第17話

会社では子育てをしている人達に囲まれ、プライベートなことにもチクチクと口を出される毎日。子供を産んで産休を取れ、ずるい、そんなことを言われていました。


だんだん監視されているような気持ちが高まり、取引先から間違えるとすぐに電話がかかってきたり、仕事場の人達の謎な行動が多発して、近所のバス停の場所まで確認され、


さらに個人のGメールに不審なアクセスを見つけることによって、疑念はどんどん悪化していきました。


その会社を連絡のみで辞めて、別の会社に採用面接にいくと、私が仕事場で使っていた椅子の上に置いてあったのとまったく同じクッションが不自然に面接室の椅子の上におかれていました。


私は完全に闇に堕ちました。

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