エピソード2 アリア城の崩壊

ドラゴンズストーリー2

ーアリア崩壊ー


時代は暗黒時代

そして全ての始まりの地

小さな村から始まった


時は進みそこはもう海に沈んでいた

アリア城も城は沈み

今や観光地とされていた


新しい時代の幕開けとなるとき

魔と竜の血族の決着の時でもあった


ひとりの男が魔と交えた時に

魔が混ざり 竜派 魔派と分かれてしまう

力は違うが同じ血族には変わりなかった


ひとりの種から産まれた者達だから


それも10からゼロに戻すとき

竜の力か魔の力かどちらかが

破れるときどちらかの力が絶血する


ーーーーーー


リョウスケ「ここが先祖の生まれ育った場所」

カリウス「来たか竜族」

リョウスケ「なぜそこまで俺のような竜を恨む」


カリウス「お前たちが存在する限り

滅びは永遠と迎える それを阻止するためだ」

リョウスケ「…逆に言わせてもらう人外の力を

持つお前達がよっぽど 滅びさせそうなんだが」


カリウス「それはどうかな そう思うのならば

殺してみろ 止めて見せろ!」

リョウスケ「言われるまでもない 殺ってやるぜ」



そうだ 俺達は何一つおかしくない

正しい…これが正しいんだ



ーーーーーー


NEWS「千年の歴史を持つ城が

テロリストに乗っ取れました」



………

飛行機を使いフランスへ行った


リョウスケ「奴は人間じゃあどうにも

なんなんねーよ」

「奴は俺を呼んでる だからそいつは

俺がやんなきゃダメなんだ」


アリア城に行くには

船を使って 向かう必要がある

もう沈みかけている場だからだ


辺りは警察、マスコミが囲む

とても竜に羽ばたけるものではなかった


リョウスケ「すぐそこだ 日が落ちるまで

待っていろ」


………深夜


リョウスケ「月明かりは雲にある 飛べるな」


リョウスケは竜化し 飛ぶ


リョウスケ「(そういえば ここも魔はいるのか)」


アリア城に近くなったとき竜化を解き

ようやく城の前に立った


リョウスケ「いっつ…やれやれ

大きな騒ぎにならなかったこと良いだろう」


そしてあの剣ドラゴンソードを抜き

入っていった


カリウス「来たか」

リョウスケ「呼ぶもんだからな 来てやった」

カリウス「さて…死ねぇ 竜!」


リョウスケ「死ぬかよぉ…!」


カリウス「フウッ!」

リョウスケ「ハアッ!」


ふたりはお互い同じ同族だとしても

刃を向けた


ーーーー 1日後


カラス「おい ここを巻き戻してくれ」

部下「は、はい!」

カラス「やはりドラゴンの姿 リョウスケか…

すぐにノヴァに知らせるか」


カラスはリアンズ(バー)に訪れた


カラス「ノヴァ こいつを見てくれ」


カラスはコピーしたdvdを持ってきた


ノヴァ「なんだそれ」

カラス「いいから見てくれ」


カラスはdvdをセットする


ノヴァ「ニュースか」

カラス「消息不明となっていた

リョウスケはここにいる」


カラスは画面を停めて 指を指す


ノヴァ「なっ…」

カラス「フランスにリョウスケは居る

それだけを知らせに来た」

ビッグママ「始まりの地ね」


ノヴァ「ビッグママ…あの城がそうなのか」

ビッグママ「ええ…でもさらに言えば

村なんだけどね 見る限り」

「どうやら沈んでしまったようね」


ノヴァ「ビッグママ…」

ビッグママ「行くのね」

ノヴァ「リョウスケはほっとけねぇ

何をしでかすか 知ったことじゃないからな」


ノヴァは長剣を長いケースに入れた


ノヴァ「カラス ここを頼む」

カラス「任せてくれ」



キリアは数年前 人間性を再び取り込んだ

しかしリョウスケと同じように消息不明

突然姿を消してしまった


ジョージも死にあの店もビッグママを

守るものも全て私しかいなくなった

カラスの戦力はあてにはならないが…


何も起こらないことを祈るしかない


ノヴァは少々不安ながらも

フランスへ向かった


ノヴァ「説教だリョウスケ 待ってやがれ!」


……フランスにて


ノヴァ「変わったな…ここも」


ノヴァは城へ向かった


ノヴァ「そうだったな 占拠されてから

ずっとマスコミが見張るように 粘ってたのか」

「ちぃ 面倒だ夜になれば 人は減るだろう」


ノヴァは育ったスラムへ行った


ノヴァ「変わっちゃいねぇのは ここだけだ」


まるで幻覚を見ているように過去の行動が

