急にモチベーションが壊れたので、胸の内にあるものを洗いざらい外に出してみる
タイトル通りですが、突然モチベーションが壊れました。
ビーンズ小説大賞向けに新作を書くぞ、とちょっと前まで張り切っていたはずなのですが、今は心中が虚無と化しています。
早急に立て直さねばと思いつつ、複数原因が混線している感もあり、そうそうすぐには治りそうにないのですが……抱えたままにしていると余計思考がループしそうなので、虚無の種どもをいちど書き出してみることにします。
■ 1. 小説を書くことに意味が見出せない
一番大きな種がこれです。「こんなことやってて何の意味があるんだろう」との徒労感めいた感覚がとても強くあります。
書いても読まれないんじゃないかとか、評価されないんじゃないかとか、そういった話ではなく「小説を書くこと」自体をまったくの無価値と感じている状態です。
書くのが楽しくないわけではなく、文章を綴るのは依然それなりに楽しいです。
ただ……例えば、紙を破いて遊んでいる小さな子供を想定しますと、その子が「紙を破く」ことを楽しんでいるのは間違いないでしょうが、その結果生み出された「紙くず」に存在意味は特にない。ただのゴミでしかない。
過程が楽しかろうが、生み出されるものの価値には何ら影響しない。そんな感じで虚無になっています。
現状、あらゆる小説に……どれだけ人気があろうと、評価されていようと、名だたる賞を取っていようと(それこそ芥川賞だの直木賞だのノーベル文学賞だのでも)、さっぱり価値が見出せなくなっています。
■ 2. 小説の何が面白いんだかわからない
これは以前からですが、「できのよい小説」はある程度わかるようになっても、「面白い小説」がどんなものだかさっぱりわからないのです。小説を読んで面白いと思ったこと、夢中になったことが、少なくとも大人になってからは皆無なので。
どうにも「小説を面白いと思う回路」的なものが自分には欠落しているのではないか、と思うことが多々あります。
エンタメ的な面白さだけでなく、文芸的な面白さについても同様に……というよりそれよりさらにわかりません。
文章を「芸術」と捉える感覚が、私にはまったく理解できないです。
文章や言葉は、第一義的に伝達手段だと思っているので……言葉や文章が美しいと感じるならば、それは言葉や文章が表す何かが美しいのであって、言葉や文章そのものには何もないように思っています。なので、言葉や文章それ自体を芸術とみなす見方がまったく理解できません。
■ 3. 最終的にこうなりたいという「理想像」がない
こういう作品が書きたい、という理想の小説もなく、こういう作家になりたい、という理想の相手もいません。
理想像、言い換えればロールモデルが存在しているなら、虚無モードも少しはましだったのかもしれませんが……。
■ 4. 結局自分は、小説がそれほど好きじゃないのかもしれない
良い小説を書こうと、あれこれ色々なことをやってはきましたけど……それってつまるところスポーツのルールのようなもので、「飛んでくる球を棒で打ち返すと得点になる」「一番速く走った人間が勝つ」みたいなのと変わらないのかもしれない、とうっすら思い始めています。
飛んでくる球をたくさん打ち返せれば勝てる、だから打ち返す技術を磨こう、とがんばってはきたけれど「そもそも球を打ち返すことに何の意味があるの?」「人間が秒単位で速く走ったところで、自動車や飛行機の方がずっと速いよね?」と考え始めて虚無モードになった、というような感じです。
おそらくもっといろいろありそうな気もするのですが、意識の表層に目立つ形で浮かんできているのはこのようなものでしょうか……。
こうして書き出してみると、結局のところ「小説を書くことに何の意味があるのか」が最大の引っかかりポイントのような気がします。
繰り返しになりますが、読まれないとか評価されないとかの問題ではなく(ありがたいことにそれなりに読まれていますし評価もいただいていますし)、自分の中での意味付けの問題なので、これは自分で解消するしかないだろうとは思っています。
書き出してみると少しすっきりしたようにも思うので、これをベースに、ちょっと誰か第三者に話を聞いてもらうのも、いいかもしれません。
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