第6話 図書館の読破王舐めんなぁ!
やっと着いた、書斎らしき場所。まさか地下にあるとは。扉も重厚に作られていて能力通らないし。なのに、何故か私が顔を扉にくっつけた途端開いたし。なんでだろ。まぁいいや、今考えてもどうせ分からないし。ここに来るまでにメイドさん2人と執事さん1人を壊しちゃった。いつか絶対にお墓作ろう、骨すら残ってないけど………。てか、多いな、本。ここまでの量が蔵書されてるの初めて見た。イラストでしか見た事のないような3、4階だての書斎。普通ならこれほどの本を読むなど拷問に等しい。この量の本を見て、私が折れるとでも女神様は思っていらっしゃったのかなぁ?だって明らか嫌いだよね私の事。そうじゃなきゃこんなデバフもデバフみたいな種族と能力与えないよね。しかし、だ。この場所にいるのは、ほかでもない私だ。だから、おめめキラッキラになる。だって、私は本が大好きだから。周りからは「図書館の読破王」とか、「図書館の主」とか、「図書館に住む妖怪」とか言われていた私だ。誰にも邪魔なんてされない。周りの目を気にしなくていい。何も飲まなくても、食べなくても、寝なくても、大丈夫。なんて夢のような世界。さてと、能力はさっき切ってあるから、どこから読もうかな?ちゃんと扉は壊さずに開け閉めしたからモンスターに襲われることもないし。鼻歌交じりに上に上がる。心無しか体が軽い。こんな量の本を読めるなんて。
ピコン《レベルアップしました》
?なんかレベルアップするような事、今したっけ?まぁ、ステータス見てみよ。
ステータス
名前なし(夜宮樹莉)
種族のろい人形Lv2
能力呪いLv1・読書・言語文化・呪魔法Lv2
称号なし
うん、ほとんど何も変わんないな。呪人形Lv2になったくらい。あと呪魔法Lv2持ってるくらいか。じゃあいいや。全く、本を読む時間が少なくなっ………、そっか、私やらなきゃいけないこと無いんだ。勉強だってしなくていいし。うわ、最高この世界。ゴミゲーだって思ったけど、なんだ、結構いいじゃん。さて、1番最初は初級者用の魔導書だよね、それで全部の魔法の基礎知って………。あぁ、楽しみ。こんな楽しいのいつぶりだっけ?
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