ー現代編ードラゴンズトーリー2

H∧L115

エピソード1 ー非現実へー

ドラゴンズストーリー1

    ー旗を掲げる時 序章ー


昼に三人の子供は遊んでいる

信号のある道路のすぐ近くのスーパーに

その子供の母親が出てくる


それを見た三人で遊んでいる子供のひとりは

その母親に向かって走ってしまう


信号は赤だった車は何台も通る

子供は母親にしか視界はなく

もう一台通ろうとする車に

気付かず子供は道路に飛び出す


クラクションが衝突音が

           辺りを響かせた


ーーー数十年後

2001年


これはブラック企業に働く

哀れな社会人が現代の裏の世界を見る事となる

そうあの女に出会うまでは…。


俺はいつものようにクタクタになりながら

いつもの道を通る ふと前を見ると


ガラの悪い男四人の間に高身長の女性1人囲み

路地裏へと入ってくのを目撃した


何を思ったのか…俺は行ってしまったそこに


「ネェーちゃん よお早く楽しませてくれよぉ」

「まずは何処からいじってやろうかぁ」


リョウスケ

「間違いない…連れてこられたんだ

でもどうする 俺なんかがこんなのに…

日焼けムキムキマッチョマンに勝てるわけが」


リョウスケ

「いや……負けてもいいや…へへ…

ブラックの日頃の恨みをこいつらで!」


俺は建物の影から出て 前へ出てしまう


「は、なんだこいつ」

「リーマンよぉ 空気読めよ」


???「お前 私を助けに?」


1人のガラの悪い男は

素通りするフリしてから後ろを振り向き

次に振り替えるときの勢い付けで俺に殴る


リョウスケ 「あがぁ!」


唇は切れ 鼻血を出す


「なんだこいつよわ」

「財布中貰ってくぜぇ ルイなんか使いやがって」


リョウスケ 「…く…そ」


???「仕方ない…殺す」


「ハァ?」

「グガァ!」


四人の男らは一瞬に血を流し倒れた


リョウスケ「なにが…おこって……」

???「これは運命だな…そうだと思わないか」

リョウスケ「翼…?」


???「さあ立ちたまえ」


俺は腕を引っ張られ立たされた


???

「少しフラついているな先の殴りが

衝撃が脳に響いたのだろう 仕方ない…空の旅だ!」


リョウスケ「へ?」


気付くと俺は空を飛んでいた

これが始まりで目覚めでもあった…


ーーーーーー


リョウスケ 「う…うう…」


俺は気が付くとアルコールの臭いのした

場所にいた 病院とは言えない窮屈さを感じて目を覚ました


リョウスケ「寝てた…」


辺りは店の中 しかもバーのな


リョウスケ「夢だったのか」


ふう っと息をつくと

あの声が聞こえてきた


???「夢じゃないぞ」


リョウスケ「マジ……」


???「夢かどうかなんて

殴られた痛みで気づくだろ」


???

「う…確かに振動がしてきた

ところで…なんで俺がこんな所に」


???

「ちょうど君を必要としていたのだよ亮介君」


リョウスケ「何で名前を」


???「君の事は調べさせてもらった」

「23歳にしてブラックに企業に働く哀れな

サラリーマン 違わないか」


リョウスケ「違わないけど…」

???「そんな君に裏の世界を歩んでもらおう」

リョウスケ「裏の世界?」


???「お前は化け物を信じるか?」

リョウスケ「化け物?」

???「魔を信じるか」


リョウスケ「あ、宗教の勧誘なら結構で」

???「まあまあ聞いてくれ」


リョウスケ

「魔…つまりは悪魔…どうだろう

うーん半々かな テレビの悪魔払いとか

なんかやってるし」


???「あーゆー悪魔払いなどただの

フィクションだよ亮介くん」

「魔の魂が人に取りつくなどはたまに

あるが…フッあんな感じではない」


???「あれはジョークだジョーク」


???「…だが…リョウスケ君そうとも言えなくなるぞ」

亮介「そうとも…言えなくなる…?」

???「裏の世界を知るんだからな」


リョウスケ「裏の世界って ヤクザとかそんな世界?」

???「アッハハハハハ!…あーすまない

違うそんなんじゃない」

「裏世界は私達の世界でもあるんだ

天人、 魔人、魔物とな」


亮介「…ッ!」


空に飛んだ事を思い出した


リョウスケ「で…どうして俺を必要とするんだ」

???「ん、おかえりなさい」


バーのカウンター席の扉が開き

声が聞こえる


高級なドレスを着た女性

「また…懐かしい血族を連れてきたこと」


???「ええ、そうですビックママ」

亮介「ビックママ?」


ビックママ

「何かお酒飲む?今ならつけとくよ」


リョウスケ「結構です 酒は飲めないので」


ビックママ

「あらかわいい で、ノヴァどこまで話したの」

ノヴァ「まだ本題には入ってない」

ビックママ「そう さっさと話してやりなさいな」


ノヴァ

「わかってるって…終わりだ聞いてくれ

いま危機が起ころうとしている

リョウスケの力を借りたい」


リョウスケ「……でも」

ノヴァ「ダメか…?」


リョウスケ

「…困った人を見たら

見捨てられないのが俺の悪い癖だ…」


……

そしてこんな堕落の詰んだ人生が変わるのなら


何者になれるのであれば!


え…だれが…声を…?


……


リョウスケ「どんな危機だ?」

ノヴァ「ある組織が居てな そいつがこの日本を

支配しようと企んでいる」

「無視すればここだけじゃなく

世界中にも被害がおよぶ」


リョウスケ「勇者ってとこかな? わかったやろう」

ノヴァ「待ってくれ渡したい物がある」


ノヴァは部屋に入る


ビックママ「あんたそれで後悔はしない?」

亮介「…こんな堕落な人生が変わるのなら

詐欺でもなんでも食らってやるさ」


ビックママ

「はぁ 話し掛けたのがあの子で良かったわ」


ノヴァ「リョウスケ これを」


ノヴァは縦に長い箱を持ってくる


亮介「箱? 何が入ってるんだ」

ノヴァ「開けてみろ」


箱を開ける


リョウスケ「剣じゃないか」


触れようと手を伸ばした途端に

何か覚えのない記憶が来る


ビックママ「…………」


少し戸惑ったがリョウスケは剣を取った


リョウスケ「へぇ…剣ねえ」

ノヴァ「その剣は決められた血族にしか扱えない物

だから持つことなんて我々には到底できない」


リョウスケ「そなんだ……ってあれ鼻血が」


そして再び倒れる


………


どこか剣と剣が当たる音がする

「どこだここは」


暗いとこから光景が見えるようになると

戦争の場にいた

「中世なのか」


ひとりの兵士がリョウスケに報告と話す

「ずいぶんとリアルだな」


次に場面が切り替わると

赤髪の男が背を向けていて

その赤髪の男が振り向くと


後ろに落ちるかのような感覚が現れる

するとまた辺りは暗くなる


リョウスケ「う…うう…」

ビックママ「起きた目覚ましに 酒飲む??」

リョウスケ「結構です…いってて」


ビックママ「急にあんた倒れたよ」

リョウスケ「そうなんですか…多分頭打ったでしょう」

ビックママ「そういや打ったねぇ」


亮介リョウスケはは…どうりでコブになってる訳だ

あれノヴァって人は」

ビックママ「奴等が来たから表に出てるよ」


リョウスケ「奴等?」

ビックママ「あんた周りの人間が突然

羽の生えた化け物になったらどう思う」


リョウスケ「そりゃ…混乱するはず」


ビックママ「それが正解よ…

そんな光景を見たくなければ」

「一人で夜歩かない事をおすすめするわ」


リョウスケ「………」

ビックママ「今日は時間を取らせたねぇ ほら持っていって」


アタッシュケースをリョウスケに渡す


リョウスケ「これは?」

ビックママ「見ればわかるよ」


アタッシュケースを開けた

すると大量の札束が入っていた


リョウスケ「こ、これ…本当に!?」

ビックママ「ええ 持っていって」

亮介「でも……」


ビックママ「ここに来て剣を握ったからには

これから命狙われるだからその金で遊んだり

食べたりしなさいな」


リョウスケ

「もしかして もう巻き込まれたの俺は」


ビックママ「巻き込まれたと言うか

前からあんたは狙われていたのよ」

「それを私達が守ってきたのよ」


ビックママ「こうして会い話している今で言う

守られる側ではなく戦いなさい 人々のために」



…………

リョウスケはアタッシュケースを持って

家に向かって歩いていた


リョウスケ「全く話が読めない 俺が無能なのか

理解力がないのか?」

「俺が守られていた? 俺が狙われていた?