見えてくる…チェルトお前はそれで良かったのか


ボーッと歩いていると銃声がなる


男「この女は俺のだもんねぇ!」

ノヴァ「ヤクか…幻覚を見てる」


男は木に抱きつき

銃声を鳴らしていたのだった

だが ノヴァが男の視界に入ると


ターゲットはノヴァに行った


男「やっぱり お前だぁー!!」

ノヴァ「だと思ったぜ…!」


ケースを男の腹に一発入れる


男「うぉぇえー!!」

ノヴァ「きったねぇ」

男「ぶち殺す! 犯して殺してまた犯す!」


ノヴァ「やってみろ」


男は引き金を引くと 弾が切れた音がなる


男「あぁるれぇえ!!」

ノヴァ「フッ…!」


ノヴァは男の顔面に蹴りを入れると

男は吹き飛んだ


ノヴァ「やれやれ…」


遠くからだが 色んな建物の影などから

名が聞こえる シルバーじゃないか っと


ノヴァ「まだ知ってるやつがいんのか

過去に使ってた名前を」


ノヴァは歩いた


ノヴァは輝きすぎたのか

歩く道には周りの者が避けていく


ノヴァ「………」


ノヴァはある場所に向かっていた

ある事務所の前 ボロボロとなって

落書きもあったでも看板だけは

そのまま残っていた


ノヴァ「閉まってるか…当たり前か」

人「やっぱりシルバーだよな!?」

人2「あそこに行ったのはシルバーしか

いなかっただろ!」


ノヴァ「住人もそう変わってないってことか…」

人3「シルバーなら何か長い剣を持ってたろ」

ノヴァ「ああ…昔の血が騒ぐぜ」


ノヴァはケースを乱暴に開けて投げた

宙に落ちていく剣を掴んだ


ノヴァ「こいつのことだろ?」

人「かっ…帰ってきたシルバーが

帰ってきたぞ!!」


ノヴァ「へへっ…」

???「久し振りな名前で寄って来た

その剣持つのはお前だけだ」

ノヴァ「ダンデか!」


ダンデ「ああそうだ シルバー…いやノヴァ」


ふたりは歩いて話す


ノヴァ「ステフさんは」

ダンデ「病院だ」

ノヴァ「会えるか」


ダンデ「ああ 顔を会わせよう 久し振りにな」


病院の中


部屋にはピッピッと音がなる

ベットには老いた者が座っていた


ダンデ「ステフさん 久しい奴が来た」

ステフ「ああ…」

ノヴァ「久しぶりだな ステフ」


ステフ「うおお…シルバー」

ノヴァ「あの日以来だ」

ステフ「そおだな…時が経つのは速いなぁ…

気付いたら呼吸器無しじゃあ 生きれねぇ」

「久しぶり見たなぁ本当に…前もそうだったが

また大人になったなぁ」


ノヴァ「もうすぐ私も同じように

呼吸器無しじゃあ動けなくなるさ」

ステフ「はは…見た目と大違いだ」

ノヴァ「そのお陰でまだ若い気分でいられる

そろそろ 落ち着こうとも考えてる」


ステフ「そのままでいい それがお前らしいわ」

ノヴァ「フッ…」

ステフ「あっ はは昔の口調がでちった」


ダンデ「………」

ステフ「落ち着いたシルバーか…想像もできね」

ノヴァ「フッ…」


日が落ちるチャイムがなる


ノヴァ「さて そろそろ行く またなステフ」


ステフ「ああ…またなシルバー」


ノヴァは部屋を出た


ダンデ「また…シルバーは何か始めるようです」

ステフ「俺が見る最後のシルバーの活躍か」

ダンデ「死んでも…記憶の中では

まだ生き続けますよ ステフさん」


ステフ「らしくないな ダンデ」

………


アリア城 周辺


アリス「リョウスケを追いに来たのでしょ」

ノヴァ「話が早くてけっこう その通りだ」

アリス「じゃあ こちらに」


アリスはマンホールを指差す


ノヴァ「ウゲェ…」

アリス「大丈夫です 中は案外綺麗です」


アリスはマンホールの蓋を開けて 入る


ノヴァ「しゃあねぇ」


ノヴァも入っていった


ノヴァ「お前 名前は」

アリス「アリス・アダムス」

ノヴァ「ほう…なら親戚の姉か妹か」


アリス「………」


アリスは足を止める


アリス「名は」

ノヴァ「ノヴァ・アダムス・イヴラス」

アリス「継いだのね…天使の血と魔の血を」


ノヴァ「そう言うなら そうなんだろうな

…ん なんでアダムスだけなんだ?」


アリス「アダムスは天使の力を持つ人

イヴラスは魔の力を持つ人」

「そうやってつけられてきたの

でもあなたは両方を継いだのよ」


ノヴァ「ややこしいな…」

アリス「そんなあなたに 頼みがあるの」

ノヴァ「言ってみな」


アリス「ふたりの争いを止めて

同族の争いは見てられないの!

