第11話 可愛い犬

―――ある日、久しぶりに真鈴の実家へ行った。真鈴の部屋へ2人で入った。


懐かしかった。


僕は思わず真鈴を抱きしめた。


『どうした?』

『真鈴…』

『うん?』

『愛してる』

『私も。愛してるよ。』


『あの時言えなかったんだ』

『うん?いつ?』

『中学の時。』

『なにを?』

『俺ね、真鈴と別れてずっと後悔してた。ちゃんとした関係作っとけばよかったって。でも俺、強く言えなくてかっこ悪かった。』

『でもさ、実質付き合ってたよ。あの状態は誰が見てもそう。だからいいの。』

『そう?まぁうん。一緒に居たくてずっとくっついてた。』

『そういうことでしょ?』

『真鈴…大好き。』


『安心して?あんたはずっと私のだから。可愛い犬。』

『うん!』

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孤独 海星 @Kaisei123

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