6-2

 カレー、豚肉いため、とんかつのチーズはさみ、しらす付きの野菜サラダ、それからいつもの白ご飯。こんな朝ご飯が終わってから、買い物へ行く事にする。


 お米が手に入らないっていう状況から、お米が高いっていう状況になって、ご飯を食べられないかもしれないって怖れは無くなりつつある。でも毎日お米ばかり食べなくてもいいかもしれない。例えばパスタとか、コンビニ弁当でしか食べないから、貴重な気がする。そこでコンビニへ行く事が少なくなった今は、パスタを食べることは貴重だ。


『豪雨の被害がどのようになっているのか、そこはまだ明らかになっていません』


 つけっぱなしのテレビ番組からは、豪雨のニュースが流れている。


 1月に起きた地震の被災地。そこで起きた豪雨と、その災害による被害。そんなこと起きればよかったと思う人はいないだろうし、なんでこんなことになったのかと絶望するのが普通かもしれない。


 とはいえずっと災害のニュースをしているわけではなく、自民党や立憲民主党の代表選に関すること、それから野球のアレンパに関するニュース、アメリカでの大統領選挙のニュース。


 とまあほとんど大事で深刻な話だけで、夢のあるニュースなんて今はない。そのニュースを見ながら、朝ご飯を消費する。消費し終わったら、歯磨きと洗顔。それから日焼け止めを塗って、着替える。


 気がつけばテレビでは一生行く事がない、そんなお店が紹介されていた。うれしいニュースなんてあるはずもない今、こういったどうでもいいおしらせが救いになる。あくまでも少しだけど。


 ニュースよりは買い物、買い物。最近では仕事で隣の人に邪魔されつつ狭いスペースで作業しているので、心なしか自分の部屋が広く見える。まあ会社は狭く、心のゆとりもないけど、自分の部屋はそうじゃないだけ。


 会社のスペース問題よりは、今は買い物。日傘をさして外へと出かけて、近くのスーパーへ向かう。


 スーパーでは夕ご飯の材料を買う。それに加えてくるみやナッツが入ったアーモンドミルク、それからビタミン豊富なスムージーを購入する。あとは会社へ持っていくあめも必要だし、会社で食べるお昼ご飯のパンも必要。会社で食べるお昼ご飯は味わう心のゆとりなんてないから、価格が安ければ安い方が良い。そこで一番安いパンを選んで、レジへと向かう。


 たくさんの商品、それから関わりのない人達。これらの情報で疲れるから、買い物はあまりしたくない。そこで必要最低限のものを買えば、もうスーパーに用事は無い。なのでレジでお金を支払ったら、買った物を鞄につめて、帰宅する。


 9月が終わりごろだから、外は涼しくなっているかもしれない。いや20度後半だから、昔からすると夏と言っても問題はない。今は汗の臭いを振りまいている人がいても、おかしくはないほどの暑さだ。


 仕事、仕事、仕事、仕事、仕事、仕事。仕事があるから、さっさと帰って、休もう。


 世の中何よりも仕事が大事で、休むことや心身の疲れをとること以外に許されなくて。だから買い物を続けてしんどくなるよりも、家で休もう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る