一体誰に?恨まれる事なんて覚えがないぞ」


そうブツブツと言い 家につき

ソファーに座る


リョウスケ「で、受け取っちまったなあ この金どうしよう」


先ほどバーに言われた事を思い出す

「戦いなさい」


リョウスケ「戦え…って誰とだよ アホらしい

剣渡されるわ悪魔やら…」

「ファンタジーの見すぎだってんだ」


リョウスケ「でも、この金好きに使っていいって

言ってたな指積めろなんて後々言われないよな」

「シーチキンの混ぜ飯はもう飽きたし…

この1万だけ飯に使ってもいいよな?」


札を取ろうと手を伸ばす …が

ピタッと止まる


リョウスケ 「親にやるか…」


……2日後


リョウスケ「ああ 父さんか ちょっといい

宝くじで金が当たったんだ だから半分わけるよ」


リョウスケ 「うん それじゃ」


電話を切り半分に分けて

アタッシュケースに入れた


電車に乗り実家へと帰る


リョウスケ「ただいま」

母「りょーちゃん 帰ったのね」

リョウスケ「うん 宝くじで金が当たったんだ

それを渡しに来たんだ」


母「こんな大金…」

リョウスケ「全部で100万 好きに使ってよ」

母「アンタ犯罪してないよね!?」


リョウスケ「怒鳴るなって してないから」


色々言われはした

そして夜になり

電車に乗り帰った


………

夜中にインターホンがなる

それに亮介は起こされる


リョウスケ「夜中に誰だ……」


リョウスケは玄関に行き恐る恐る

覗き穴に目を近づける


リョウスケ「…ノヴァって人…何で家が分かって

金使ったから指積めろって言いに?」


そしてまたインターホンがなる

亮介は恐る恐る下がる


玄関から離れ部屋の前の扉に近付いたとき

ガチャっと鍵の開く音が聞こえる


リョウスケ「開いた…!?」

ノヴァ「何だ居るじゃないか」

リョウスケ「金は確かに貰って使ったけど

指積めろ何て言うのか…」


ノヴァ「…?」

リョウスケ「悪いが指減るのはごめんだッ!」


亮介はベランダから家へ出た 素足で


リョウスケ

「やべやべぇよ こんな時どうすれば そうだ警察だ!

詰んだ人生だったけどこんなのは求めてない!」


両腕が掴まれる感を感じると中に浮かぶ


亮介「あっ…と」


上を見るとノヴァが亮介を

掴んで空を飛んでいた


亮介「これマジで悪魔 CGジャナイノ リアルナノ」

ノヴァ「言葉カタカタだぞ さあ行こう」

亮介「行こうってどこにぃ!?」


ノヴァ「あのバーさ」

亮介「指の数一本減ったなぁ……」

ノヴァ「指なんかいらないさ」


リョウスケ「じゃあ命を!?」

ノヴァ「命もいらない 我々にとって

お前は重要な者だ殺してしまったら

幼い頃から守ってきた意味がない」


亮介「幼い時から…グッ!」


誰か知らない少女が

手を伸ばす記憶が来る


亮介「(なんだ…今のは…妄想なのか?)」

ノヴァ「大丈夫か?」

亮介「あ、ああ大丈夫」


…………

バーに着く


ビックママ「いらっしゃい」

リョウスケ「はは…ども」

ビックママ「見たところ強制ね」


ノヴァ「急に逃げ出すんだ 仕方ないさ」

リョウスケ「教えてもないのに家バレして

夜中に来るから殺されるかと」


ビックママ「はははは 昔は家なんかバレても

怖くはなかったんだけどねぇ 時代かな」

ノヴァ「あの件話しても?」


ビックママ「ああ構わないさ」

ノヴァ「さて亮介君 君にはあの剣を

またもってもらうよ」


リョウスケ「箱から出してた剣を?」

ノヴァ「そう 君にはどうしても

あの剣を使えるようにしなければならないんだ」

「時間もほど少ない 奴等がそろそろ動くかもしれない」


リョウスケ「その奴等って?」

ノヴァ「こんな会社名を聞いたことはないかルトってのを」


亮介「薬品の会社名か」

ノヴァ「それが厄介なんだ」

亮介「その会社に何が?」


ノヴァ「前に言ったようにその会社は

支配しようと企んでいる」

亮介「それで俺に何をしろと?」


ノヴァ「その会社の欲望を阻止するんだ

そして救ってほしい ここをいや世界を」

リョウスケ「……どのみち俺が必要なんだろ?

子供の時から狙われて守ってたぐらいなんだから」


ノヴァ「ほら剣を持て」

リョウスケ「わかった」


リョウスケは剣を触れる

また記憶が見える


………

旗が見える…周りには兵士たちがいる

一体なんだってんだこの夢は…


違う…おまえ…焔ではないな…


………


ノヴァ「大丈夫か?」

リョウスケ「倒れちまったのか」

ノヴァ「ああそうだ」


リョウスケ「そうか…ははどうりでまた

頭のコブが増えてる訳だな」


ノヴァ「次は掴んでやるさ」


リョウスケ「…確認していいか」

ノヴァ「ああ」

リョウスケ「俺に薬物なんか盛ってないか」


ノヴァ「するわけないだろ」

リョウスケ「さすがにぶっ倒れんのは

気分がわるい」


ノヴァ「無理をさせてるな 慰謝料が必要なら

構わず言ってくれ」

リョウスケ「いらない…実は俺は何でも金で解決

そんな世の中が大嫌いなのさ」

「どこに行っても金、金、金、…いや違うな

権力と、金ばかりだ…」


リョウスケ

「どうして汚い金に解決するような

世の中になっちまったのかねぇ

汚い者には汚い金ってか?ざけんじゃねぇ…

金が全てなんかじゃない」


ノヴァ「リョウスケ…」


リョウスケ「ああ、わるい…つい口が滑ったよ」

ノヴァ「その思いを変えることができるかもな」

リョウスケ「え…?」


ノヴァ「またひとつ目標ができたな

変えよう金だけじゃない世を」

リョウスケ「俺にそんな力…あるのか」


ノヴァ「その力が リョウスケにはあるんだ」

リョウスケ「力が…?」


リョウスケの電話がなる


リョウスケ「知らない番号だ 取引かな?」


そして出る

リョウスケ「……ッ!」


ビックママ「……」

ノヴァ「どうした?」

リョウスケ「母さんが…死んだ」


……

数時間後


ノヴァ「大丈夫か 亮介?」

リョウスケ「もう大丈夫だよ ありがとう」

ノヴァ「その…えっと…」


リョウスケ

「母さんは 刺された傷があったらしい

これは奴等の仕業なのか ノヴァ」


ノヴァ「まだ分からない じゃあ父親は?」


リョウスケ「父さんは 家には居なかったって」

ビックママ「父親が殺したんじゃないの」

亮介「違う 絶対にそんなのありえない!

だって実家に帰って両親に会ったんだ今日」


ビックママ「ゼロとは言い切れない…」

リョウスケ「ありえない…!」

ノヴァ「実家に帰ったのか」


リョウスケ「ああ!」

ノヴァ「まさかルトか!」

ビックママ「つけられたのね」


亮介「つけられた…? じゃあ俺のせいで

親が巻き込まれたのか、そんな…そんな!!」


父は行方不明となった

母の服から父の指紋があったことから


父は犯罪者として世間に見られる

絶対にありえないそんなことは!