ノヴァ「細かい話は知らねぇが…そうしてやる」


歩きながら 同族のことや

これまでの状況を説明した


ノヴァ「竜と魔の血…ビッグママも

そういつだか言ってたな」

アリス「この上がもう アリア城」


ノヴァ「行かないのか」

アリス「私はまだ 用があるから」

ノヴァ「そうか 案内ありがとな」


ノヴァは梯子を上っていった


……アリア城 地下b1


ノヴァ「へぇ…地下倉庫ってとこか

ちぃ…鼻がムズムズする さっさと出るか」


ドアに触れるが 鍵は掛かっていた


ノヴァ「しゃあねぇ ぶっ壊すか」


銃を召喚して 構えるとドアは

勝手に開き出す


ノヴァ「あぁ…? 気味悪ぃな」


薄暗い 道を歩く

そして階段を上がる

ドアに手を掛けたとき


階段の下に銃を向けた


ノヴァ「アリス…いや違うな…」


フードを深く被り顔は見えなかったが

青髪であることは確認できた


青髪の女性は来た方向を逆に奥に進んだ


ノヴァ「気味悪ぃが 追ってみるか」


…………

追うとさっきの女性は

ドアの前に立っていた


ノヴァ「で、何かをさせたい しぐさだな」


指をドアに差す


ノヴァ「開けろって?」


うなずき ノヴァはドアを開けた


そこには鎖に縛られた

翼の生えた魔がいた


ノヴァ「なんだぁ…こいつ」


ノヴァは振り向くと

そこに青髪の女性はいなかった


???「ふぅ…」

ノヴァ「生きてんのか」

???「見た目通りだ」


ノヴァ「へっ…そうだろうな」

???「ミラーに連れてこられたのだろう」

ノヴァ「ミラー?」


???「青髪だ」

ノヴァ「それなら そうだ」

???「どこか…お前から懐かしい

気を感じる名は何て言う」


ノヴァ「ノヴァ・アダムス・イヴラス」

???「そーだろうな だと思った

それで次の名はヴァルアノ そうだろ」


ノヴァ「なに者だ」

ルーシア「ルーシアだ…お前達の先祖と

言ったとこかかつてそいつらと共にした」

ノヴァ「古ぃ 魔人か…」


ルーシア「今は何年だ」

ノヴァ「2008だ」

ルーシア「ハッ…ハハハ ずいぶんと経ったな」


ノヴァ「なぜ鎖に付けられているんだ」

ルーシア「自ら鎖を着けた ほどけぬように

これに魔力を使った者はキリア…魔王の息子だ」

ノヴァ「キリア…!」


ルーシア「キリアは…まだ生きてるのか」

ノヴァ「ああ…ピンピンしてる だが…」

キリア「俺はいない そうだろ」


ノヴァ「キリア!」

キリア「行くぞ ルーシア」

ルーシア「……」


キリアは鎖をほどこうと手を伸ばすと

電気がキリアに攻撃する


キリア「なぜだ」

ルーシア「事を聞くだけで良いさ…もう疲れた」

キリア「ルーシア…」


ルーシア「今まで通りに聞くだけで良いさ」

キリア「そうだな…魔人としての年齢は高齢者

そりゃそうなるか 悪かったな」


