第6話結婚話に拒否ル!

「キスしたから直ぐに結婚という訳に行かないわ?タクトくんはそこのとこ、どう思っているの?」結婚?未踏の領域だ。


 答えに詰まって横断歩道を歩きながらベージュのダウンベストの肩を抱いた。


 以前なら・・・、頭を擡げて来たのに。


右肩が強張っている・・・。


「暑いのに・・・。」


左横の僕に振り向き、初夏の空気が二人の仲を裂いているかの様に装う明花・・・。


「加茂川まで下りようか?」

何と

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