設定集は作りません

 今日から4連休です(暦通り+13日に夏季休暇)

 初日の今日は、さっきまで寝ていました。少し疲れが取れた気がします。

 今日はゆっくり休んで、明日から書き物等を本格始動したいと思っています。とはいえ明日は墓掃除、明後日は散髪、13日は初盆の法事に行かねばならぬのですが。全日ゆっくりできる日がない……。

 とはいえどれも短時間の用事なので、残った時間で書き物や各種返信ができればなと思います。



 今日の雑記ですが、オレンジ11さんのところで「設定集を作るかどうか」というお話が出ていたので( https://kakuyomu.jp/works/16818093074605597732/episodes/16818093082572288526 )、その件にしようかなと思います。


 設定集、私は作りません。

 細かな設定については、登場人物が勝手に喋り出すのに任せています。


 とだけ言っても、自分以外にはなんのことやらさっぱりだと思うので、具体的にどんな感じなのかを書いてみます。

 順序としては、おおむね以下のような感じになります。


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 1. アイデアが降ってくる

「料理魔法で戦う話を書きたい」「毒親の支配を脱する話にしたい」みたいな感じで思いつきます。


 2. 登場人物が生まれる

「主人公は魔法料理を作れる料理人にしたい」「パートナーは毒親に虐げられた王子にしたい」など思いつきます。


 3. ざっくりした話が生まれる

「魔法料理人の主人公が王子と組んで、毒親たる前王の支配から脱する話にしよう」とか、ぽやぽや考えます。


 4. エピソードが生えてくる

「主人公は前王から逃げて山に隠れてることにしよう」「王子は優しい性格が父に嫌われてたことにしよう」などなど、細かな枝葉が脳内で茂ってきます。


 5. プロットにまとめる

 枝葉が茂りきったところで、ひとつの話にまとめます。十分でないところは足します。


 6. 本文を書く

 細かい設定を追加しながら書きます。

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 ここで、「設定」が発生するのはおおむね5と6の段階になります。

 エピソードの細かいところを詰めていくうちに、必要な設定が付随して生えてくるので、それを採用する形になります。

 本筋に影響しない容姿や風景や小道具の設定は、ほぼ6の本文段階で発生します。


 感覚としては、絵を描く時に「棒人間→ラフ→線画→カラー絵」の順で情報量が増えていく感覚に近い、と思っています。

 人物その他の輪郭が徐々にクリアになっていく過程で、必要な設定が備わっていく感じです。

 といいますか、この「細かな設定が明らかになって、世界の解像度が増していく過程」が、本文フェーズでのいちばんの楽しみです。「お前はそんなやつだったのか!」「ここはこんな世界だったのか!」という驚きに、しばしば出会えて楽しいのです。

 なので事前に細かい設定を決めたりはしないですね。必要な設定が生えてくる流れを阻害したくないので。


 このやり方、もちろん欠点もあって、最たるものは「気をつけてないと容姿詳細を設定し忘れる」「一度書いた設定の所在が行方不明になる」の2点です……。

 前者は以前から頻繁に指摘をいただいてるポイントです。容姿描写は話の進行に関係がないので、気がつくと抜けるんですよね……なので最近は、早い段階で容姿に言及しておくよう意識しています。

 後者は、本文を書きながら設定を足しているので仕方ないのですが「こいつの目の色って何色だったっけ?」「王国の紋章ってどんな柄だったっけ?」みたいな情報を探そうとした際、そこまでの本文を全文検索する羽目になります……設定の存在を覚えているならまだいい方で、最悪の場合は以前の内容を忘れて違う内容を設定し、矛盾を作ってしまいます。

 最近は、対策として「あとで忘れそうな設定を書いたら別途メモしておく」ということをやっています。


 と、ここまで書いてふと思ったこと。

 本文を書きながら作る設定メモ書き、ある意味でこれは設定集なのかもしれません。

 となると、本エピソードのタイトルとは矛盾するような……?


 設定集とははたして何ぞや、という疑問が湧いたところで、今日の雑記を終わろうと思います。

 更新キャンペーンはようやく2日目。どこまで続くかは未知数、完全なる出たとこ勝負ですが、引き続きよろしくお願いいたします。

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