ルーシア「お前が特殊すぎるだけだ」

キリア「フン…」

ノヴァ「なぜここに」


キリア「リョウスケの噂を聞いて来た ついでだ」


キリアは立ち去ろうとする


ノヴァ「このままでいいのか」

キリア「そう本人が言ってる 強制はしない」

ルーシア「さっさと行きな上の野郎どもが

うるさいんだ」


キリア「すぐにやめさせるさ」


キリアらは部屋を出た


ノヴァ「なあ ここに来るとき

フードを被った青髪の女性いなかったか」

キリア「いや見てない」


ノヴァ「ミラーって言う名前だ」

キリア「…ッ!」

ノヴァ「キリア?」


キリア「ミラー…俺の友のひとりだった」

ノヴァ「それはいつのだ」

キリア「1752年…まだ俺らは小さかった」


ノヴァ「信じらんねぇ数字だな」

キリア「なぜ知っているのかは分からんが

生きているなんてありえない」

ノヴァ「なんかワリィ」


キリア「気にすんな もしかしたら

人違いかもしれないしな」

………ホーム


ノヴァ「なんだこれ…」

キリア「あーあ メチャクチャだ」


城中の壁や床は 血が大量に染み付いていた


キリア「リョウスケ!」

ノヴァ「こりゃ居ねぇな」

キリア「………」


ノヴァ「どうした そんな顔をして」

キリア「ここは…俺の…俺達の思い出の場所だ」


キリアは歯を食い縛ると

血が垂れ落ちる


ノヴァ「キリア…そんなことしたら 歯が」

キリア「多少の破壊は許せたが…

このザマは許せねぇ…! 止めるぞ!!!」

「ノヴァ俺よりもお前が見付けられたら言え

ここで殺り合うんじゃねぇってな!!」


キリアは二階の奥の部屋に行き

強く閉めた 音が響く


ノヴァ「こりゃお怒りだな…」

………

キリアと入れ違うように

次は特殊部隊が正面から突撃する


特殊部隊「動くな!」

ノヴァ「動いてねぇだろ」


特殊部隊に押さえ付けられたとき

アリスがやってくる


アリス「眠れッ!」

特殊部隊「うぐっ!」

特殊部隊2「ガァッ!」


次から次へと倒れていった


ノヴァ「ふぅ…やれやれ」

アリス「大丈夫ですか」

ノヴァ「あぁ 平気さ」


ネロ「アリス その女は何者」


二階の廊下から 姿を表し話しかけた


アリス「ネロ…」

ノヴァ「親戚さ」


ネロ「親戚? アリスそうなの」

アリス「そうよ」

ネロ「同族の血に釣られてきたか」


ノヴァ「そこらの血は正直誰のか知らねぇが

一応 またそいつも親戚なんでね」

ネロ「カリウス? それとも竜系の?」


アリス「どっちもよ」

ノヴァ「なんだじゃあここにいんのは

全員親戚か? あーネロだっけか 下の名前は?」


ネロ「ネロ・ロアノス 残念私は違うみたい」

ノヴァ「ロアノスかじゃあ私のダチも

そんな下の名前いたな」


ネロ「へぇー その名前は」

ノヴァ「ジョージ・ロアノス」

ネロ「兄さん…ねぇジョージはどこ!?

