第2章「復讐編」
これまでのあらすじ
俺の名前は、
33歳の社会人になり、帰宅途中に立ち寄ったコンビニを出たとたん、気づいたら異世界に召喚されていた。
俺に奴隷の首輪を装着させようとする国王。襲ってくる騎士たち。抵抗むなしく、俺は首輪を装着され、自由意志を奪われた。
そこからは地獄だ。
訓練と称して魔物寄せのアイテムを投げつけられたり、飲まず食わずで倒れるまで戦わされたり、睡眠時間も十分に与えられず過労で倒れたりした。
その後も各地で転戦を続け、どうにか魔王軍四天王を倒し、四天王から装備品を手に入れた。そして魔王に挑み、同情されながら戦って、それでも俺はついに魔王を倒した。
魔王は俺を気に入った様子で、「今度あったら好きにしろ」と言った。好きにするには奴隷の首輪を外して、自由意志を取り戻さなくてはならない。だが、その方法を探す自由もない。
凱旋した俺は、同行していただけで全く戦わなかった王子に手柄を奪われ、奴隷の首輪で抵抗できないまま密かに殺された。享年34歳。魔法があって、いくらかワクワクした異世界生活は、たった1つの魔道具によって何もかも奪われた最悪の体験になった。
気づくと転生していた。
新しい両親は、俺を「ブラオ」と呼んだ。
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