第48話 宇宙怪人カメ!
「ユーキ〜大変なんよ〜!」
ハムケンがバイトから帰って来た!何が大変なんだろう?
「ハムケン!どうしたの?」
「店長が飼っていた亀を飼えなくなりそうなんよ!」
そうなのか!?しかし……
「店長が飼っている亀って宇宙怪人じゃなかった!?」
「そうなんよ。だから普通の亀よりも大きくなるのが早いと思うんよ!」
「それは……大変だ!とにかく店長の家へ行ってみよう!」
おれとハムケンはすぐに向かった!
「ユーキ君とハムケン君!よく来てくれた!」
おれ達は亀がいる部屋へ通された。
「飼っている亀は亀太郎って名前なんだけど、デカくなりすぎて飼えなくなりそうなんだよ……」
よく見てみると、亀は水槽のサイズの半分くらいの大きさだ。かなり動きにくそうだ。
「亀太郎!お前が宇宙怪人カメだって事はわかっているけん!しゃべったらどうなんよ!」
ハムケンは亀太郎に話しかけた!店長は
「ええ!亀太郎も宇宙怪人だったのか!?」
かなり驚いている……
「バレちゃしょうがねえか……そうだよ。俺は宇宙怪人カメだ!」
亀太郎がついにしゃべった!
「もう亀の姿のままじゃこの家におれんよ!水槽から出すから人間化するんよ!」
ハムケンは実行した!すると……
「これが俺の人間化だ!」
宇宙怪人カメは人の姿になった!だが、背中には甲羅が残っている。体も緑色でその姿は人間とは言えない姿だ……
「これは……どうしたものか……」
おれは正直困惑している……この姿では働くどころか、外を出歩くのも難しいのではないか?
「亀太郎!もっと上手く人間化出来ないん?」
「この姿がおれの人間化の限界なんだ!これ以上人間に寄せるのは無理だな!」
「そうなん。ならとりあえず散歩にでも行くんよ〜」
「え!ハムケン!近所迷惑になっちゃわない!?」
「大丈夫よ!コスプレした人だと思われるだけやけん!」
た、確かにそうかもしれないが……
「ではご主人!行って来ます!」
「お、おう……」
亀太郎の姿と言葉に店長も困っている様子だ……
「じゃあ行くんよ〜ユーキもついて来てね〜」
おれも行くのか!?でも放ってはおけない……
散歩についてきたが……やはり亀太郎は目立つ。道ゆく人達がジロジロ見てくる。
「ハムケン!やっぱり俺は外出ない方いいか?」
「ずっと出続けて近所の人に慣れてもらえばいいけん!ワシも出始めの頃はジロジロ見られたけんね〜」
「そうなの!?」
おれは驚いた!ハムスターのみんなは気にしてないと思っていた!
その時!小さな子どもが道路の真ん中立っているのを、おれ達は発見した!
「あの子危ないよ!声をかけてみようよ!」
声をかけようと近くと、車が近づいて来た!
「俺が助けるんだ!」
亀太郎が車に背を向けて、子どもを庇った!そして車と亀太郎が衝突した!
すごい音がして車は大破した!
「亀太郎大丈夫か!?」
「俺は大丈夫だ!君大丈夫か!?」
「う、うん……」
子どもを気にする余裕があるようだ。亀太郎は怪我をしている感じではなさそうだ。
「ユーキ!警察と救急に連絡するんよ!」
確かにそうだ!おれはすぐに連絡した!
「亀太郎!運転手さん助けるんよ!」
「おう!」
二人は運転手さんを助けた。運転手さんは怪我をしているようだが、軽傷だ。
パトカーと救急車がやって来て。運転手は救急車で病院に向かった。おれ達は事情をお巡りさんに説明した。すると……
「運転手さんは飲酒運転だったようです。亀太郎さんは家に帰ってください」
とりあえず今日は帰っていい事になった!
しかし亀太郎の頑丈さやばいな……
店長の家に帰った。店長にも事情を説明する。
「亀太郎!子どもを助けるなんてすごいじゃないか!君はヒーローだよ!」
「ご主人!そうですかね〜」
亀太郎は褒められて嬉しそうだ!
「店長!亀太郎もコンビニで働かせたらいいんやない?」
「ご主人!俺を使ってくれよ!」
ハムケンの提案に店長は悩んだ。
「うーん、亀太郎の姿はインパクトが強すぎるんだよな。コンビニで働くのは難しいかも……」
「俺は働けないのか……」
そんな時、動物園園長の熊吉から電話がかかってきた!
「熊吉どうしたの?まさか!」
「そのまさかです!ユーキさん!亀太郎さんを動物園で雇いたいんです!」
亀太郎に働きたいか聞いてみると……
「いい話だ!俺は動物園で働くよ!」
「え!ええーーー!!!」
店長はこの話しにかなり驚いていた!店長はつい大きな声が出てしまった。ちなみにええーと驚いたのはおれではないよ!
亀太郎はさっそく、動物園で働き出した。真面目に働くので、正社員として雇ってくれた。
ハムスター達も正社員になって働いてくれないかな……
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