どこに行ったら会えるの!!」


ノヴァ「悪いが今はもう…」

ネロ「そんな…嘘よ」

ノヴァ「ほら」


ノヴァは指輪を見せる


ノヴァ「ジョージの荷物を整理していたら

出てきたんだ遺書とな」

「私なら奪われず守れるから 持っとけって

そう書いてあったんでな 持ち歩いていた」


ノヴァ「見覚えは?」

ネロ「それは母のよ!」

ノヴァ「そうか ほら降りてこい渡せねぇだろ」


ネロは二階から飛び降り ホームへと降りた

そして指輪を渡した


ネロ「母さん…兄さん…!」

ノヴァ「………」

ネロ「ねぇ 後で兄さんの話を聞かせて

私がいない所でどんなことをしていたかを」


ノヴァ「あぁ いいぜ 語るのは好きだ」

ネロ「ありがとう」

ノヴァ「さてとリョウスケを探すか」

「あっ…二人はどこ行ったか知ってるか」


アリス「私は 外に出てたから…」

ネロ「彼らは あそこにいる」

………


ノヴァ「あそこってのは」

ネロ「すぐわかる」


ネロは黒いナイフを取り出し空を切る

するとそこにまた別の空間が現れた


ノヴァ「こいつは」

ネロ「魔界よ」

ノヴァ「魔界ィ!?」


ネロ「確実に仕留めるために敵の多い場所に

引きずり込んだの 急ぐなら急いだ方がいい!」

ノヴァ「わあってるよ」


ノヴァは空間に飛び込んだ


アリス「どうか 無事で!」

ノヴァ「ありがとな お嬢ちゃん!」


…………魔界


ノヴァ「へぇーここが魔界か描かれた

マグマのイメージとはちげぇな」


魔物「キェエー」

ノヴァ「っと!」

魔物「グェヘッ!」


ノヴァ「あぶねぇ 油断はできねぇな…」


空には剣の当たる事を響かせて

戦っていた二人がいた


ノヴァ「リョウスケだと良いんだがな」


ノヴァは翼を出して 飛び立つ


カリウス「シネェ シネェ!」

リョウスケ「フウッ!!」

ノヴァ「リョウスケ!」


リョウスケ「来るな!」

カリウス「貴様 俺達と同じだな なぜ味方する!」

ノヴァ「腹はちげぇが家族だ だから止めに来た」


カリウス「こいつと家族…ふざけるな!!」


カリウスはリョウスケに攻撃しようとするが

ノヴァはその攻撃を止める


ノヴァ「ふざけてんのはどっちだ…」

カリウス「何も知らねぇくせにぃ!」

ノヴァ「じゃあ止めねぇような

理由はあんだな言えよ」


カリウス「こいつは同族にとって邪魔者

竜系が存在する限り不幸は終わらない!」

ノヴァ「証拠はあんのか」

カリウス「うっ…」


ノヴァ「聞いただけって感じだな」

カリウス「俺は…信じてんだ あいつを」

ノヴァ「誰かは知らねぇが そうすぐ信じるな」


カリウス「黙れ ケイアスは俺を救った

失い生きる気力もなかった俺に力をくれた」

「そしてケイアス言ったんだ 失ったのは

全て竜系のせいだと! だから信じる!」


ノヴァ「信じたら寄生するタイプか」

ケイアス「信じれる人なんていなかった…!