ルト社 お前たちに復讐をしてやる!!


………次の日 アパートの自宅


俺は電話の音に起こされる


リョウスケ「上司…どうせ何言ったって

休みはくれないんだ…このまま二度寝しよう」

「そして勝手に俺を仕事から外してほしい

もう50万持ってんだよ俺は…何でも食いたい放題だ」


ブツブツと小声で独り言を言っていると

リビングから何か鉄板を叩くような

音か聞こえる


リョウスケ「だれだ…」


リョウスケは恐る恐るリビングへ向かう

リビングにはノヴァがいた


リョウスケ「ノヴァ…何してんだ…!」

ノヴァ「起きたか悪いな

勝手に使わせてもらってるよ」


リョウスケ「銃の手入れ まあそれはいいんだが」

ノヴァ「ビックママからの命令さ」

リョウスケ「……そう 何となくわかったよ」


リョウスケはソファーに座る


リョウスケ「あークソ 目が腫れていてぇな」

ノヴァ「あれだけ涙を流してればな」


リョウスケ

「親がくたばって涙を流さない奴はいない

涙を流さないならば…そいつは恩を忘れてんだ

子供から大人まで 育てた親の恩を」


リョウスケ「ああーくそ…朝からおめぇな話が」

ノヴァ「仕事は 時間大丈夫?」

リョウスケ「仕事はいい あんなとこ」


ノヴァ「社畜かリョウスケ本当の身分を知らずに」

リョウスケ

「…俺は何者なんだ どうして

人とかけ離れた奴等は 俺を狙う

なんで お前たちは俺を守る?」


リョウスケ「ちゃんと1から教えてくれたっていいだろ

もう退くに退けない状態だ母さんは殺された

俺はこのまま逃げるつもりはない」


ノヴァ「お前はある貴族の血族なんだ」

リョウスケ「貴族 どこの?」

ノヴァ「ヴァルアノって知らないか?」


リョウスケ「ヴァルアノ…知らないな」


ノヴァ

「竜を抱き魔をも抱き子を作り上げ

強力の力を魔に継ぎ竜は人間に継いだと

竜と魔の力を二つに分けそれぞれの力を持つ血族を作った…」


リョウスケ「ノヴァ俺はその血族ならば

魔か竜か…どっちの力を持ってるかわかるのか」

ノヴァ「わかるさ 竜だお前は 竜の力を持っているよ」



リョウスケ「俺が竜ねぇ…竜なんかより

魔の方が力は上だと思う どうして魔の方を頼らない?」


ノヴァ「色々あるんだよ 我々には」

リョウスケ「そう答えられないなら…聞かないでおく」


リョウスケはソファーから立つ


ノヴァ「亮介どこへ?」

リョウスケ「寝るよ最近までずっと何時間も

仕事してたんだ休みなしで睡眠は3時間睡眠だ」


ノヴァ「そうか……無理はさせたくない寝てくれ」



………夜



亮介は吐き気がするほどの

鉄の臭いに起こされる


亮介「なんだこの臭い…」


亮介は扉をあけると

部屋中は血だらけだった


亮介「なんだよ…それ」

ノヴァ「すまない部屋を汚したな」

亮介「何があった」


ノヴァ「お前を狙ってここに

来た奴を殺した それだけさ」

亮介「………」


ノヴァ「亮介 一度この家から離れて

バーにしばらくいることをすすめる」

「そこなら仲間がいて何人来ようが

対抗できるがここじゃあ 色々と面倒だ」


ノヴァ「人の目も気にしなければならないしな」

亮介「魔に姿を変えるのは

他の人達は知らないのか」


ノヴァ「当然だ 裏の世界だからな人の前で

魔を目にしたときは喰われる時だけさ」

亮介「………」

ノヴァ「さあ行こう私の羽で向かうぞ」


亮介「……わかった」


……空の上にて


ノヴァ「………」

亮介「………」


ノヴァ「怒ってるのか 部屋を血で汚したことを」

亮介「気にしてない…」

ノヴァ「じゃあ何で無言なんだ らしくない」


亮介「さっき人の前で魔を目にしたとき

喰われる時って言ったよな」

ノヴァ「ああ言った」


亮介「それって関係ない人達を

喰って生きてるって事だよな」

ノヴァ「そうなる」


亮介「………」

ノヴァ「………」

亮介「ルトを止めれば収まると思うか」


ノヴァ「それは亮介次第さ」

亮介「………」



「ノヴァ俺は決めた たとえ表の人達が俺を

犯罪者で見ようとも俺は戦う」



………次の日


ノヴァ「亮介 まずは奴らを実験台としてやるぞ」

亮介「あの人もそうなのか」

ノヴァ「ああ 人にも化けられるからな」


亮介「化けられる…のか」

ノヴァ「亮介これだけは忘れるな」

「亮介を死なせはしない 危ないと思ったら

すぐに助けに行く」


亮介「わかった 期待してるぜ」


銃を持ち腰には剣を付けたものが歩く


「ああ?」

「汚れた血の臭いだ」

「確か喰らえば力が強くなるんだったな

ちょうどいい 喰らってやる!」


亮介「……俺は…」


「強くなるんだ!」


………数日後


亮介「…慣れだものだ…」


横を通りすぎる子供

その子供に向けて銃を撃つ


子供は倒れるすると背中から四つの手が出る


亮介「バレないとでも…?」


空から何かが降ってきて

魔物化した子供は真っ二つになる


ノヴァ「迎えに来たぞ 亮介」

亮介「待ってたぜ」

ノヴァ「数日で慣れたものだな」


亮介「そうか? 俺は分からんが」

ノヴァ「前はビビりだったが?」

亮介「うるせぇ」


ノヴァ「はは さあ行こう」

亮介「(こんな世の中を変えるためならば

戦う何度もこの身尽きるまで!)」


バーに着く


ビックママ「お帰り どうだった?」

ノヴァ「前と変わらず チビチビと

敵を送ってるだけだった」


亮介「まだ本気じゃないってことか」

ノヴァ「そうらしい」

亮介「偵察の応答は?」


ビックママ「応答はあったけど 裏で

繋がってる別の組織は確認していないらしい」

亮介「ならひとつの会社の独自ってか?」


ビックママ「………」

亮介「俺の顔を見て どうしましたビックママ?」

ビックママ「初めて会った頃と変わったなって」


亮介「ノヴァと似たような事を言われましたよ」


「ああ…昔に見たあの人のようにそっくりね」


……次の日


ビックママ「偵察から応答があった紛れて

潜入していることバレてしまったらしい」

亮介「クッ!」


ノヴァ「待て亮介 助けに行っても無駄だよ」

亮介「使い捨てにするのか…!」

ビックママ「…身の危険の承知で潜入したのよ

死ぬことも覚悟していたはず」


亮介「……」

ノヴァ「とりあえず座ってくれ」


腰に付けた剣の鞘を持ち

テーブルに置く


亮介「ノヴァ…この剣いつになれば使える」

ノヴァ「…わからない」

ビックママ「色んな血に交わり続けたから

先祖の血が薄いのかもしれないね」


亮介「先祖の血 …そーえば剣に触れたとき

何度か夢を見る仲間と戦ってる夢を」

「兵士と戦ってると次に見るのは

思いきや少数で戦ってる夢」


亮介「これは古い人の記憶だったりしないか」

ビックママ「さあ ただの妄想かもね」

「ところで多く武器持っても良いけど

目立ち過ぎるわよ」

亮介「知ってる…あの日からもう何か殺せる物を持ってなきゃ…気分が落ち着かないんだよ」


ビックママ「ふふ…」

亮介「…何で笑う…」

ビックママ「ソックリだなって思ったのよ」


亮介「誰に?」

ビックママ「昔の人よ」

亮介「ソイツも荒いもんだな…」


「本当に そっくり」


ビックママ「その狂いがとても似てるのよ

誰かを失い狂うそのしぐさが」

亮介「ちぃ…アンタに何が分かるんだよ

この気持ちが!?」

「まだ生きれた命が奴等の都合に

母は殺されたんだぞ」


亮介「こんな怒りを持って当たり前だろ!?

