第35話 いつになく饒舌

 いつになく饒舌だった。


恋人を疑う事を知らない純粋な僕は、パックリと大口を開けた妙子の巧妙な手練手管に依り、落とし穴にすっかり嵌まっていた。


「金利が高いのと違うかな。」


「僕が借りて妙子に渡そうか?」


コクりと頷く妙子を目撃した僕は、サラ金に駆け寄り50万円をかりてその場で、妙子に渡していた。

「月々1万円、返してくれたらいいいよ。」

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