あの時本当にどうしたら良かったのか…なんてッ!」


リョウスケ「うっ…!」


これが…誰かが囁く

「もう失いたくない」「殺したくない!」


リョウスケ「誰の…記憶だ…もしかしてこの剣の」


ノヴァ「カリウス…お前はそれが嘘だとしても

信じ続けるか ただの道具に落ちようとも!」

カリウス「ああ…俺はケイアスに何されても…

いいんだ 返しきれない借りがあるからな」


ノヴァ「おもしれぇ野郎だ」

カリウス「行くぞ…どう言えど殺す!!」

ノヴァ「リョウスケ 手は出すなよ!」


カリウス「うおおおおおー!!!」

ノヴァ「素人が!」


カリウス次の瞬間目を疑った


カリウス「嘘だ…俺の剣が…手から弾かれただと

しかも竜系なんかと違い こんな一瞬で…!」


ノヴァは銃でカリウスを地面へと叩きつけた


カリウス「こんな…嘘だ!」

ノヴァ「同族は殺したくねぇんだ 退け」

カリウス「うぐぐ…後悔するぞ!」


カリウスは剣を取り 空を斬り

人間界の空間を作る


カリウス「いずれ お前の力をも越える!」


そういい 空間から入っていった


ノヴァ「やれやれ…私達も出よう」


…………アリア城内


ノヴァ「やれやれキリア あーいるか」

キリア「あぁ いる」

リョウスケ「……」


ノヴァ「袋をもってどうした」

キリア「残った昔の物を入れ込んだ

今の人にはとても理解はできないさ」


ノヴァ「そんなものが」

キリア「ほら 先戻ってな」

ノヴァ「まだ漁るのか」


キリア「何も知っちゃいない人等に…

間違った解説で言われたくないんだ

だから ここに隠された物全てを回収する」


ノヴァ「隠された? 隠し通路なんかあるのか」

キリア「あぁ…あるさ アイツが死ぬとき

ほとんどの物は隠しておけと言われた」


ノヴァ「へぇ…」

キリア「まあいい 早く行けリョウスケが

気まずい雰囲気出してるからな」

リョウスケ「……」


…………

ケイアス「泥棒はいけないな」

キリア「まあ…いると思ったさ」

ケイアス「置いてけ」


キリア「古いものだからか? まあ無理な話だ

一応 親友の形見なんでね」

ケイアス「フン…何年生きているかはしないが

その物ごと一緒に沈み無に行くべきだ」


キリア「フン…好きに言え やめる気はない」

ケイアス「そうか」

キリア「…とは言え お前がそこにいられると

開けられるもんすら開けらんねぇ…失せろ」


ケイアス「断る…ここは俺の先祖の場だ

なら家も同然だ そしてそれも家宝な物だ」

キリア「沈めようとしてよく言う」


ケイアス「それは訂正する」

キリア「先祖ならロアノスか」

ケイアス「その通りだ」


キリア「知っているんなら 嘘ではないか…」


キリアは袋を置く


キリア「分かった置いてく ここにある物らは

置かれた瞬間から知っている物だ」

「壊すなそれに売りもするな」


ケイアス「分かっている」


キリアはケイアスの横を通り過ぎる


キリア「…ちい!」


そのときキリアは剣を召喚した

ケイアスは剣を抜き止める


ケイアス「どうしたというのだ」

キリア「俺は昔から心は読めるんでねぇ

俺が立ち去った時売り払おうと考えたな」


ケイアス「ああ考えたさ」

キリア「先祖の物なら家宝になるのが

当たり前だろ! なぜ金を得ようとする!?」

ケイアス「一応組織の者だ 資金が必要なんだ」


キリア「させねぇ…!」


……

キリア…この物らは夫の思い出ばかりなんだ

地下に入れてでもいい守ってくれ

……


キリア「そんなこと絶対にさせねぇえー!!!」


ーーーー次の日 日本にて


キリア「遅くなった」

ノヴァ「やっと戻って来たか」

キリア「リョウスケは」


ノヴァ「気がついたらもう また行ったよ」

キリア「そうか」

ノヴァ「だが…」


キリア「なんだ」

ノヴァ「何か思い詰めていた…理由はわからん」

キリア「また呼べるか?」


ノヴァ「多分呼べると思う」

キリア「呼んでくれ」

ノヴァ「心を読むのなら 無理だぞ」


キリア「なぜだ」

ノヴァ「できなかった 読む事が」

キリア「………」


僕は本当にこの道を進んで良かったのか

いつもの日常から非日常に逃げた結果か

綺麗事な良いファンタジーを求めた結果代償か


あの日から俺は

俺自身の何かと争っている


リョウスケ

「出ていけ俺の中から…!」


赤髪の少年が俺を蝕む

その眼はグロテスクな眼をしていた

縦に切れたような眼


絵で言うなら

ドラゴンを見ているよう


あそこの店へ戻りたくても戻れない

頼るべきなのはわかってる


けど戻ろうとするとこの少年が邪魔をする

そして 知らぬ間に何かをしてしまっている


今日もまた俺は誰かの名を叫ぶ


リョウスケ

「ディ…ッ!!」


ディールどこにいる!


ー続くー

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