おまけに親父は行方不明なんだ」

ビックママ「その手を服から離しなさい」

亮介「ああ!?」


ノヴァ「亮介 …離した方がいい」

亮介「……ちぃ!!」


亮介は店を出る


ビックママ「もう少しで 正体明かして

半殺しにする所だったわ」

ノヴァ「そんなことやめてくれよ」


ビックママ「本当に似てるものね

失ったことに怒りを持つ感情が」



「ジンクリス・ヴァルアノ

あなたにとても似ている」


「いや実際は先祖ヴァルアノに

似ているのかもね」


……


この怒りを何に当たればいい!?

殺されたことによる怒りを!!


こうなりゃ 俺一人で……


???「亮介か?」

亮介「…父さん!?」

父「無事だったか」


亮介「どうしてあの日 姿を消した!?」

父「この店の前に居るとなれば…大体話しは

知っているだろう 外は雨だ亮介 中で話そう」


二人はバーに入る


父「お久しぶりです ビックママ」

ビックママ「あら死んだのかと思った」


亮介「父さん 聞かせてもらうぞ

母さんが殺されたあの日の事を!」


……父の過去


お前が帰ってきたあの日の夜に起こった

インターホンが鳴りお前が

戻ってきたと勘違いし出てしまったんだ


そして殺された…


俺はこの剣を持ってずっと逃げていた

いまやっとの思いで

この店にたどり着いたって訳だ



………現在


父「妻を守れなかった事が悔やまれるな…」

亮介「俺の…せいだ…俺がつけられたせいなんだ」

父「誰のせいでもないさ…亮介大丈夫だ」


ビックママ「傷の舐めあいね」

亮介「クッ!」

父「亮介! 落ち着けビックママも

からかいは程々に」


ビックママ「フフ」

亮介「なあそろそろやられっぱなし

じゃなくて何かやり返そう!」


父「下手に手は出せん 下手すれば面倒だ

どんな相手かわかっているだろ?」

亮介「…わかってる…でもそいつらは

母さんを殺したんだぞ!」

「父さんは思わないのか遅くなる前に

仇を取ろうとかって!」


父「思ってるさ すぐにでも殺してやりたいさ

でもまだだ焦るな 機を待つんだ」

亮介「それでもし逃げられても後悔するなよ!」


亮介は外へ出る


ビックママ「ノヴァ 亮介から離れちゃダメよ」

ノヴァ「わかってる」


ノヴァは亮介を追いかける


………


ノヴァ「亮介」

亮介「ノヴァ…なんだ俺がひとりで

社に攻撃を仕掛けに行ったとでも?」


ノヴァ「思ったさ…でも違って良かったよ」

亮介「俺は死に急ぐことはしない」

ノヴァ「でもすぐに攻撃を仕掛けいくような事

言っていたじゃないか」


亮介「思ったことを言ったんだ…」

「なあ考えたことあるか こういう近見の誰かが

殺されて怒りを持つやつのことを」


ノヴァ「…残念ながら そういう経験はない」

亮介「それが正解さ…でも俺は正解じゃない

別の方に行っちまった」

「いや元からそうなる事だったのか…

悪いうまく口に出せねぇ…語彙力かな」


ノヴァ「ま いいさ考え方は人

それぞれ違うものだ 口に出せないのなら」

「行動でしめせ そうすればいずれ伝わる

            君の怒りが奴らにも」


亮介はノヴァを連れ

別の飲み屋に行った


ノヴァ「亮介 酒ならビッグママの所に

いくらでもある」

亮介「気まずいんだ…酒くれなんて言えねぇ」


ノヴァ「なら自分が…」

亮介「もっと気まずい

とりあえずここで酒を飲ませてくれ」


ノヴァ「………」


ノヴァはまるで胸のついたイケメンさ

俺はそっちのケもあったし

どちらにせよ すする


すぐに抱いてしまいたい……


…………次の日


亮介「あ…れ…寝ちまってた」


辺りを見渡すとソファーに

ノヴァが寝ていた


両腕を頭に乗せ両足を立て片足を上に乗せて

カーテンの隙間から照らされる太陽の光は

ノヴァをてらす その照らされたノヴァの横顔は


美女…美男子…どちらにも見える

中性と言ったところか

どの性別 男女でも惚れてしまいそうだ


誰にも惚れることなんてなかった

この俺でさえ惚れてしまいそうだ


ノヴァを見るたびに欲が沸き上がり

頭のなかで重なりあっている

めちゃくちゃにしながら


痛みつきながら 首を閉めながら

愛でながら飴と鞭を繰り返している


最初見たとき思えなかった感情だ

今では信じられないことだ


何故だろうか…もうどうなってもいい

飽きれて見放されてもいい

だからせめて一度だけ抱いてしまいたい

ノヴァを一度だけ


頭のなかではまるで噛んだら離さない

飢えた獣のような感じでいた


現実でもそうしたい


こんな美女でもあり美男子とも見える

次元を越えてきたかのような存在だ

噛んだら離さない 離したくない


こんな人物が俺が幼い頃から裏で

守られていたと考えると


誰かに汚される前に俺が汚したい

そんな事が考えてしまう


勇気がでない でも汚される前に俺が汚す


ノヴァ「……亮介」

亮介「ッ!」


俺はベッドから出てノヴァに近寄るため

一歩足を動かした次に 名を呼び

ノヴァは銃を俺に構えた


ノヴァ「こいつはフリントロック銃で

弾に魔力を込められている」

「近距離で食らえば 腕一本か

腹に大穴空くことになるぞ」


亮介「………」

ノヴァ「亮介 私を何と見ている」

亮介「……」


ノヴァ「まあ…答える必要はない

私はな心を読めるんだ」

「だからさっきのことも全部聞こえている」


亮介「………」

ノヴァ「……フン」

亮介「……わりぃ…ノヴァ」


ノヴァ「通りすがりのどの人間もそんな

心を読み取ってんだ もう慣れてる」

「これも言っておくべきか…亮介聞け」


ノヴァ「お前と私は腹違いの同じ血が流れてる」

亮介「え…!」

ノヴァ「近親相姦とかなんて考えるな

腹は違っても先祖から同じ血が流れてる」


亮介「それって」

ノヴァ「ノヴァ・アダムス・イヴラス・

ヴァルアノこれが本名だ」

「亮介お前はなんだ んん言ってみろ」

亮介「クリス・亮介・ヴァルアノ…」


ノヴァ「これでわかったろ そういうことさ」

亮介「さらっと言って 嘘じゃないのか」

ノヴァ「信じないならいい 好きにしろそれに

私は寝起きが悪い 下手に触れるべきじゃない」

「反射で殺してしまうかもしれない

亮介と違って産まれ育った環境が違うからな」


産まれた環境が違うつまりは

ずっと殺してきたって事なのか

反射で殺してしまう


そんなのを持つほどまでずっと…


亮介「…ごめん…」

ノヴァ「慣れてるさ」


ノヴァは銃をしまい

再び両腕を頭に乗せた


亮介はゆっくりとベッドに座る


ノヴァ「ああ亮介そうだ 頭触ってみな」


ノヴァは自分の頭をトントンっと突っつく


