人を近づけさせたくない!」
との事で、新しくメイドを雇ったらしい
(…ここで新しいメイドも知らない人だし意味ないのでは?と言ってはならない)
それが自分の専属メイドになった人だ
何故雇ったのかと言うと彼女は頭がよく、魔法が使えて、字が読めて書けて、剣術も出来て、歴史にも詳しい、文字通りの「完璧メイド」なのだ
「なんでメイディはそんなに頭いいの?」
「そうしないと生きていけないからですよ?」
「…切実だねぇ」
「5歳児に理解される事の方が不思議ですよ?」
メイディは自分に対してかなり失礼な態度をとっているが、自分は気にしない
自分が5歳児にしては飲み込みが早く、色々と不思議がっているのだ(気味が悪いと言われないからマシ)
「そう?」
「そうですよ」
ちなみに歳は自分よりも10上の15歳、本来であれば学園に通える程の知識を持っているが、弟や妹の為にここで働くそうだ
「さ、お話はここまでにして、お勉強しますわよ!」
「はーい」
勉強は嫌いだ、ゲームとか魔法とかの勉強は面白いから続ける事が出来るが、国語や数学、歴史学、理科などの頭を使ったり、覚えておかないといけない教学は苦手だ
「本日は魔法とこの国の歴史について勉強します、よろしいですね?」
「…はーい」
ちなみに魔法のコントロールや使い方、属性などの修得はこの授業で覚えた事だ
魔法には適性と言うのがあり、人によって使える魔法が違うらしい
基本的に魔法は1人1つしか適性がなく、魔法使いの様な適性が多い人は最低でも2つは持っている
2つでも多いと言われるのはそれ以外の人達では1つ、もしくは0が普通だからだ
ちなみに自分ことクロウは全種類使える
あまりにもチート過ぎて「なんでコイツゲームだと
(まぁ多分これには俺が転生者故の利権の1つだと思うけど)
魔法には適性もそうだけど、使い方を学ばないといけない
例えば火の魔法を使う時は、コンロに火をつける様な感覚だったり
水は水道の蛇口
風は扇風機や乾燥機
土は小さい頃に作った泥団子の時の様な感覚
木は家を作る時の感覚(バイト経験…)
土、木はイマイチだけど、概ねこんな感じだ
魔力があり適性があるだけでなく、
つまり適性と最初は言ったがあくまでも今の所使える種類の数値みたいな感じで魔力があれば後は野となれ山となれ…みたいな感じだ
「先ずは魔法からです、魔法には詠唱が必要です、これにより自分の使える魔法が放てます、私は3つですが、クロウ様は…おそらく2つですね」
「詠唱って必要なの?」
「当たり前です、それがなければ魔法を使う事ができませんから」
「そうなんだ(ゲームだと普通に使えたけど、あれって詠唱時間を飛ばして、あたかも無詠唱しているかの様にしてたのか)」
魔法の使い方にも様々ある
様々あると言ってもゲームの種類だ
魔法を使う時に全て詠唱する世界
逆に無詠唱の世界
詠唱が一般的です無詠唱が凄い世界
「魔法と言うのは頭の中で想像してそれを形として現して使う魔法です、それに魔力を溜めて放たないといけないので、詠唱と言うのは魔力を溜める、魔力を具現化させる、魔力を放つ、と言う3つの項目を達成させるのに重要な事なのです」
「へぇ…詠唱って凄いんだなぁ」
科学が進歩していない為、物の原理が分からないから、こうやって対策したのだろう…人間って凄いなぁっと感心する
——————————————————————
ちなみにクロウは無詠唱で普通に使えます
(しかし高度な魔法は技名だけ言ってます)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます