女子プロレスにおける最も屈辱的な技についての考察
あおたか
女子プロレスにおける最も屈辱的な技についての考察
近年、人気が高まってきている女子プロレス。
選手の層も多様化し、現役のアイドルのような可愛い選手や、中学生あるいは高校生といった、若い選手も増えてきた。
今時の女子らしく、彼女たちはこぞって、セパレートのような露出の大きいリンコスを好む。
そのためか、女子プロレスを「そうした」目で観てしまうファン(言うまでもなく男性)も、確かに一定数存在する。
ただ、女子プロレスが「そうした」目で観られるのは、何もリンコスだけが要因ではない。
試合中、彼女たちは観客の目の前で、時にあられもない体勢をと(らされ)ることがある。
股を大きく開かされたり、お尻を突き出させられたり…
もちろん、技を掛けられるという自然な流れの中でのことではあるが、女子にとっては間違いなく、屈辱的なはず。
今回は、そうしたもののうち、「最も屈辱的な技」と思われるものについて3つ紹介するが、「はずかし固め」は敢えて除外している。
「相手を辱める」という意図を直接的には感じさせない、あくまで正統なプロレスの技であることを、選出の基準としたかったからだ。
こうした技があることを知ってしまえば、以前と同じ目で女子プロレスを観ることは、できなくなるかもしれない。
①ジャーマン・スープレックス
プロレスのフィニッシュにおける、代表的な技の一つで、知らない人はまずいないだろう。
使い手も多岐に渡り、技の種類が多彩になった現在でも、第一線で観ることができる。
そのため、説明は特に必要無いと思われるが、概要だけ簡単に触れておく。
「相手の背後から両腕を回して腰をクラッチし、そのまま相手を後方へと反り投げ、ブリッジした状態でフォールを奪う。」
※Wikipediaより引用。
それでは、この技のどこが屈辱的なのか。
それはもはや言うまでもなく、投げられた選手の「体勢」だ。
投げられた選手は、俗に言う「⚪︎んぐり返し」の状態になる。
グラビアアイドルでもしないような、あまりに屈辱的な体勢ではあるが、これを返すのは、容易なことではないだろう。
この技が繰り出されるのは、主に試合の終盤であり、相当なダメージが蓄積している中で、頭部や首などへさらに強烈な一撃。
いくら屈辱的な体勢にされたとしても、返す力は既に残されておらず、為す術無くそのままフォール負け、という訳だ。
また、この技に関しては、使い手の意地悪な部分が、時折垣間見えることがある。
というのも、使い手はフォール勝ちを決めると、相手の身体を少し横に押し、⚪︎んぐり返しの状態を解いてやるのが一般的なのだが…
中には、ゴングが鳴った後もホールドを続けたり、まるで⚪︎んぐり返しの状態が解けないように、そーっとホールドを解くような選手も。
この技は、プロレスで代表的な技であることから、特に「相手を辱める」という意図を直接的に感じさせないところが、曲者のように思う。
アイドルレスラーはもちろん、過去には中学生や高校生レスラーもこの技の餌食となり、観客の前で、屈辱的な姿を晒されてしまった。
②パワーボム
こちらも、先に紹介したジャーマン・スープレックスと同様、プロレスのフィニッシュにおける代表的な技の一つ。
使い手も多岐に渡るが、中でも特に有名なのが、現在も尚活躍中の某ベテランレスラー。
こちらも説明は特に必要無いと思われるものの、同じく概要だけ簡単に触れておく。
「前屈みになった相手の胴体にパイルドライバーの要領で両腕を回し、抱えるようにクラッチして、背中を大きく反らせた反動で相手の体を肩の高さまで持ち上げ、そのまま相手の背中を叩きつけて押さえ込む。」
※Wikipediaより引用。
それでは、この技のどこが屈辱的なのか。
今回も、もはや言うまでもなく、叩きつけられた選手の「体勢」。
叩きつけられた選手は、ジャーマン・スープレックスと同様、⚪︎んぐり返しの状態になる。
ただ、単にホールドされるだけではなく、その屈辱的な体勢を維持させられるかのように、力づくでしっかりと押さえ込まれてしまう。
主に試合終盤に繰り出されるのは同様だが、しっかりと押さえ込まれる分、ジャーマン・スープレックスよりも、返すのは困難なはず。
フォール自体、相手に返されないようにするものとは言え、この技の場合は、相手を辱めるという意図があるようにしか見えない。
某ベテランレスラーがアイドルレスラーを
ちなみに、辱めるという要素があるのを自覚しているのか、某ベテランレスラーも、中学生レスラーにはこの技を繰り出さなかった。
一方で、高校生レスラーにはこの技でフィニッシュを狙っており、体力的に(精神的に?)耐えられるかを基準としているのかもしれない。
③後方回転エビ固め
最後に紹介するのが、前に紹介した二つの技とは少しテイストが違う、パワーよりもややテクニック寄りの技。
使い手は、プロレス歴20年の某ベテランレスラーで、現在でも第一戦で活躍し、この技をフィニッシュとして使うことも多い。
技名だけだとややイメージしづらいため、こちらも簡単に概要だけ触れておく。
「相手の背後から腰を抱え込み、相手もろとも後方に転がって、相手の両肩をマットにつけて相手にまたがってフォールを奪う。」
※プロレスインフォネットより引用
それでは、この技のどこが屈辱的なのか。
技を掛けられているところをイメージできれば分かると思うが、やはり今回も、固められた選手の「体勢」。
叩きつけられた選手は、先に紹介した二つの技と同様、⚪︎んぐり返しの状態になる。
さらに、跨られる際、脚の上に脚を乗せられ、返せないようにロックされてしまう。
身体へのダメージはない分、技を繰り出された直後でも、身体をバタつかせることくらいはできるが、このロックは簡単には外れない。
先に紹介した二つの技とは違い、体勢上、観客からは股間が直接見えないのがまだ救いか。
その分、⚪︎んぐり返しの状態のまま必死に抵抗する姿や、返せずフォール負けさせられるところを見られるのは、相当屈辱的だと思われる。
特に、屈辱的な体勢にするだけではなく、「屈辱的な体勢なのに返せない」という別の屈辱を、プラスで与えているように思う。
某ベテランレスラーは、小学生からもこの技でフォールを奪っており、小学生の必死に抵抗する姿には、思わず興奮させられてしまった。
女子プロレスが好きで、日頃からよく観る人からすれば、技のイメージや、使い手の推測もできたように思う。
正統なプロレス技の裏で、使い手は一体、どのようなことを考えているのか…
もちろん、その答えは本人以外が知る由もないが、女子プロレスへそれらを想像しながら観るのが、自分なりの楽しみ方だったりする。
(おわり)
読んでいただきありがとうございました。
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※実話
【実話】ベテランレスラーの毒牙にかかった、小学生・中学生レスラーたち
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※実話ベース
大人相手に負け続けたJK女子プロレスラーが、年下のJCレスラーをボコボコにする話。
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男子とレスリングで対戦することになった、女子中学生の話。
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女子プロレスにおける最も屈辱的な技についての考察 あおたか @aotakanovels
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