亮介「え」


頭を触るとあることに気づく


亮介「コブが増えてるし…」

ノヴァ「セクハラするもんなんで

一発吹っ飛ばしといた」

「だが満足だろ触りたいところは

触れているんだからな」


亮介「俺は一体何処を触って…」

ノヴァ「……以外だったよお前がまさか

筋肉好きだなんてな」


亮介「へ…筋肉?」


亮介らはホテルを出る


やれやれ何あれともあれこれでノヴァによる

俺の欲が冷めたし 次からはソープに行くかな


そんなことを考えていると

頭の後ろで拳が降りかかった


亮介「いてぇ」

ノヴァ「聞こえているぞ」

亮介「悪かったって」


たっく自由をくれっての


………


ビッグママ「へぇーそんな中世みたいな事を

ノヴァに…生きててよかったねぇあんた」


そしてチクられた


親父は親指を下にして

首を切るように横に動かす


これが本当に気まずいってやつかな


亮介「てかさらっと腹違いの家族だって

ノヴァは言ったけどそれって本当か?」

ビッグママ「本当よ?」


父「ちなみに俺は知ってた」

亮介「最低だ…おれ…てか親父は何でしってんだ」

父「俺の若い頃も守られていたからな ノヴァに」


亮介「え…えええ! じゃあノヴァいま何歳」

父「あーっと 48とか」

亮介「親父の10も下じゃん」


ビッグママ「あんたも若い頃も似た反応したね」

父「そうだな」

亮介「親父ぃ…」


父「お前ができた反応か?」

亮介「しょうがないだろ あんな……」


亮介の目にはソファーで寝て

太陽の光で美しく輝いていた

ノヴァの姿が目に焼き付き今も無性に思い出す


亮介「……」

ビッグママ「何赤くなってるの」

亮介「いやこれは」


ビッグママ「ノヴァは誰とも交わらないよ絶対にたとえ親友でも どんな人でも」


ビッグママの目は少し悲しいような目だった


亮介「ノヴァは何かあったのですか」


ノヴァは奥の席からこう話す


ノヴァ「人の秘密を探るのが好きなのか?」

亮介「ノヴァ…」


バーの扉は開く

そこには大男がいた


???「お久しぶりです ビッグママ」

ビッグママ「久しぶりね ジョージ」

ジョージ「はい最後に会ったのは5年前ですね」

「ビッグママ…例の…始めるのですね」


ビッグママ「今はまだ準備段階よ 聞いて

ひとつ主役を連れてきたわ ここに」


ビッグママは手のひらを亮介に向ける

ジョージは亮介を見る


ジョージ「これがあの血族 想像と違いますな」

ビッグママ「そうね でもそれは"表"の姿よ」

ジョージ「ではまだ覚醒はしてないと?」


亮介「ちょっと待て表とか覚醒とか

何を言ってる」

ジョージ「まだ話してはなかったのですか」

ビッグママ「話せばどんな反応するか

分かりゃしないわあの血族何ですもの」


ジョージ「下手に話せないと そうですな

大昔二度も崩壊させようとした血族ですもんな」

「力も継がれている…ともあれいずれ

覚醒はさせなければ奴等には」


ジョージ「まともに太刀打ちできなかろう

よろしいですか ビッグママ?」

ビッグママ「よろしく~」

「あとジョージ 崩壊させようとしたのは魔よ」


ジョージ「……ああすっかりと

混ざってしまっていたノヴァ様すみません」

ノヴァ「気にするなジョージ

理解するまでが面倒な事情だからな」


ジョージ「さあ 行きますぞ主役よ」

亮介「亮介ですよ」

ジョージ「うむ」


亮介とジョージはバーを出た


ビッグママ「ところで嘘はいかんですなあ」

父「これも合わせるため」

ビッグママ「まだ話してないの?」


父「勇気がないんだ…実の父は

俺では出はなく俺の兄貴の子だってことを」


ビッグママ「確か実の父は

病死しちゃたんだっけ」

父「そう言われてるが実際は違う

殺されたんだルト社に」


ビッグママ「でもなんでフランス人と

なんか結婚したんだろう」

父「多分俺達日本人の血が入ってしまった

ことを気にしたんだろう」

「だから元の故郷フランス人と結婚し

血を戻そうとしたんだと思う」


ビッグママ「ふーん」

「でも交わって入った血は消えない

どんな元の故郷の女を抱いても」


ビッグママ「ね、ノヴァ」


ノヴァは奥の席に武器の手入れをしていた


ノヴァ「…そうだな」

父「頼みがある ビッグママ」

「もしルト社の戦いで俺が死んだら

ちゃんと話していてほしい」

「父は俺の兄だって事を」


ノヴァは席を立つ


ノヴァ「あんたを死なせはしない

自分の口で話してもらう 真実を亮介に」




………5日後


亮介はジョージに倉庫に連れてかれていた

その倉庫は戦闘向けな訓練向けが揃っていて


そこで5日間鍛えられていた


ジョージ「まだ心残りがあるが 時間が惜しい

亮介よ よく5日も耐えたなさすがだ」

亮介「へへ…キツかった」


ジョージ「亮介よ残念だが

まだ休み来ない」

亮介「へぇ!?」


ジョージ「本番だ さあ来い

ビッグママの元へ行くぞ」


……バーの中にて


ビッグママ「あら 5日振りね」

ジョージ「例の準備は 整いましたか?」

ビッグママ「いつでも」


ノヴァ「亮介これを持て」

亮介「旗?」

ノヴァ「それとこの剣を

これは亮介が持つべきだ」


亮介「俺はまだこの剣を抜けない

またぶっ倒れちまう」

ジョージ「大丈夫だ亮介自分を信じれば

その剣は答えてくれる」

ビッグママ「時間が惜しい すぐに行きなさい」


ジョージ「ハッ!」

ノヴァ「すぐに!」

ビッグママ「で、あんたは行くのかい?」


奥の席から立ち上がる


父「ああ 行くさやられっぱなしではいられん!」

亮介「親父…」

ノヴァ「旗を掲げて本社へ行くぞ」


亮介「変な奴に見られないのか」

ノヴァ「大丈夫だ この街はみんなほとんどが

バケモノの集まりだからな」


バーを出て街のど真ん中に四人は立つ

何も知らない人達はコスプレイヤーか

何かのイベントかと勘違いした人達は

写真やビデオを撮る


亮介「大丈夫かこれ」

ノヴァ「大丈夫だ」

ジョージ「そう不安ならなくていい」


亮介「いやだってsmsで

俺達の顔晒されるんだぞ」

ノヴァ「それが 狙いさ」


5分後


後ろから黒いコートの集団が現れる


ノヴァ「遅かったじゃないか カラス」

カラス「すまないこれでも急いだ」


次に現れたのは白のコートの集団


???「お揃いでみなさん」

カラス「行くぞこれ以上

ノヴァを晒し者にするな」

ホワイト「分かってるとも」


集団となり旗を掲げて街を歩いていく

すると段々とバット、ナタ、包丁、刀、など

そして剣を持った人達は集団に入っていく


亮介「ノヴァ この集団に入った人達は

知っているのか俺達は何をするのかを」

