独学孤陋短歌!

蛇蝎太思郎

第1話 初恋の……

初恋の

人がパパ活してるとか

聞きたくもない噂聞かされ


 哀しき歌です。輝いて見えた、初恋のあの人が……あんなに素適だったはずのあの人でさえ、パパ活しなきゃいけないくらい荒んでいる。その事実に対する、何とも言えない心の寂しさ。もちろんNTRやBSS的な文脈もあるし、身体を売るということに対する童貞くさい嫌悪感もあるけれど、それよりもまず、自分の憧れの人でさえ、この世界では無垢には生きていけないという社会の暗さ対する絶望が表現されているのです。ナンテコッタイ。

 ……まあ、嘘なんですが。フィクションです。だって、初恋のあの人が今どこで何をしてるのかなんて知らないんだもん。当人の連絡先なんてもちろん知らんし、他の知り合い友達もいないから情報が全然回ってこない。一人で最低の妄想をして、一人で落ち込んでいるという、誰も幸せにならない自涜行為じゃないか! 酷い短歌だ! ドーナッテンダ!

 終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る