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 スーパーから帰ってきてから、少し休憩する。そこで動画サイトで、おすすめに表示された動画を見る。最近私は歌い手グループのすとぷりやめておらなどのグループに関する動画を見ることにハマっている。


 実写動画やゲーム配信とかもちろん、雑談配信や歌に関わる動画。暇つぶしがわりに、色々見ている。


 そして動画を見ているうちに、時間が経つ。気がつけば夕ご飯を作る時間になったので、動画を見るのをやめてキッチンへと向かう。


 米を洗って、ごはんをたく。そして鶏肉の挽肉、ゆでられた大豆、豚汁用野菜を鍋でいためてから、煮込む。


 それが終わってから、ゴーヤを切る。ゴーヤは固いので、切れにくい。そこで電子レンジでゴーヤを温めてから、切る。


 ゴーヤを切りながら、クリスマスソングを口ずさむ。もうクリスマスは終わってしまったとはいえ、少し前まではクリスマスをいっぱい聞いていた。そこで簡単にクリスマスソングを忘れることが、できるはずがない。


 切ったゴーヤにレトルトのソースをまんべんなくまぶす。それにチーズをのせて、おいておく。これはあとでチーズをのせてから、オーブントースターで焼く。


 にんじんを切ってから、とりにくの細かく切れた物と一緒にしょうゆで炒める。しょうゆで炒めただけで、にんじんととりにくからおいしそうな匂いがしてくる。鶏肉の出汁があれば、しょうゆだけで十分に味付けになるかもしれない。


 とりにくをいためながら、仕事のことを考える。チームスで書いてある業務の指示を理解できず、しかもそのことについてうまく説明できなかったために、かなり時間をかけてしまった。人と上手く話すのが苦手だから、自分の考えていることを他人にうまく話すのも苦手。そこで話すのが辛くて苦しいこと、それしかないなと思う。


 とりにくとにんじんを醤油で炒めた物に、ステーキソースで味を調える。ステーキソースだけで味をつけるのではなく、醤油で下味をつけているからコクが出ているはずだ、多分。


 なべにみそを混ぜて、更に煮込む。それからゴーヤとミートソースの上にチーズを載せて、オーブントースターで焼く。


 これで夕ご飯の準備は終了。


 私はテレビでニュースを見て、少し休む。


 テレビでは重度障害者の就職関する特集をしていた。私のような発達障害者は、就職が難しい。それに負けず劣らず、介助がないと日常生活をおくれない重度障害者が仕事をするのが難しいらしい。


 お手洗いへ行くために1時間くらいかけて帰宅して、また出社する。その生活がいつまで続くか分からないけど、続けないといけないのが重度障害者らしい。そんな話、どこかで聞いたような気がする。


 テレビのニュースを見終わってから、夕ご飯にする。とりひきにくのみそ汁はシンプルで、とりにくとにんじんのいためものはこってりとしていて、おいしかった。


 とはいえゴーヤにミートソースをのせたもの、これは苦かった。苦いというよりも青臭いかもしれない。


 なんだろう、ゴーヤにうまく火が通らなかったのかな?


 疑問に思うけど、どうしようもない。人生と同じくらい苦くて青臭いゴーヤを口に運びつつ、食事を続ける。これもぶっちゃけ辛いことだった。

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