ノヴァ「…騎士団の残骸さ」


亮介「え?」

ノヴァ「お出迎えだ」


前にもう集団となった者らがいた


あの獲物はやる そんな感じにノヴァは

ホワイト、カラスに行かせる


ノヴァ「ホワイト、カラス、あの二人は

よくやってくれるよ」

亮介「見たところ ノヴァの魅力に惚れて

動いてるだけに見えるが…」


ノヴァ「それを理由にしてるだけで

本音は…私達と同じなのさ」

亮介「同じ?」


ノヴァ「そういえば教えてなかったな…

私達は組織の者なんだ」

「どんな組織の名だと思う?」


亮介「えーっと……」

ノヴァ「焔の騎士団だ」

「彼らも焔の騎士団の再結成を望んでいる

だから戦っている 再結成をするには」


ノヴァ「亮介が必要だったんだ先祖が造り上げた

組織だから…亮介がリーダーとして必要なんだ」

「その血族だから…よく考えれば…

こんなこと話してなかったし」

「それに我々勝手な事に過ぎない 亮介すまない」


亮介「…いや…いいさ親父も皆が望んで

再結成を望んで戦ってるのなら俺は気にしない」

「これで何かが良い方へ向かうのから

その勝手な事も許す」


亮介「…それに積んじまったつまらないこんな

人生から救い上げてくれた礼もしなきゃしな」

ノヴァ「…ならその礼も…いずれ返そう」


亮介「そんなら倍にして返す」

ノヴァ「それじゃあいつまでも 繰り返しだな」

亮介「ああそうだなあ…それほど感謝してんだ

ノヴァに…いや皆にもな」


カラス「これで全てだ ノヴァ」

亮介「ついてきた人達がッ!」

ノヴァ「大丈夫だ」


亮介「何が大丈夫だって!?」


腕や顔が剃れたり 取れた人達は

その傷口から炎が現れる


亮介「え…何がどうなって」


傷口は段々と炎により再生されていった


ノヴァ「言ったろ ここはバケモノの街なのさ」


…………


ルト本社へたどり着く


亮介「ルト社…すぐに潰してやる」

カラス「下手に行動するな お前が死んでは

我々の行動が全て水の泡だ」

ホワイト「気を付けてね」


ノヴァ「亮介 号令を」

亮介「分かってる」


亮介はひとつ前に立つ


亮介「皆、待ちに待ったルトを潰す時だ

とことん叩き込んでやろう」

「もう二度とルト社なんて名乗れない程にな!」


亮介「みな 行くぞ!」


「「うおおおおおおー!!!」」


扉や窓や壊せるものは壊しつつ入っていった


中へ入ると待ち伏せしていた

ルトの部下が襲いかかる


亮介は銃を構える


カラス「まだあんたが武器を使うところではないここの残党は俺に任せて 先へ行ってくれ」

亮介「わかった」


一階はカラスに任せ

上へと向かう


当然ながら階段にも敵はいた


亮介「ここにも!」

ホワイト「ここは私が道を開こう」


ホワイトは指を鳴らすと

仲間は敵を素早く排除する


ホワイト「行こうか」


その後難なく最上階へとたどり着く


亮介「ようやくか」


亮介は扉に触れようとしたとき


ノヴァ「まさかッ! 待て亮介!!」


ノヴァは罠に気付き止めるが

亮介はつでに触れていた


亮介「ッ!」


すると爆発が起こる


一瞬だけ俺はあの時

助けてくれた人を思い出す


………


子供の頃ある日俺は友達と遊んでた

公園の近くに信号のあってその先には

スーパーがあった店から俺の母親が出てきて


俺はよくわからないけど親を見て

走って向かおうとしたんだ


でも信号は赤だったのに気付かないで

飛び出したんだ


でも俺は助けられた


子供「え…」

???「飛び出すのは…危ないぞ」


その男は俺が向かおうとした

道の先へ置いてくれる


そこへ母がやってくる


子供「かぁーさーん!!」


その親の顔を見たら俺は

涙を流した


ふと助けた男の方へ向くと もう遠く離れていた

コートに金髪の姿だけが覚えていた

まるで異世界から助けに来た人のようだった


何故だろうかその助けた男の香水は

いまでもふと思い出させる


………


吹き飛ばされた三人とホワイトの部下


ノヴァにはホワイトが盾となり

亮介には……


ノヴァ「どけ ホワイト!」

ホワイト「あがぁ!」


ホワイトはノヴァに蹴り飛ばされる


ノヴァ「 亮介無事か!?」

???「亮介は無事だ

なんとか間に合って良かったよ」


亮介は男が盾となっていた


ノヴァ「お前は!?」

ホワイト「この機に及び今頃 姿を現したか!」

???「久しぶりだ みんな亮助も」


ノヴァ「キリア!」

亮介「うぐっ…!」


ノイズが走り覚えのない記憶が

早送りされるように思い出す


……

「キリア もう殺したくないッ!」

「どうしてこうなるまで 誰にも言わなかった」

……


亮介「あんたは!」

キリア「何だ忘れたのか 一度助けてやったろ?」


亮介は先ほどふと思い出した

昔の記憶と同じ姿の者だった


そのコートが香水がお前を思い出させる


キリア「お前がその剣を持つ日が来るとはな」

「知ってるかその剣は血族でなければ

剣は応答せず 持つことも間ならない」


亮介「そうなのか」

キリア「一度持ったことがある 一度な…」

ホワイト「敵来たぞ」


キリア「こいつは任せてくれ

久しぶり腕がなるぜってなぁ!!」


辺りの敵は一瞬にして血を吐き死ぬ

キリアはひとつも動いてはなかった


キリア「以外と 早かったな」

ホワイト「知ってるか チートって言うんだ」

キリア「生まれつきだ チートも糞もない」


キリア「亮助行こう奴等が

面倒な行動をする前に!」

亮介「面倒な行動?」


キリアは亮助の腕を掴み立たせた


キリア「そうだ ビッグママは知ってるはずだ

聞いていないのか?」

ノヴァ「すまない 話してない」


キリア「まあいい 向かいながら話そう」


………


キリア「今から5日前この

ルトの計画を入手した」

亮介「その計画とは」


キリア「血の雨を降らし人間を

化け物にするそんな計画だ」

亮助「そんなことが可能なのか」


キリア「もちろん可能だ仕組みは花火と同じく 打ち上げを阻止しなければ」

「再び戻ってしまうだろう 暗黒時代に

いやそれ以上に悲惨になってしまう」


……

「人との争いを止めるために地に魔を放った

ただ人同士の争いを止めるためだけに」

……


亮介「(さっきから何なんだ 覚えのない

記憶ばかりが現れる) 暗黒時代ってなんだ」

キリア「魔物を放ち平和を創ろうとした時代だ

まあしらくて当然だろう」

「それに今やこの時代だ

こんなのを聞いても誰も信じまい 亮介以外は」


キリア「あの時代については あとで

ビッグママに問え 答えてくれるはずだ」


……その頃カラスは


カラス「こいつで最後か にしてもあの爆発は?

…ノヴァらの後を追うぞ」


階段の道へ向かうと

その前には男が立っていた


???「お前たちは何もわかっていない」


カラスの部下は斬りかかるが

逆に斬られてしまう


部下の血はカラスに浴びる


カラス「お前は少し違うようだな」

???「何故だなぜ貴様らはこの時代にして

残骸当然の奴等に従う」

カラス「貴様らがバランスを崩そうと企んだ

俺はそれを阻止するために従ったまで」


???「何もわかっていない 本当にな…」

「彼は戻そうとしているだこの界を

この化け物どもが集まったこの世界を!」


カラス「…騙されているとも知らずに…哀れだな」

???「哀れだと…ッ! 貴様ァー!!」


……… その頃 亮介は


亮介「後ろから敵か!?」

キリア「ホワイトここから敵をひとりも通すな」

ホワイト「私はノヴァと…」


キリア「頼んだぞ」

ホワイト「ちぃ」


ホワイトはここで道をふさぐように

追っ手に挑む


しばらくノヴァ キリア 亮介 は

長い廊下を走り続けた

どこかヘリの音が聞こえる


キリア「奴は逃げる気なのか?」

ノヴァ「その可能性はゼロとは言えないな」

キリア「急ぐぞ」


階段を見つける


キリア「奴は近い 感じる」

ノヴァ「この階段の上だな」


階段を上がり扉を開けるとヘリは

ちょうど動き出す我々の止めるべき敵は

ヘリに乗り込んでいた


キリア「逃がさん!」


キリアはヘリに向かって走る

ヘリは飛べるほど空に飛ぶが…


キリアは羽で空を飛び

ヘリのドアを破壊し

止めるべき敵を外へ出す


キリアは外へ出ようとするが


???「どこに行く気だ 魔王の息子よ」

キリア「…ッ!」


ヘリはそのまま落下し爆音を鳴らす


亮介「キリアッ!」

???「やれやれ 油断したよ」

ノヴァ「部下を置いて逃げるなんてな汚い奴だ」


???「フゥン…お前らにそんな

時間はあるのか 俺に構っている時間がな」


腕時計を見てそう言う


ノヴァ「なに?」

???「ほう情報を盗んで 深くは知らないと?」

「よろしいならば教えてやろう

どうせ貴様らは死ぬんだからな」


亮介「(ラスボス感半端ない)」

???「本来は小型ミサイルを各地に放ち

雨を降らすつもりだった」

「だが予定は変わった ここの社ごと

大爆発させて菌を散らす」


???「我々の魔は人間の兵器を超えている

なので核をも越える爆発をさせる」

ノヴァ「そんなことすれば!」


???「ここ日本に大穴ができるだがそれでいい 平和ボケした野郎共にいい薬だ」


亮介「お前たちはそうまでして何がしたい!?」

???「害虫同然の血族に動機を

話すつもりはない」

ノヴァ「害虫…だと!?」


亮介「俺達が害虫…違う害虫はお前のほうだ!」

???「ああそうえば お前の母親を

ぶっ殺したのはもう聞いたか」

亮介「ッ!」


???「泣き叫ぶ声飛び散った血

あの光景を思い出すだけで」

「俺の性癖に刺さって飛び出た肉体にまた

ブツを差し込んでやりたい!ぶちまけたいぜ!」


亮介「ぶっ殺してやるッツ!!!」

ノヴァ「亮介落ち着け 挑発だ!」

亮介「くたばれぇ!!!」


亮介は飛び出し殺そうとするが

気付けば亮介は壁に叩きつけられていた


亮介「ッ!?!? ガハァッ!」


亮介はその瞬間を何があったか

理解できていなかった


???「雑魚がでしゃばるんじゃねぇ!」


腹を殴られ壁に叩きつけられる

だがその殴られた腹は拳を貫通していた


亮介は再び吹き飛ばされた


ノヴァ「亮介!」

???「野郎の血族がこんなにも

弱体化したならもはや恐れるものはない」


ノヴァ「貴様ッ!」

???「俺が憎いか? そうかなら来いよ」

ノヴァ「ああ来てやるさ 近寄らなきゃお前を

ぶったぎれる事もできないかな!」


……


何を戸惑っている リョウスケ


早く目覚めなければ失ってしまう


また母のように後悔と罪悪に押し潰される


「やだもう失うのはもう…嫌なんだぁー!!」


リョウスケは力をつくし座る

無意識にリョウスケは剣に触れ鞘から抜く


「ここで止めなければ他人の誰かの大切な人を

失う そんなことはさせない」


リョウスケは剣を自分の胸に向ける


微かに手が見えた3つの手が…

その手はリョウスケの手を押すように

剣を刺し込んだ


「ここで止めなければ ヤツをッ!」


するとリョウスケから焔が現れる

空に広がり強く燃える


ノヴァ「なんだ」


「滅ぼすッ!!」


焔からドラゴンが現れる


???「なに!!」


そのドラゴンはルト社の社長を殴る

拳を降り下げると強く風がふく


「グチャグチャに喰い殺す

二度と立ち上がれないほどに」


???「ヴァルアノごときにィイイ!!」


顔面を足で踏み潰した何度も何度も何度も

肉片が辺りに散らばせた


「アアアアアアアアアアアァァァァァ」


獣の声を辺りを響かせ リョウスケは倒れる


ノヴァ「リョウスケ!」

リョウスケ「ぅ…アヤグ…トメロ バクハツヲ!」

ノヴァ「でも…!」


リョウスケ「オオクノ…ヒトガ…シヌンダ

ヒトリノイノチニ…クラベレバ ヤスイモンダ」

ノヴァ「すぐに戻る だから死ぬなよッ!」


………


ノヴァ「クソ…クソオオォォォ!!」


ノヴァは過去の記憶を連想させる


………

「多くの人が助かるなら

一人の命に比べれば安いものさ」

………



………


「酷くボロボロじゃない」

リョウスケ「て…天使?」


意識がもうろうとし視界がボヤける


リョウスケ「幻覚…なのか」


「それはあなた次第よ」


「リョウスケあなた今よりもっと

強くならなければいけないの 誰かの為に」

リョウスケ「誰かの…ため…」


「さあ立ち上がって旗を上げるのよ

みんなを安心させるのよ」


………


次に目覚めるときは

天使のような者はいなかった


リョウスケ「うぅ…かあっ!」


フラフラにならながらも

立ち上がり旗へと歩く


リョウスケ「誰かの為に…ッ!」


「俺はあのムカつくあのルトの旗を

破いてやる…そして旗を…!」


リョウスケ「うまく歩けねぇ…ッ!」


リョウスケは倒れる


リョウスケ「ふぅ…ふぅ…フヴヴアアアアー!!」

「(動かねぇまるで磁石のように!)」


……

「誰かを失うのは…」ヴァルアノ

「誰も救えないのは…」グレイン

「何もできないのは…」グレン、ジン


「「「もう嫌なんだァアー!!!」」」

……


リョウスケ「アアアアアアアアーッ!!!」


再びリョウスケは立つ

そしてやっと旗にたどり着き

焔の騎士団の旗を持つ


……

「お前も同じ道へ行くのか?」

……


リョウスケ「ハァ…ハァ…ハァ  「グッ!」


リョウスケは倒れかけたとき

誰かに掴まれる


キリア「リョウスケ 肩を貸そう」

リョウスケ「キリア どうしてボロボロに…」

キリア「ヘリから落ちたからだ 気にするな」

「あの旗を立てる所に行けばいいんだな」


リョウスケ「そうだ……」

キリア「気絶するなよ これは重要だぞ」

リョウスケ「わかってる…」


やっと旗を掲げる場につく


リョウスケ「ここからは俺が…」

キリア「落ちるなよ」


リョウスケはルトの旗を斬る

そしてそこに新しく

焔の騎士団の旗が掲げられた


リョウスケ「やっ…たぞ…」

キリア「リョウスケ!」


リョウスケは屋上から落ちた


そこに白い羽が現れ

リョウスケを掴む


キリア「ビッグママ!」

ビッグママ「これで役目は終えた

もう休ませましょう」


キリア「ビッグママ…あまりその羽を表には」

ビッグママ「焔の騎士団は蘇った今の私には

恐れるものはもうない 私は自由に飛び回れる」

「しばらくこうさせていて キリア」


キリア「わかりましたビッグママ…いや…モルス」


………


その頃ノヴァはホワイトと合流していた


ホワイト「…なるほど 起爆を止めなければ」

ノヴァ「だが場所なんて わからない…」

ホワイト「大丈夫さ その為に俺がいるんだ」


ホワイトは手を叩くと

部下が現れる


ホワイト「この会社が爆発する

その起爆を止める為に探せ」


ホワイト「わかった…ノヴァ…お前をクロエ

なんかに渡さないからな」


ホワイトそう言い捨てて 行った


ノヴァ「誰の者にもならないさ…私は…

ただアイツだけでいいさ」


………


そしてカラスは


カラス「お前は魔なのか?

人間離れしているな」

「こんなにも斬られて動けるなんて

お前が始めてだ」


???「へへ…そこらの野郎とは違うんでな

俺は意地でも人間を捨てない」

「そして知れ! 人間の限界をッ!!」


カラス「まだ大剣を振るのか

人間に手間取っては!」

「さっきの爆音といいノヴァは…ッ!

ノヴァノヴァノヴァノヴァアー!!!」


カラスは振り下げた剣の腕を

斬る落とす


???「ウガァアー!!」

カラス「今行くからぁ! ノヴァー!!」

???「くぅ…そ…ぉぉ…」


………


部下「地下に繋がる階段を見つけました!」

ホワイト「偽物の壁か 早く止めるぞ!」


中に入ると何人かの部下は斬られ撃たれる


ホワイト「こいつら自分等も含めて

自爆する気だったのか!」

「瞬殺に終わらせない 苦しめ 足掻け!」


………


ノヴァ「お前は ホワイトの部下か」

ホワイトの部下「隠し部屋を発見しました

おそらく起爆させる場かと」


ノヴァ「わかった 行こう」

カラス「ノヴァ無事か!?」

ノヴァ「カラスか ずいぶんと時間がかかったな」


カラス「すまない」

ノヴァ「いま起爆を探していてな

ちょうど見つけたとこだ 行くぞ」


カラス「起爆? ミサイルを撃つのでは」

ノヴァ「奴らは知っていたんだ 来ることを

だからここを大規模の爆破をさせ そして」

「化け物のもとになる菌を

バラまくつもりだったらしい」


………


部下「ッ! 時間がもう5分もない!!」

ホワイト「なに!? すぐに止めろ!」


ホワイトも機材をいじるが

解けはしなかった


ホワイト「くそ!!」


そのときカラス、ノヴァが来る


ホワイト「もう逃げるしかない

もう3分しかない!」

ノヴァ「ダメだ 止めなければ!」


カラス「…どけ…」


カラスは機材をいじり始める


カラス「いける…!」

ホワイト「頼むぞ!」

ノヴァ「カラスお前しかいない!」


カラス「安心しろ止めてやるから!!」


画面は次に映り

パスワードを打つ画面に行った


カラス「こいつさえ解ければ終わりだッ!」


カラスはusbを差し込んだ

するとまた端に画面が写る


カラスはそれを見てパスワードを打ち続けた

何度も何度も 辺りには解けるのに失敗した

効果音が鳴り響く


カラス「まずいな…あと2、3回で

強制シャットダウンされる!」


ここにいる誰もが汗を流す何せ全ての者が

カラスに委ねられているのだから


カラス「…そうか…ハハハ…結構簡単じゃないか」

部下「あと50秒!!!」

カラス「よろしくお願いします~ってかぁ!?」


そして時間は10秒で止まる

どこからか音声が流れた


「君たちならやってくれると思ったよ

だがこれは序盤に過ぎない」


「私はまだ死んではいないのだから

貴様らが殺したのは影武者だ ハハハ」

「私の野望はまだ続く

次も楽しみにしているよ 焔の騎士団」


……


ホワイト「良くやったな クロエ(カラス)」

ノヴァ「やってくれると思ったよ」

カラス「褒め称えるのはあとだ

次はサツを撒くぞ!」


ノヴァ「そうだな」


3人は社の外に出ると周りにはサツではない

人達が集まっていた

みんなの視界は上を向いていた


ノヴァ「なんだ」


ノヴァ、ホワイト、カラスは上に視界をやる


ノヴァ「リョウスケ!」


社の屋上では焔の騎士団の旗を持ち

血族の剣を上に向けていた


それもボロボロの姿で


リョウスケ「世を変えるためなら

手段は選ばない 俺は再びここで ー」

「焔の騎士団を再結成する!!」


人を化け物に変えてしまう兵器を守る為に

世を変えるために…


再び血族の血は再び流れた


…………


「お前も俺と同じ道を歩むのか」


…………


「違う俺は同じ 道には歩まない」


…………


「なら何を望む」


…………


「腐ったこの世を変えるんだ…

俺のやりかたで歩みに人間だろうと

化け物だろうと」


   ぶった斬る覚悟ならある


………


その後バーにて

カラス、ホワイト、ジョージ、

リョウスケの父、リョウスケ、ノヴァ

キリアで酒を飲む


カラス「……」

ホワイト「………」

リョウスケ「………」


ビッグママ「どーしたの?」

ジョージ「始めてかビッグママの羽を

見るのは?」


リョウスケ「そりゃ…もちろん」

ノヴァ「それもそうだろう

この三人でしか見たことがなかったならな」

キリア「また見れて光栄ですよ リルル」


リョウスケ「…ッ!」


………

「私はリュカその隣はリルルだ」

「どうも ---さん」

………


ビッグママ「……もうすぐかな……」

リョウスケ「…え?」

ビッグママ「何でもないわよ」


キリア「………」


………

「俺は強くなりたかった全てを打ち勝つ為に…

大切な者達を守るために だがそれが始まりだ」

「お前達 同族の戦いが」

………


リョウスケ「……」

キリア「リョウスケ」

リョウスケ「キリアさん…」


キリア「流れてるぞ」

リョウスケ「え…」


リョウスケは手を目にやると

手は濡れた そう泣いていた


リョウスケ「どうしてかな…わからないなぁ」



やっぱり君がそうなのね

4代の意識(ヴァルアノ グレイン、グレン、ジン)

を継いだ者 色々とこの先辛いだろうけど


どうか辛さに負けないでねリョウスケ


………


数時間後


父「リョウスケ 話がある」

リョウスケ「なんだ?」

父「その辛い話になる

俺はお前の父親じゃないんだ」


リョウスケ「……」

父「本当の父親は俺の弟なんだ」

リョウスケ「ずっと前から知ってた」


父「いつから」

リョウスケ「幼稚園児だった頃から」

父「そうか……」


リョウスケ「やっと明かしたんなら呼び方を

変えなきゃな…ジョン…おじさん」

「ちぃ慣れねぇな」


ジョン「ハハハ 照れるなリョウスケ」


……

バーの屋上にて

キリアはグラスを片手に

風景を眺めながら飲んでいた


ビッグママ「何ひとりで飲んでるのよ?」

キリア「ビッグママ…俺は風景を眺めて

飲むのが好きなだけだ」


ビッグママ「そーなの」

キリア「……時代はずいぶんと進化した

その技術も利用するもの良いと思わないか」

ビッグママ「便利になったけど

私は古いやり方でやるよ」

「ハッキングとやらを防止するために

機械を眺めるのはごめんよ」


キリア「ならカラスを忠誠を誓わせてみては」

ビッグママ「あの少年は自分の場所がある

ここに加えるなんて無理よ」

「カラスやホワイト二人はノヴァが

うまくやってくれる」


キリア「…道具な使い…俺は気に入らないな」

ビッグママ「実際そうよ ノヴァに惚れて

ホイホイと四六時中つけ回しているんだもの」

「そのついでに手伝いをさせて

もらってるだけよ」


キリア「………」

ビッグママ「まだあの子と連想させているの」

「リョウスケは大丈夫よ

あの子の様にはならない!」


キリア「クッ!」


キリアはグラスを握って割る

赤いワインはキリアの顔に飛び付く


キリア「…ビッグママ 俺はもう行く」

ビッグママ「そう…気をつけてね」


キリアは飛び去る


ビッグママ「キリア…あなたは

まだ後悔しているの?」


「彼を(ジン)救えなかったことを…」


………

次の日


集団にバーに押しは行ってくる


ノヴァ、ビッグママ、キリア、

ジョージは麻雀をしていた


ビッグママは手を叩く


ノヴァ、キリア、ジョージは うなずく

そして武器をもって立つ


「「「ようこそ 元マフィアの店へ」」」



そして店に銃声が鳴る


ビッグママは麻雀牌を取る


ビッグママ「お、ツモよ」


ノヴァ、キリア、ジョージ

三人は声を重ねて喋る


「「「嘘だろ、マジか、やられたな」」」


ビッグママ「今日は奢り確定ね」


一人は出口の扉を開け 二人は外にいた


ビッグママは店を出ようとする


瀕死の敵組織の部下が顔をあげると

その視界に写ったものは


銃を構えていたビッグママだった


ビッグママ「bonne nuit」

      (おやすみ)


もう一発銃声が鳴る


「私は自ら手で血に汚しはしない

汚すときはよほどの時でない限り」


キリア「ビッグママあなたが

手を汚す必要はない」


撃ったのはキリアだった


「汚れ仕事は俺等に任せてくれ」


リョウスケは父の兄が明かしたその日の夜

姿を消したその行方は誰もわからなかった

リョウスケ守り続けたノヴァですらも


行方を追うことはできなかった


ー続くー


2018

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